朝晩は寒くなりましたが、日中は暑くも寒くもなく、ちょうど良い一日となりました。こんな日は絶好のDIY日和です。0xF9F8
前回のドアミラー、フロントリップスポイラーに引き続き、いよいよ三種の神器の最後、カーボンリアスポイラー(以下、リアスポイラー)の取り付けです。
純正の証。
部品には、両面テープが付いていないので、住友3Mさんの、自動車外装用の両面テープを使います。
フロントリップスポイラーの時に使ったものと同じ材質ですが、幅が10mmのもので、細いリアスポイラーにはちょうど良い大きさです。
まず、両面テープを貼り込む前に、リアスポイラーを加工しておきます。
リアスポイラーの裏を見ると、左右の端点、部品の接合部のようなところに、僅かに段差が残っています。その厚み、0.3~0.5mmぐらいでしょうか。
ボディーに接着した時に“浮き”が出てしまうとまずいので、ミニルーターを使って切削し、平らに均しておきます。
#タイムコストに追われる某「ファッション系チューニングショップ」なんぞには、こんな細かな芸当はできないでしょう。0xF9D1
こんな感じに、すべての縁に、両面テープを貼り付けます。
クラフトナイフとクラフトばさみを駆使して、エッジのアールを処理しておきます。
つづいて、純正のリアスポイラー外します。
リアスポイラーは、ボディーに両面テープで接着されています。この両面テープを剥がすには、ある「秘策」を使います。
その前に、クルマを炎天下に、数時間ほど放置プレイしておきます。
両面テープには「熱可塑性」があり、温度が高くなるに従って柔らかくなり、剥がし易くなります。
(冬期など、外気温が低い時には、ヒートガン(無ければドライヤー)を使って暖めます)
これがその「秘策」に使う道具です。
何のことはない、単なるタコ糸です。
こんな感じで、タコ糸を二重にして、ボディーとリアスポイラーの隙間に差し込み、ノコギリの要領で左右に動かしながら、両面テープを引き剥がしていきます。
タコ糸は、ボディーに触れないよう、少し上に引き上げながら、左右に動かします。
なお、ボディー表面に細かな砂などが載っていると、擦り傷の原因となってしまうため、必ず洗車してから作業します。
また、タコ糸を引く時は、それなりの力を要するため、指を保護するために軍手をしておきます。
外れました。
この方法なら、一人でも簡単にリアスポイラーを外すことができます。
ボディー表面に残った両面テープは、指で丸めてダンゴ状にしながら、根気よく取り除きます。ボディーが暖まっていれば、割と簡単に取れてしまいます。
端の部分は、こんな感じで少し残ってしまいますが、深追いはしません。あとはケミカル類を使って取り除きます。
ケミカル類は、「プレップゾル」(無ければ「エナメル溶剤」)を使います。
ケミカル類で、両面テープの残りを処理したところです。
ツルツルすべすべの、320i Coupe状態になりました。
いよいよ取り付けです。
まずはリアスポイラーをボディーに仮組みして、位置決めをします。
ここでの精度がすべてを決めてしまうので、前後に偏りがないか、左右がシンメトリーになっているか、十分に時間を掛けて微調整します。
リアスポイラーをボディーに接着したところです。
さすがは純正パーツ。金型(CADデータ)を共有しているだけあって、細部のチリまでぴったりです。
#どこぞのエアロパーツ屋の“張りぼてカーボン”とは、成型精度が違います。0xF9D1
完成。0xF9CF
なかなかイイ感じのトンガリ具合です。
リアスポイラーが付いたお陰で、心なしか加速が鋭くなったような気がします。(気のせい、気のせい)0xF9C7
後から気付いたのですが、運転中にルームミラーを見ていると、リアウィンドウの下に、ちょこんとリアスポイラーの先端が見え隠れします。
何よりも“走りゴコロ”をくすぐります。
正規ディーラー価格では、69,800円(税別、取付工賃別)ですが、今回は円高(ユーロ安)の恩恵もあって、34,005円(輸送費、関税別)で取り付けることができました。0xF9F8