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 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 A4011の「足下モジュール」です。

 部品番号を確認したところ、M3と335i(アダプティブヘッドランプ付き)とでは、同じ部品が使われてることが分かりました。
(少なくとも、M3の専用設計ではない、ということ)

      部品番号: 61 35 9 166 709
      部品名: FOOTWELL MODULE 2

 よって、コネクタX14259の15番ピン、「S55V」をアクティブにすれば、フロントフォグランプ用の電源が供給されそうです。
(ただし、あくまで、車種別にライト制御のファームを変えていなければ、の話ですが)

#これだけ予想を外されているので、もしかすると、その可能性も、無きにしもあらずんば虎児を得ず、です。0xF9C5

 ということで、「S55V」を、無理矢理アクティブにすることにします。具体的には、コネクタX10164の7番ピンとコネクタX14259の15番ピンとの間を、新たに結線します。
(リヤフォグランプは、日本国内では基本的に使わないので、コネクタX10164の7番ピンと9番ピンとを、入れ替えてしまうという大技もありますが)

#よく高速道路などで、リヤフォグを煌々と点けて走っているオバチャン外車がいますが、あれは止めて欲しいです。後ろから追突してやりたくなります。0xF9D1

 これにより、コネクタX14261の37番ピンと、コネクタX14260の3番ピンとから、電源電圧が出てくれれば、バッチリです。

HID Fog Lamp

 コネクタX14259の15番ピンは、0.35mmなので、それに合わせたコンタクトピン(図中1番)を使います。

      部品番号: 61 13 0 005 197
      部品名: BUSHING CONTACT 0.2-0.5mm

 同様に、コネクタX14261の37番ピンと、コネクタX14260の3番ピンとは、1.5mmなので、それに合わせたコンタクトピン(図中7番)を使います。

      部品番号: 61 13 0 007 257
      部品名: BUSHING CONTACT 1.5mm

 コンタクトピンは、秋葉原に行けば、1個10円ぐらいで買えるのですが、どこのメーカーのものであるか分からないため、BMWの純正部品で揃えることにします。

 ニコニコNicleさんに確認したところ、日本国内には在庫が無いとのことで、ドイツ本国から取り寄せることにします。

 前回の続きです。

HID Fog Lamp
(クリックで拡大)

 フォグランプ周りの配線図です。

 S8の「ライトスイッチユニット」(ライトコントロールエレメント)の、コネクタX10164の7番ピンの信号、「S55V」がアクティブになると、フロントフォグランプが点くようです。

HID Fog Lamp

 S8の「ライトスイッチユニット」に、コネクタX10164が接続されています。

HID Fog Lamp

 A4011の「足下モジュール」に、S8からの信号が、コネクタX14259で接続されています。

 また、左フォグランプの電源信号は、コネクタX14261の37番ピンから、右フォグランプの電源信号は、コネクタX14260の3番ピンから、それぞれ出ています。

HID Fog Lamp

HID Fog Lamp

 ということで、「ライトコントロールエレメント」を、M3用から3 Series用に換えてみて、フロントフォグランプスイッチを押した時に、所定のピンに電源電圧が出てくれれば、バッチリです。

HID Fog Lamp

 さらには、M3用と3 Series用のハーネスを共通化していてくれれば、X14261およびX14260の多芯ケーブルが、足下の隔壁を通って、フロントバンパー周辺まで延長されているはずです。

HID Fog Lamp

 まずは、「ライトコントロールエレメント」を交換してみます。

HID Fog Lamp

 嵌合の位置を意識しながら、慎重に取り外します。

HID Fog Lamp

 しか~し、コネクタX10164の7番ピンの信号、「S55V」が結線されていないことが判明。0xF9FC

 く~っ!! ここまで細かく車種別に仕様化されているとは。こうなったら、徹底抗戦です。絶対に純正配線を使って、フォグランプを点灯させてみせます。

HID Fog Lamp

 とりあえず、「ライトコントロールエレメント」の交換ができました。フロントフォグランプスイッチが増えています。

 3 Seriesのオーナーにとっては、何のことはないのですが、M3のオーナーにとっては、大きな進化です。

 スモールランプを点灯させたところ、フロントフォグランプスイッチのイルミネーションは、ちゃんと点灯しました。

 「S55V」をアクティブにする方法は、現在「考え中」。0xF9C5

 だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

Full-Map GPS Radar Detector

 Aピラー上部の「AIR BAG」のプラスチックプレートを、マイナスドライバーで外します。

 プレートの裏に、T20Hのトルクスボルトが隠れているので、外します。

Full-Map GPS Radar Detector

 Aピラーのカバーを外します。
(青色の位置に嵌合(プラスチッククリップ)があります)

 フロントガラス中央から、フロントガラスの縁を沿わせて、配線を通します。

 配線は、エアバッグが展開した時にも邪魔にならないよう、純正の配線と一緒に、電気用のビニールテープで束ねておきます。

 だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

Light Control Element

 3 Series用(E90系)の「ライトコントロールエレメント」です。
(個々のスイッチの細かな配置は、グレードや仕様により異なります)

      部品番号: 61 31 6 932 796
      部品名: CONTROL ELEMENT LIGHT
            (FOG LIGHTS=YES、XENON LIGHT=YES、RAIN SENSOR=YES)

Light Control Element

 とりあえず、分解。

 ルーマニア製でした。

Light Control Element

 表面は、イルミネーション用のチップLEDと、電圧調整用のチップ抵抗が実装されています。
(チップLEDを剥がして、ホワイト化することもできますが、やり出すときりがないので、止めておきます)0xF9C7

 この基板自体に、インテリジェントな機能はありません。単に、入力と出力(状態表示)用の一部品です。
(なので、「コントロールユニット」ではなく、「コントロールエレメント」)

Light Control Element

 裏面は、ロータリースイッチが仕込まれています。

 とりあえず、テスターを当てて、12Pコネクタの信号の意味を解析してみます。

 前回の続きです。

Pale HID

 画像右側が純正バーナー、左側が蒼白化したバーナーです。

Pale HID

 両側を蒼白化したバーナーに取り替えると、こんな感じです。

 ちなみに、上下の画像は、別の日に撮影しています。
(SONYさんのビルの、照明の点いている部屋の位置が、微妙に違うでしょ?)

 別の日に、同じロケーションで、同じアングルで、同じ被写体を撮影するのは、なかなかに難しかったりします。