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Computer Archive
2012/01/29

 前回はマザーボード周りでしたが、グラフィックカードにも水冷ブロックを組み込みます。

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 「ENGTX580/2DI/1536MD5」を分解したところです。上にあるのが、純正のヒートシンクです。

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 CPU周りの時と同様、サーマルパッドのカスが残っている場合があるので、丹念に脱脂しておきます。

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 水冷ブロックの裏側です。

 インストレーションマニュアルには、「サーマルパッドを、MOS FET等の大きさに合わせてカットするように」と書かれていますが、数10個もあるチップに合わせてちまちまとカットしていたのでは、日が暮れてしまいます。

 そこで、補修用として出ているサーマルパッドを追加購入して、リボン状に切り出し、写真のように貼り付けました。

 サーマルパッドには、3種類の厚み(0.5mm、1.0mm、1.5mm)のものがあり、場所に合わせて(チップと水冷ブロックとの隙間に応じて)使い分けます。

 貼り付ける位置と大きさは、グラフィックカード上のチップと水冷ブロック上の凹凸とを“にらめっこ”しながら、チップを十分にカバーできるところとします。

 貼り付ける際には、鏡面加工されている金属面に傷や指紋を付けないように気を付けるとともに、サーマルパッドと水冷ブロックとの間に空気が入らないよう、細心の注意を払って貼り付けます。
(少しでも空気が入ってしまった場合には、根気よく、いったん剥がして貼り直します)

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 水冷ブロックを取り付けたところです。

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 「ENGTX580/2DI/1536MD5」は、PCIスロット2枚分の厚さがありますが、水冷ブロックを組み込むことにより1枚分の厚さになります。

 純正で取り付けられている2枚分の厚さのブラケットを、1枚分の厚さのブラケット(「BKT-VD004P」、9.99ドル)に交換しておきます。

2012/01/08

 水冷ブロックが届いたので、さっそく組み込むことにします。

 まずは、マザーボード用の水冷ブロックから取り付けます。インストレーションマニュアル(英語版)に基づいて、純正のヒートシンクを取り外します。

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 これが、不具合のあったチップセット(サウスブリッジ)です。

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 これは、CPU周りのMOS FETです。全部で10数個あります。

 純正のヒートシンクを外した後に、サーマルパッド(熱伝導シート)のカスが残っている場合があるので、綿棒を使って丹念に脱脂しておきます。

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 マザーボード用の水冷ブロックと、CPU用の水冷ブロックを組み込んだところです。

 CPU用の水冷ブロックは、IN側とOUT側が決まっているので、チューブを接続する方向を考えて、天地逆方向に取り付けてあります。

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 これを機に、メインメモリを買い増しておきました。4GBのデュアルチャンネルの「DOMINATOR GT CMT4GX3M2A2133C9」が2セットで、計8GBとなっています。

 Windows 7(32bit版)では、4GBまでしか扱えませんが、残りの4GBは、RAMディスクとして使うことにします。SSDとの相乗効果で、“爆速”間違いなしです。0xF9F8

 DOMINATOR GTには、剣山状のヒートスプレッダが付いていますが、水冷ブロックを取り付ける際には、これを外します。
(比較のため、一番奥のメインメモリには、ヒートスプレッダを付けたままにしてあります)

 なお、インストレーションマニュアルには、「サーマルコンパウンド(熱伝導グリス)を、メインメモリの上端部に塗るように」と書かれています。

 しかし、メインメモリの上端部には微妙に段差が付いており、しかも4本もあることから、このまま水冷ブロックを載せても、きちんと接触しない可能性があります。

 そこで、サーマルコンパウンドを塗るのではなく、サーマルパッドを貼って取り付けることにしました。

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 マザーボード用、CPU用、メインメモリ用の水冷ブロックを組み込んだところです。

 LED照明付きのROGのロゴは、純正のヒートシンクから取り外して移植してあります。

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 水冷ブロックを組み込んだマザーボード全体です。

2012/01/07

 なにやら、また届きました。

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 今度は、中欧のスロヴェニア共和国からです。

 「EK Water Blocks」という、水冷パーツを作っているメーカーから、水冷ブロックを個人輸入しました。

#当初は「Koolance」で統一しようとしていたのですが、訳あって変更しました。

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 左側は、CPU用の水冷ブロック、「EK-Supreme HF - EN (Nickel) 」(67.49ユーロ)、右側は、メモリ用の水冷ブロック、「EK-RAM Dominator X4 - EN (Nickel) 」(41.95ユーロ)です。

 メモリ用の水冷ブロックは、一般的なメモリに合う訳ではなく、Corsairの「DOMINATOR」シリーズ専用となっています。
(「DOMINATOR GT CMT4GX3M2A2133C9」を買っておいて良かったです)

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 つづいて、マザーボード用の水冷ブロック、「EK-FB ASUS Max4 Extreme - EN (Nickel)」(107.95ユーロ)です。

 2つのチップセット(ノースブリッジ/サウスブリッジ)のみならず、CPU周りのMOS FETをも冷却できる、フルカバータイプとなっています。

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 こちらは、グラフィックボード用の水冷ブロック、「EK-FC580 GTX+ - EN (Nickel) 」(90.95ユーロ×2)です。

 「ENGTX580/2DI/1536MD5」×2の“ツインターボ仕様”としているため、2セット購入しています。

 今回購入した水冷ブロックには、いずれも「EN」のマークが入っています。これは、耐食・耐磨耗性に優れた「無電解ニッケルメッキ」が施されたもので、EK Water Blocksの水冷ブロックの中でも、上級バージョンにあたるものです。

2011/12/23

 前回は、1万円台のRAIDカードに、7万円台のRAIDカードが負けるという、惨憺たる結果だったので、リベンジします。

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 まずは、ファームウェアを、最新版にアップデートします。

 「MegaRAID Storage Manager」(以下、MSM)をインストールし、このツールからアップデートします。

 現時点での最新版は、「3.140.15-1320」(パッケージバージョン:23.1.1-0004)です。
(このツールを使う前、CLIからアップデートしようしたのですが、何度やっても上手く行きませんでした)

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 まずは「RocketRAID 2720SGL」との比較です。

 左が「RocketRAID 2720SGL」、右が「MegaRAID SAS 9265-8i」です。

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 比較のため、チップセット(P67)との比較です。

 左が「P67」、右が「MegaRAID SAS 9265-8i」です。

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 ついでに、HD(HGST 0S03191)単体との比較です。

 左が「HGST 0S03191」、右が「MegaRAID SAS 9265-8i」です。

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 RAIDカードの稼働中は、アルミのヒートシンクが触れないくらい熱くなっていたので、親和産業のPCファン(40mm)を取り付けてみました。

 MSMでチップ温度を調べてみると、PCファンを付ける前は70℃以上でしたが、付けた後は44℃前後で安定しました。これで一安心。

2011/12/18

 前回は、HighPoint社の「RocketRAID 2720SGL」を試しましたが、いまいちパフォーマンスが伸びなかったため、

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 LSI社の「MegaRAID SAS 9265-8i」(購入価格:614.99ドル=約47,800円)を購入しました。

 例によって個人輸入したのですが、秋葉原で7万円台前半で売られているようなので、かなりお買い得でした。0xF9CE

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 こちらがその「MegaRAID SAS 9265-8i」です。記事に拠ると、「現行最速クラスのRAIDカード」なのだとか。

 ということで、さっそくパフォーマンスチェックです。

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 まずは、チップセット(P67)のSATAインターフェースでRAID5を組んだ結果です。

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 つづいて、「RocketRAID 2720SGL」の結果です。

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 そしていよいよ、「MegaRAID SAS 9265-8i」の結果です。

 って、をいをい、こらこら。「RocketRAID 2720SGL」どころか、チップセットのRAID5にも負けとるやないかいっ!!0xF9C9

 う~む、何かおかしい、ぜったい変です。そもそも、1万円台のRAIDカードに、7万円台のRAIDカードが負けるはずがないじゃないですか。
(と、あぶくのように消えてしまいそうな淡い期待)0xF9C8

 RAIDカードのファームを最新版にして、テストし直すことにします。

#購入時のファームは「3.130.25-1196」(パッケージバージョン:21.0.1-0110)、最新版は「3.140.15-1320」(同:23.1.1-0004)でした。

〔関連情報〕
   ・現行最速クラスのRAIDカード「LSI MegaRAID SAS 9265-8i」を試す
   (2011年11月8日:AKIBA PC Hotline!)