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BMW Archive
2014/08/03

 セールスさんからご連絡をいただきまして、

Test Driving BMW M4 Coupe

 行ってきました、いつもニコニコNicoleさん。0xF995

Test Driving BMW M4 Coupe

 いや~、それにしても目立ちます、この色。

 「サキール・オレンジ」だとか。

 Mモデルには、世界各地のサーキットの名を冠したボディーカラーが与えられていますが、この“サキール”とは、バーレーンのF1サーキットのある地名。

 例によって、前回からだいぶ間が開いてしまいましたが、

Twin Color LED Angel Eye

 久しぶりに図面を引いてみました。

2013/02/09

 久しぶりに、いつもの場所に行ってきました。

2013m3front01m.jpg

 残念ながら、完全な晴天という訳にはいかず、少し曇っていますが、まずまずの写真を撮ることができました。

2013m3rear01m.jpg

 2008年8月にM3 Coupeが納車され、早いもので4年半の月日が経とうとしています。

 このM3 Coupeは、BMWがM-DCT(Dual Clutch Transmission)を採用して、最初のころの船便で届きました。
(まだ日本での価格も決まっていない段階で発注したのでした)0xF9C7

 正直、最初は少し心配しましたが、これまでまったく不具合はなく、現在に至ります。
(1回だけ、DCTの変速制御プログラムのバージョンアップをしましたが)

 トリコロールの“フェイスペインティング”も入って、少~し派手になっていますが・・・、0xF9C7

 これからも、工房のフィロソフィーである、「モデレートDIYチューニング」(Moderate DIY Tuning)でいきたいと思います。

 前回の続きです。

 ホワイトとアンバーの発光色を切り換えられる「Twin Color LED Angel Eye」ですが、まずはHIDフォグランプに組み込むことにします。

Twin Color LED Angel Eye

 HIDフォグランプのユニットです。

 このユニットは、前々車ARISTO(JZS161)、前車530i(E60)と続いて、M3 Coupeにもキャリーオーバーしているもので、かれこれ10年ぐらいは使っているでしょうか。

 オーソドックスなリフレクター型ですが、プロジェクター型の『世界最高で最強のランプマシン』なんかよりは、よっぽど配光がよく、明るいユニットです。

#「世界初!!」とか「最強!!」とか、某P社の“誇大広告”には、くれぐれも騙されないようにしましょう。(「JAROって、なんジャロ?」)0xF9D1

Twin Color LED Angel Eye

 まずは、ユニットを分解します。

 ガラス部とハウジング部とは、コーキング剤で固定されているだけなので、ユニットを“釜茹での刑”にして、サクッと「殻割り」します。

#経験値が高いので、手慣れたもんです。

Twin Color LED Angel Eye

 ガラス部とハウジング部とを固定する時に使う、コーキング剤と注射器です。

 コーキング剤は、信越シリコーンさんの「一液型RTVゴム」(脱アセトンタイプ)の「KE-348-T」(購入価格:2,520円)を使います。一般電気用で、耐熱・耐寒性、耐候性(対紫外線性)、絶縁性があるものです。

 硬化前の粘度により、「中粘度」と「ペースト状」のものがありますが、ランプユニットのコーキングには、「ペースト状」のものが使いやすいと思います。

 なお、ホームセンターなどで安価に手に入るコーキング剤(「脱オキシムタイプ」のものなど)は、間違っても使ってはいけません。耐熱・耐候性が低いどころか、硬化する際に腐食性のガスを発し、金属部分が冒されてしまうことがあります。

#自動車用に、ケチって安いもんを使うと、ろくなことにならないっちゅーことですな。0xF9C5

Twin Color LED Angel Eye

 「Twin Color LED Angel Eye」を、ハウジング内に固定するための部品です。

 ポリカーボネートのミラー板(0.5mm厚)を、サークルカッターでリング状に切り出し、これに固定することにします。

 ポリカーボネートは、熱可塑性のプラスチック樹脂ですが、常用耐熱温度は120~130℃程度であり(融点は250℃)、HIDバーナーに近接するランプユニットの中でも、十分な耐久性を持つと判断しました。

 写真では、少し曇っているように見えますが、作業用に保護フィルムが貼ってあるためであり、これを剥がせば、完璧なミラー(リフレクター)となります。

Twin Color LED Angel Eye

 「Twin Color LED Angel Eye」をミラーリングに固定するためには、両面接着テープ(住友3M製)を使います。

 両面接着シートの基材は、黒やグレー、白色のものが多いですが、このシートは透明で、かつ耐熱温度は150℃もあります。

(以下、編集中)

 面白いパーツをゲットしました。

Twin Color LED Angel Eye

 その名も、「Twin Color LED Angel Eye」。

Twin Color LED Angel Eye

 いきなり分解クンですが、0xF9C7

 SMD(Surface Mount Device; 表面実装部品)のチップLEDが、等間隔に、リング状に配置されています。

 その数、8°ピッチで45個。

Twin Color LED Angel Eye

 そのLEDのリングの上に、スリットを刻んだ透明なプラスチックカバーが被せられています。

 そう、皆さんお馴染みの「エンジェルアイ」ですね。

 少し前までは、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp; 冷陰極管)のエンジェルアイが中心でしたが、現在は、LEDのエンジェルアイになっています。

〔脱 輪〕

 いまや「キドニーグリル」や「ホフマイスターキンク(Cピラーのキックバック)」と並んで、BMWのデザイン上のアイデンティティーとなっている「エンジェルアイ」ですが、国内では「イカリング」とかいう、何とも情けない名称で呼ばれています。

 この「イカリング」とかいう“ダサい”名称、どこぞの「ファッション系チューニングショップ」の“代表”とやらが、
   「(この名称を)日本で初めて使ったのは、うちだっ!!」
とか自慢げに喋っているようですが、BMWさんにしてみれば、いい迷惑だと思います、情けない名称を付けられて。0xF9D1

#“ダサい”という日本語自体、ダサい(死語)ですが、これ以上うまい言葉が見つからないので、使わせてくダサい。0xF9AB

 海外では、「エンジェルアイ」や「コロナリング」と呼ばれていますので、工房でも、「エンジェルアイ」と呼ぶことにします。

 なお、初期の頃のLEDエンジェルアイは、実装されているチップLEDのピッチが荒く(1周で24個ぐらい)、遠目に見ると光が“ツブツブ”しているので、「イクラリング」と呼ばれていたようです。

#ここにも「イカリング」の悪影響が・・・。0xF9AC

Twin Color LED Angel Eye

 LEDを点灯させると、こんな感じになります。

 さすがに、これまでのエンジェルアイよりもLEDが“てんこ盛り”だけあって、直視できないほどの眩しさです。0xF9CF

 さらに、回路を切り替えると・・・、

Twin Color LED Angel Eye

 アンバーイエロー(オレンジ色)にも点灯します。

 ということはですね・・・、

Twin Color LED Angel Eye

 普段はスモールライト(またはデイライト)として点灯させておき、左折または右折時には、ウィンカーとして機能させることができる訳です。(もちろん、ハザードとしても)

 これはかなり目立ちそうです。0xF9CB