久しぶりに、いつもの場所に行ってきました。
残念ながら、完全な晴天という訳にはいかず、少し曇っていますが、まずまずの写真を撮ることができました。
2008年8月にM3 Coupeが納車され、早いもので4年半の月日が経とうとしています。
このM3 Coupeは、BMWがM-DCT(Dual Clutch Transmission)を採用して、最初のころの船便で届きました。
(まだ日本での価格も決まっていない段階で発注したのでした)0xF9C7
正直、最初は少し心配しましたが、これまでまったく不具合はなく、現在に至ります。
(1回だけ、DCTの変速制御プログラムのバージョンアップをしましたが)
トリコロールの“フェイスペインティング”も入って、少~し派手になっていますが・・・、0xF9C7
これからも、工房のフィロソフィーである、「モデレートDIYチューニング」(Moderate DIY Tuning)でいきたいと思います。
久しぶりに、雑誌に掲載されてしまいました。0xF9C7
しかも、皆さんお馴染み、国内で最も権威のある自動車雑誌、「カーグラフィック」誌にです。(ちょこっとですけど)
#Aさん、Iさん、情報どうもありがとうございました。
この“カーグラ”誌、今年で創刊50周年だそうです。半世紀とは、すごいことです。
これからも、私たちクルマ好きのために、有益な情報をお届けいただければと思います。0xF9C6
前回の続きです。
ホワイトとアンバーの発光色を切り換えられる「Twin Color LED Angel Eye」ですが、まずはHIDフォグランプに組み込むことにします。
HIDフォグランプのユニットです。
このユニットは、前々車ARISTO(JZS161)、前車530i(E60)と続いて、M3 Coupeにもキャリーオーバーしているもので、かれこれ10年ぐらいは使っているでしょうか。
オーソドックスなリフレクター型ですが、プロジェクター型の『世界最高で最強のランプマシン』なんかよりは、よっぽど配光がよく、明るいユニットです。
#「世界初!!」とか「最強!!」とか、某P社の“誇大広告”には、くれぐれも騙されないようにしましょう。(「JAROって、なんジャロ?」)0xF9D1
まずは、ユニットを分解します。
ガラス部とハウジング部とは、コーキング剤で固定されているだけなので、ユニットを“釜茹での刑”にして、サクッと「殻割り」します。
#経験値が高いので、手慣れたもんです。
ガラス部とハウジング部とを固定する時に使う、コーキング剤と注射器です。
コーキング剤は、信越シリコーンさんの「一液型RTVゴム」(脱アセトンタイプ)の「KE-348-T」(購入価格:2,520円)を使います。一般電気用で、耐熱・耐寒性、耐候性(対紫外線性)、絶縁性があるものです。
硬化前の粘度により、「中粘度」と「ペースト状」のものがありますが、ランプユニットのコーキングには、「ペースト状」のものが使いやすいと思います。
なお、ホームセンターなどで安価に手に入るコーキング剤(「脱オキシムタイプ」のものなど)は、間違っても使ってはいけません。耐熱・耐候性が低いどころか、硬化する際に腐食性のガスを発し、金属部分が冒されてしまうことがあります。
#自動車用に、ケチって安いもんを使うと、ろくなことにならないっちゅーことですな。0xF9C5
「Twin Color LED Angel Eye」を、ハウジング内に固定するための部品です。
ポリカーボネートのミラー板(0.5mm厚)を、サークルカッターでリング状に切り出し、これに固定することにします。
ポリカーボネートは、熱可塑性のプラスチック樹脂ですが、常用耐熱温度は120~130℃程度であり(融点は250℃)、HIDバーナーに近接するランプユニットの中でも、十分な耐久性を持つと判断しました。
写真では、少し曇っているように見えますが、作業用に保護フィルムが貼ってあるためであり、これを剥がせば、完璧なミラー(リフレクター)となります。
「Twin Color LED Angel Eye」をミラーリングに固定するためには、両面接着テープ(住友3M製)を使います。
両面接着シートの基材は、黒やグレー、白色のものが多いですが、このシートは透明で、かつ耐熱温度は150℃もあります。
(以下、編集中)
面白いパーツをゲットしました。
その名も、「Twin Color LED Angel Eye」。
いきなり分解クンですが、0xF9C7
SMD(Surface Mount Device; 表面実装部品)のチップLEDが、等間隔に、リング状に配置されています。
その数、8°ピッチで45個。
そのLEDのリングの上に、スリットを刻んだ透明なプラスチックカバーが被せられています。
そう、皆さんお馴染みの「エンジェルアイ」ですね。
少し前までは、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp; 冷陰極管)のエンジェルアイが中心でしたが、現在は、LEDのエンジェルアイになっています。
〔脱 輪〕
いまや「キドニーグリル」や「ホフマイスターキンク(Cピラーのキックバック)」と並んで、BMWのデザイン上のアイデンティティーとなっている「エンジェルアイ」ですが、国内では「イカリング」とかいう、何とも情けない名称で呼ばれています。
この「イカリング」とかいう“ダサい”名称、どこぞの「ファッション系チューニングショップ」の“代表”とやらが、
「(この名称を)日本で初めて使ったのは、うちだっ!!」
とか自慢げに喋っているようですが、BMWさんにしてみれば、いい迷惑だと思います、情けない名称を付けられて。0xF9D1#“ダサい”という日本語自体、ダサい(死語)ですが、これ以上うまい言葉が見つからないので、使わせてくダサい。0xF9AB
海外では、「エンジェルアイ」や「コロナリング」と呼ばれていますので、工房でも、「エンジェルアイ」と呼ぶことにします。
なお、初期の頃のLEDエンジェルアイは、実装されているチップLEDのピッチが荒く(1周で24個ぐらい)、遠目に見ると光が“ツブツブ”しているので、「イクラリング」と呼ばれていたようです。
#ここにも「イカリング」の悪影響が・・・。0xF9AC
LEDを点灯させると、こんな感じになります。
さすがに、これまでのエンジェルアイよりもLEDが“てんこ盛り”だけあって、直視できないほどの眩しさです。0xF9CF
さらに、回路を切り替えると・・・、
アンバーイエロー(オレンジ色)にも点灯します。
ということはですね・・・、
普段はスモールライト(またはデイライト)として点灯させておき、左折または右折時には、ウィンカーとして機能させることができる訳です。(もちろん、ハザードとしても)
これはかなり目立ちそうです。0xF9CB