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 前回、マルチファンクショスイッチの未使用のスイッチを活用して、Dモードに一発復帰させるアイデアをご紹介しました。この機能、msano7さん、シュナウザーさんのアイデアを拝借し、「Thumb Shifter(E60版)」と呼ぶことにしました。

 さっそくですが、また分解です。0xF9BD

#最近、「不具合」による不稼働ではなく、「改造」による不稼働がやたら多くなってきました。まぁ、ガソリンも高騰してますし、ちょうど良いかなと。0xF9C7
(ちなみに、不具合による不稼働は、これまでほとんどありません)

Thumb Shifter

 M-Sportステアリングのマルチファンクションスイッチ部です↑。

Thumb Shifter

 裏側です↑。

Thumb Shifter

 左手側のユニットを分離したところです↑。ALPS製です。

 左右別ユニットになっているということは、例えばM5用のユニットを入手することができれば、「ボイスコントロール・スイッチ」ではなく、「Mスイッチ」にしたりすることもできそうです。

#押したら「P500モード」で一気に507馬力っ!、な~んてことにはなりませんが。0xF9F8

 スイッチは4つありますが、コネクタのピンは3つしかありません。やはり、論理多重されていそうです。

Thumb Shifter

 さらに分解↑。

Thumb Shifter

 スイッチ部の基板です↑。

 PCのキーボードとまったく同じ機構で、プニプニしているラバーに接点があり、スイッチを押すことによって基板側の接点が短絡し、ONとなります。

 基板上には、チップ抵抗やイルミネーション用のチップLEDが載っています。

 ノーマルのイルミネーションは、アンバー(オレンジ色)ですが、チップLEDを付け替えれば、ホワイトにすることもできそうです。
(ただし、アンバーLEDとホワイトLEDは、定格電圧が微妙に異なるので、チップ抵抗も同時に付け替える必要がありますが)

 さてと、どう料理しましょうか・・・。0xF9A0

 え~と、

 ここしばらく、本業では少々過酷な状況下におりまして、いつも「クリティカル・シンキング」ばかりやらされているので、たまには別のことを考えないと「クリエイティブ・シンキング」できなくなりそうなので、ちょっと現実逃避。0xF9D8

#ちなみに、わたくし、MBAは持ってませんが、MCPなら持ってます。
(えっ? 「一緒にすんなっ!」って?)0xF9C7

 さて、

 ひーくんさんからお譲りいただいた「Active Shifter」ですが、E60の人柱になるつもりが、忙しさにかまけてまだ取り付けられていません、すみません。0xF9AB

 取り付けられていないにも関わらず、すでにつぎのことを考えたりします。

 前述のとおり、「Active Shifter」とは、通常のパドルシフトの機能に、DS→Dモードへの自動復帰機能や、左右パドルの同時操作によるDモード復帰機能を付け加えるものです。

 これにより、ステップトロニックのシフトゲートに手を伸ばさずとも、左右のパドルをパコパコすることで、能動的にシフトチェンジを楽しむことができます。

 で、

 まだ取り付けられていないにも関わらず、ひとつ考え付いてしまいました。それは、「左右のパドルを同時操作しなくても、スイッチひとつでDモードに一発復帰できないかな」と。

 これは、わたくしのアイデアではなく、E90の先達であるmsano7さんのアイデアです。
(詳しくは、こちらを)

 で、

 問題は、この「I have?」「You have?」を、E60でどのように実現するかです。

Thumb Shifter

 E60のマルチファンクションスイッチをよく見ると(よく見なくても)、ひとつだけ使われていないスイッチがあります。(写真の青○の部分)

 ただしこれは、わたしのクルマで使われていないだけであって、メーカーオプションで「ボイスコントロール・システム」を追加すると、機能する(使われる)ようになります。

 いずれにしても、ちょうど良い場所に、ちょうど良いスイッチがあるので、何としてもこのスイッチ(以下、「このスイッチ」)を活用してやりたくなります。

 しか~し、

 実現には、2つの課題があります。

 まず1つ目です。パドルシフトの左右同時操作と「このスイッチ」の操作を、両立してやらないといけない訳ですが、ただ単純に「このスイッチ」を配線したのでは、信号が逆流してしまうためで、うまくいきません。

 しかしこれは、非常に簡単な回路を追加することにより、あっさり解決することができます。(ヒントは、「逆流防止」です)0xF9CE

 つづいて2つ目です。これは少々やっかいです。「このスイッチ」は、マルチファンクションユニットに直接収容されています。よって、「このスイッチ」のON/OFF情報は、直接的な電気信号としてコイルスプリングカートリッジに出てくるのではなく、マルチファンクションユニットによって、複数のスイッチのON/OFF情報と共にシリアルバスに束ねられてCANに送られているはずです。
(実物を確認した訳ではありませんが、おそらく)

 まともにやろうとすると、シリアルバスの信号を読み解かなければなりません。ロジック・アナライザーを使ってトライ&エラーで解析することもできますが、何もそこまでするほどのことでも・・・。

 ということで、ここは割り切ります。物理的方法に切り替えます。

 「このスイッチ」は、今後、「ボイスコントロール・システム」のスイッチとして使用することはありえないので、電気的にマルチファンクションユニットのコントロール下から切り離すことにします。具体的に言うと、「このスイッチ」がハンダ付けされている基板の一部をカットして、独立のスイッチとして機能させることにします。

#言うまでもありませんが、基板をカットするということは、このDIYは「戻れない道」となります。
(ユニット丸ごと買い換えれば、元に戻せますが)

 ということで、まだ実物を確認していないため、机上の想定とはなりますが、何とかマルチファンクションスイッチのひとつを、
    「ポチっとなっ!」(ヤッターマンのボヤッキー風)0xF9F8
することにより、Dモードに一発復帰させたいと思います。

 何でこんなこと考え付いたかというと・・・、ほらっ、運転中に片手が空いてれば、助手席のヒトに"おイタ"する時に便利でしょ?
(って、「そういう不純な理由かよっ!」、「しかも右ハンドルだから、スイッチの位置が手と逆じゃんっ!」って?)

 御意に御座います。わたくしが悪う御座いました。0xF9C7

#左ハンドルの方、試しにやってみてください・・・。0xF9AB

 「M5用パドルシフト移植」の詳細版です。分かるヒトには分かる、分からないヒトにはまったく分からないという、超マニアックなパートです。0xF9CE

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 これが、今回の移植のキモとなる、M5用の「COIL SPRING CARTRIDGE」です↑。

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 ハンドルコラム側のコネクタです↑。6Pコネクタの1番ピンと6番ピンのみ、ピンが出ています。

2006/08/06

 以前に、ヨーロピアンのエスプリを感じさせる、このような広告をご紹介しましたが、その続きです。

 自社ブランドのAD(広告)に、あえて他社ブランドを登場させて、自らのアイデンティティーやセグメントを際立たせるという、新しい手法です。

 幼稚で単純な日本のADでは、ここまではできないでしょう。0xF9D1

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Audiさん、2006年南アフリカカーオブザイヤーの受賞、おめでとう。

2006年ワールドカーオブザイヤー受賞者より

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BMWさん、2006年ワールドカーオブザイヤーの受賞、おめでとう。

2000~2006年、6年連続ル・マン24時間耐久レース優勝者より

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Audiさん、BMWさん、ビューティーコンテストの受賞、よかったですね。

2006年インターナショナルエンジンオブザイヤー受賞者より

 く~っ、いいですねぇ。お互い、一歩も引かない、みたいな。0xF9CF

 もっとも、BMWは、M5/M6用の5.0リッターV10エンジンで2年連続、M3用の3.2リッター直6エンジンでも6年連続の「インターナショナルエンジンオブザイヤー」を受賞していますが。0xF9F8

〔関連情報〕
   ・BMW, Audi, Subaru engage in advertising spat?
   (2006年8月2日:Leftlane News)

2006/08/03

ucg01.jpg

 だそうです・・・。

   「いや~ぁ、それほどでも~ぉ」(クレヨンしんちゃん風)0xF9CF

 えっ? 「キミのことではないっ!」って? あっ、そう。0xF9C8

 以下、二弦社「UCG」(2006年9月号)のキャプションより。

カッコいい男はいま、BMW

 BMWがカッコいいから、乗ってる男がカッコよく見えるのか?
 はたまた乗ってる男がカッコいいから、BMWがカッコよく見えるのか?
 なにはともあれBMWは男の憧れ。
 いまを輝きたいなら、いま乗るに限ります。

 “カッコいい”で言えば、BMWに乗っている女性の方は、めちゃめちゃ“カッコいい”と思います。

 特に、クーペとかロードスターとかの長いドアがど~んと開いて、長い御美足がど~んと出てきた時とか・・・。0xF9CB
(妄想が暴走ぎみ)

 ただし、ホイールがブレーキダストで真っ黒になったオバチャンBMWを除く。

 えっ? 差別的発言? いやっ、い~んです。(川平慈英風)0xF9C7

 で、ハナシを元に戻します。

 男が男の乗るBMWをいくら“カッコいい”と言っても、何の説得力もないので(逆にアブナイ)、先の自動車誌には、いまをときめく6人の女性モータージャーナリスト達が、「男と、男の乗るBMWを、ズバッと斬るっ!」みたいな特集があります。

 取り上げられているのは、325i M-Sport、550i、X5 3.0i、Z4 2.5i、645i、etc...。その中で、特に面白い記事がありましたので、少しご紹介します。

BMW 550i×スーザン史子 (一部抜粋)

 佐藤浩市扮する部長が、美人部下を助手席に乗せて走るシリーズもののCMがあるわよね。

   「部長もきっと、ピアス似合いますよ」
   「今日の部長、頭下げすぎです。でも、ステキでした」
   「私の夢は、ずっと部長の部下でいることです」

 佐藤浩一部長は、「ふっ、バカな・・・」なんて言いながら、まんざらでもなさそう。あれって、男の夢なんでしょう!?

 ただし、ああいう状況って、マークXじゃ起きないはず・・・。だって、渋い男の代表・佐藤浩市が、天井に青い電飾ギラギラのセダンに乗るわけないもの(ゴメンナサイ)。

 でも、5シリーズならあるな。なんたって、デキる男のニオイがプンプンするから。

 たっ、確かに。しかし、さすがに、女性ジャーナリストらしい、辛辣なコメント・・・。0xF9FC