前回の続きです。
フロント左右のサイドグリルの切削加工に続いて、HIDフォグランプを固定するための「取付ステー」を、設計・製作します。
その前に、いきなり余談です。
その昔、信号待ちの最前列で、ア○みたいに上向きにフォグランプを取り付けていて、やたらと眩しい対向車に出くわすことが、よくありました。
#たいていは、シャバ僧上がりのヤ○キー車両か、昔はツッパッてたけど今は抑圧されているファミリー車両(とーぜん、かあちゃんは元ス○バン)などに多いようです。0xF9D1
これらの御仁は、文字どおり“取って付けた”ようにフォグランプを取り付けているため、エンジンの振動に伴って、フォグランプの光軸がぐらぐらグラ付いていることが、よくありました。
#小排気量でシリンダ数も少ないため、エンジンとしてのバランスが悪く、アイドリング時の振動が大きい、というのも事由の一つかと。
この“グラ付き”の原因は、言わずもがなですが、車体の剛性の高い部分に、剛性の高い部品で、しっかり固定されていないことに因るものです。
せっかくType 997にHIDフォグランプを取り付けたのに、光軸がグラ付いていたのでは、なんとも情けない状態で、そこらのヤ○キー車両と一緒になってしまいます。ここは少し工夫して、確実に固定することにします。
Toyota ARISTO(JZS161)やBMW 530i(E60)では、フロントバンパーの裏側を切削加工して、取付ステーをバンパー内部の「リインフォースメント」に、ボルトで固定するようにしていました。
Porsche 911(Type 997 Phase 2)でも同じようにしようと考えたのですが、フロントバンパー左右の回り込みが予想以上にきつく、取付ステーをリインフォースメントまで届かせるためには、かなりの大工事が必要であることが分かりました。
(Type 997の場合は、左右のラジエーターコアにフレッシュエアを導くための「インテーク」があり、このインテークに穴を開けるという、大掛かりな加工が必要となります)
「はてさて、どうしたものか」と頭を悩ませていたところ、前述のサイドグリルの外周に、かなりの剛性があることが分かりました。
(実物を確認したところ、サイドグリルの外周部(フレーム)は、多数の嵌合でフロントバンパーにがっちり固定されていました。これであれば、ランプユニットの重量を、フレーム全体で支えることができそうです)
そこで、このサイドグリルの剛性を活かして、ランプユニットをがっちり固定するための「取付ステー」を作ることにしました。
まずは、ボール紙(厚さ1mm程度のしっかりしたもの)を使って、現物合わせで「型紙」を作ります。
#和菓子の入っていた重厚な箱がちょうど良かったので、それを使っています。