SOARISTO工房 Logo
Home Archive
2013/07/14

 前回前々回で作製したベースボードですが、3台のPC3を冷却(放熱)するために、4基ものPCファンを取り付けています。

 すべてのPCファンが稼働すると、初期型のPS3が“最大戦速”となった時と同じぐらいの爆音になります。

 そこで、PC用のファンコントローラーを使って、回転数を制御することにしました。

PC Fan Controller

 ScytheのPCファンコントローラー、「Kama Meter」(SCKM-1000)です。
(すでに販売終了のため、入手困難)

#「Ultimate Storage Machine」に使っているものと、まったく同じものです。

 4chのPCファンをコントロールすることができます。
(加えて、PCファンに障害が発生すると(回転数が400rpmを下回ると)、アラームを発報してくれます)

 また、今回は使用しませんが、4chの温度センサーをモニタリングすることもできます。
(その他、オーディオのボリュームコントロールもできます)

PC Fan Controller

 ファンコントローラーを作動させるためには、+12Vと+5Vとの、2種類のDC電源が必要となります。

 出力電圧の異なる2つのACアダプターを用意してもよいのですが、別の方法を採ることにします。

 秋月電子通商さんに、ちょうどよいキットがあったので、これを使うことにしました。「2出力 スイッチング電源キット」(購入価格:700円)です。

 出力電流は、+12Vが3Aまで、+5Vが1Aまで取ることができます。今回使用するPCファンの定格電流は0.25Aで、4基で1Aとなるので(いずれも+12V駆動時)、十分な出力を得ることができます。

PC Fan Controller

 スイッチング電源の入力電圧は、+16~40Vとなっています。

 ちょうどここで、「VAIO Note Z」(PCG-Z1X/P)のACアダプターが余っていたので、これを使うことにしました。出力電圧は、まるでこれに合わせたかのように、+16Vです。

 DCプラグの形状は、EIAJ#5(外形:φ6.3mm)なので、これに合うDCジャックを、千石電商さんで購入しました。

PC Fan Controller

 電源の入力側は、標準の状態では、2ピンのターミナルブロックをハンダ付けするようになっています。

 ここに、今回使用するDCジャックをハンダ付けできるよう、フライスマシンを使って、プリント基板を加工します。
(端子の形状に合わせて、φ1.0mmの穴を、横長にします)

 また、DCプラグ側も、3端子あるうち、1つを引き抜いてしまいます。

PC Fan Controller

 とりあえず、電源部が完成しました。

 試しにテスターで出力電圧を測ってみたところ、+12.01Vと+5.00Vとだったので、けっこうな精度です。

#商用電源(AC100V)から、直接DC12VとDC5Vとを作ってもよいのですが、商用電源系は、素人が下手に手を出すと「電気火災」の危険性があるため、メーカー製のACアダプターを一段かませて所望の電圧を得るという、いちばん安全な方法を採りました。

 出力側も、2ピンのターミナルブロック(×2個)ではなく、FDD電源コネクタ(4ピン)に交換しておきます。

PC Fan Controller

 ファンコントローラーを取り付けるため、シナ合板でステーを作りました。

#木造ってところが、なんとも・・・ですが。0xF9C7

 ベースボードを切り出した余りの木片を、サーキュラーソウを使って、寸分の狂いもなく切り出してあります。

PC Fan Controller

 ファンコントローラーとスイッチング電源とを固定したところです。
(写真は、天地逆さまです)

 スイッチング電源の基板は、5mmのスペーサーをかまして固定してあります。

PC Fan Controller

 PCデスクの天板裏面に固定したところです。
(写真は、真下から見上げています)

PC Fan Controller

 このような感じで、取り付けられました。

 PCファンは、2,000prmぐらいに設定すると、風切り音があまり気にならなくなります。

PC Fan Controller

 メイン機とも、トータルコーディネートできました。

#やっぱし、コーディネートは、こうでぃねぇと。0xF9C7

2013/07/13

 前回の続きです。

Base Frame

 こちらが、現在のPCデスクです。

 横幅は、1,800mmあります。

Base Frame

 ベースボードを取り付けたところです。

Base Frame

 本体右背面に、高速PCファンが位置します。

 本体左背面は、HDMIケーブル、LANケーブル、電源ケーブルを引き出すため、隔壁はありません。

Base Frame

 PS3本体を設置したところです。

Base Frame

 第一世代のPS3。

 間口の高さは、第一世代のPS3を基準に設計しているので、天地ギリギリです。

Base Frame

 第五世代のPS3。

 こちらは、若干余裕があります。

Base Frame

 手前のスペースには、コントローラーを置けるようになっています。

Base Frame

 PS3の設置に合わせて、スイッチングハブも新調してみました。

 これまでは100Base-TXのスイッチングハブを使っていましたが、1000Base-Tのギガビットスイッチングハブ(LSW3-GT-5EP/BK)に交換しました。
(ついでに、LANケーブルも、Category6に)

Base Frame

 このような感じで、デスク中央足下に固定しました。

2013/06/30

 いきなり始まりましたこの企画

 「ホームシアターの構築」では、我が家に手作りでホームシアターを作ってしまいましたが、今度は家の中に“ゲームセンターを作ってしまおう”というものです。
(略して、「ホームゲーセンの構築」)

 どのようなホームゲーセンとなるか、乞うご期待っ!!0xF9CE

Base Frame

 ということで、まずはベースボードを製作します。

 いつものとおり、イメージを基に、ささっと図面を引いて、木材を加工してもらいました。NC加工により、寸分の狂いもなく仕上げられています。

 設置場所としては、直接目に触れるところではないので、シナ合板を組み合わせて使うことにしました。

Base Frame

 ベースボードの一部は、膝が当たっても痛くないよう、アールを付けて(角を落として)あります。

Base Frame

 確認のため、仮組みしたところです。

Base Frame

 第五世代のPS3(CEJH-10007、CECH-2500A)を仮設置したところです。

 放熱効果を高めるため、ベースボード上に直接設置するのではなく、15mmの“ゲタ”を履かせることにしました。

 ゲタの間隔は、PS3の底面にある4つのゴム足に、ぴったりはまる長さにしてあります。

 これにより、前後方向にはスライドさせることができますが、左右方向にはズレないようになっています。

Base Frame

 第一世代(初期型)のPS3(CECHA00)を仮設置したところです。

 こちらも、4つあるゴム足にぴったり合う間隔にしてあります。

 この“ゲタを履かせる”というアイデアは、ちょっとした思い付きからのものです。

 PS3の取扱説明書(クイックリファレンス)には、「壁などから10cm以上離して設置。密閉式のAVラックなど、熱のこもる場所に設置して使わないでください。」との記述があります。

 この注意書きに従えば、本体サイズにぴったり合うように設えたベースボード内に収容するのは、“もっての外”ということになります。

 実際、初期型のPS3は、高い確率で「YLOD」(Yellow Light of Death、基板のハンダ付けの熱劣化による起動不能障害)が発生しているようですが、これまでまったく不具合なく動いていた“貴重な”初期型のPS3が、ベースボード内に収容したばっかりに壊れてしまったのでは、元も子もありません。

 このYLODを防ぐためには(できるだけ起きないようにするためには)、「縦置きに設置する」というのが、有効な方法のひとつのようです。

 縦置きにすることによって、本体側面の廃熱効果(本体を横置きにして正面から見た時の、本体右側面の排気フロー)が改善されるようです。

 また、本体を裏返してみると、本体底面にも、吸気口として薄いスリットが開けられていることが分かります。
(初期型PS3の吸排気フローに関する詳しい解説は、こちらなどが参考となります)

 そこで、横置きの状態で、縦置きの吸排気フローを、「擬似的に模してみる」ことにしました。

 といっても、大して難しいことをしている訳ではなく、本体とベースボードとの間に枕木のような木材を敷いて、周囲の空気が無理なく吸排気されるような「空間」を稼いでいるだけです。

Base Frame

 とはいっても、間隔を開けただけでは心配なので、お得意の(?)、PCファンを使った強制空冷(廃熱)をすることにします。

 PCファンは、取付スペースの関係で、φ80mmのものを使います。

 このPCファンには、動作音の大きさによって(風量の大小によって)、究極静音タイプ/超静音タイプ/標準タイプ/高速タイプの4タイプがありますが、今回は最大の風量を得るために、高速タイプ(2,800rpm、41.15CFM、29.9dB(A))を選びました。

Base Frame

 このPCファンのフィンは、ゴルフボールのような「ディンプル」が、ランダムに刻まれています。

 これにより、風切り音の低減と風量の拡大を果たしている(そうです)。

#クルマのタイヤにおいても、トレッドパターンをランダムに配置することにより、走行ノイズの低減を果たしているものがあります。それと似たような感じですね。

Base Frame

 PCファンを取り付けたところです。

Base Frame

 第五世代のPS3の背後には1基、第一世代のPS3の背後には、発熱量を考慮して2基のPCファンを、排気方向に取り付けてあります。

Base Frame

 4基もの高速PCファンが同時に稼働すると、けっこうな“爆音”状態になりますが、背に腹は代えられません。
(これについては、別途、対策を採ることにします)

Base Frame

 “ゲタ”には、防振対策として、1mm厚のスポンジゴムを貼っておきます。
(安っすぃ~ゴムを使うと、経年変化で劣化して、本体のプラスチック部分と融着してしまうので注意)

 PS3の標準の状態では、10mm角のゴム足により、「点」で支えられていますが、帯状に切り出したスポンジゴムに替えることにより、「面」で支えるようにします。これにより、本体荷重を分散し、引いては不要振動を抑えることができます(たぶん)。

#西川のムアツ布団と同じような感じですね。(違うか)0xF9C7

Base Frame

 初期型のPS3とのクリアランスです。左右側面には、30mmほどマージンを取ってあります。

 本体右背面および本体右側面からの排気を、2基の高速PCファンで強制的に掃き出します。

#市販では、PS3本体にアタッチする(追加で取り付ける)タイプの冷却用ファンが出ていますが、このような結果が・・・。下手に本体に余計なモノを取り付けて、緻密に計算された吸排気フローを乱してしまうよりは、“素直な方法”の方が、効果が高いようです。0xF9CE

(つづく)

2013/01/13

 つづいて、またもお届け物が。

SCD-XA5400ES

 SONYのスーパーオーディオCDプレーヤー、「SCD-XA5400ES」(希望小売価格:176,400円、購入価格:117,810円)です。

SCD-XA5400ES

 マルチチャンネルインテグレートアンプ、「TA-DA5400ES」と、デザイン的に統一されています。

SCD-XA5400ES

 信号出力は、HDMI、光、同軸に加えて、バランス出力も備えています。

 さらに、「SCD-XA5400ES」と「TA-DA5400ES」とを、HDMIケーブルで接続することにより、「H.A.T.S.」(High quality Audio Transmission System)機能を有効とすることができます。

SCD-XA5400ES

 プレーヤーとアンプとを接続する、HDMIケーブルです。

 HDMIケーブルにも、「ES」の名を冠した製品(DLC-9150ES)があり、わずか1.5mで74,970円(希望小売価格、受注生産品)とかいう、ものすごい製品がありますが、とてもそんなものは買えないので、その下のグレードのもの(DLC-HE10XF)にしました。

 ケーブルには、DLC-9150ESと同じ「シルバーコーティングワイヤー」(銀メッキ銅線)が使われ、プラグには、振動伝搬を抑えるために、亜鉛ダイカストケースが使われています。

 ということで、さっそく試聴です。

SACD UC YMO

 YMO好きとしては、まずはこれ。「UC YMO」(Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra)です。

 SACDラボさんのレビューにも、嬉しくなっちゃうようなコメントが寄せられていますが・・・、

弾力と解像度。SACDでハイファイYMO

 「SACDでYMOを聴いてもどうよ? あのシンセ♪が高音質になるのかい?」

 とお思いのアナタ、ぜひこのSACDを聴いてみてください。かなり凄い音にビックリすると思います。

(続きを読む)

 本当に、そのとおりでした。0xF9CF

 これまで、SACDを、PlayStation 3(初期型)にて聴いていましたが、そこから出る音とは、面白いくらいに、まったく異なる音がします。
(もっとも、3万円台の汎用機と、17万円台の専用機とで、音が違わなかったら困りますが)

 まずは、ユキヒロさんの叩くドラムセット、特にバスドラムの暴力的なくらいの重低音。立ち上がりの鋭い、殴られるようなアタック音に驚かされます。「こんな音が入っていたのかっ!!」と。

 つづいて、キョウジュ(とホソノさん)の奏でるシンセサイザー。艶やかというか、煌びやかな高音と、ずっしり重く、分厚い低音。アナログシンセならではの高次倍音まで、しっかり聴き取ることができます。ここでもまた驚かされます、「こんな音まで含まれていたのかっ!!」と。

 耳で感じる音を、言葉で表すことは難しいのですが、視覚的なイメージに言い換えると、「大好きな映画を、これまで何度もDVDで観ていて、ある日、Blu-ray DiscのHDリマスター版で、改めて観てみた時の感動」、とでも言いましょうか。

 泣きたくなるようなセンチメンタルな主旋律を持つ「Tong Poo」(東風)、その音の広がりや密度には、心の底から驚かされました。子供のころ、初めてYMOを聴いた時の感動が、再び甦ってきました。まるで、目の前で弾いてもらっているような、そんな臨場感です。それぐらい、解像度の高い音がします。

 まさに、「Hi-FiなYMO」でした。素晴らしいっ!!0xF9CB

SACD Glenn Gould

(以下、編集中)

SACD Holst Planets

 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏、「ホルスト:組曲≪惑星≫」。1961年の名演を、2011年にDSD化したものです。

2013/01/12

 なにやら、またお届け物が届きました。

AV Rack & TV Board

 ハヤミ工産さんのHAMILeXブランド、NAシリーズ(インテリアファニチャー)の「NA-751」(希望小売価格:39,900円、購入価格:18,600円)と「NA-712」(希望小売価格:29,400円、購入価格:13,900円)です。

 「NA-751」は縦型のAVラック、「NA-712」は横型のTVボードで、設置場所に合わせて、縦型と横型を購入しました。

AV Rack & TV Board

 NAシリーズは、キャスターを取り付けるか否かを選択できるようになっていますが、フローリングの上で重量物を収容したAVラックを動かすと、床面が傷だらけになってしまうため、キャスターは取り付けないことにします。

 組み立てキットには、床面保護用のフェルトシートが付属していますが、安っちぃ~モノしか付いていないため、市販の厚手のフェルトシートを購入しました。フェルトシートには、「滑り止め」のタイプと「滑る」タイプの2種類があります。

 縦型のラックには、AVアンプ(TA-DA5400ES)を収容し、ケーブル類の挿抜にラックを前後させる必要があるため、「滑る」タイプを貼り付けます。横型のラックには、「滑り止め」のタイプを貼り付けます。

AV Rack & TV Board

 このように、フェルトシートをラックの底面に貼り付けます。

 フェルトシートは、できるだけ面積が広くなるよう切り出し、ラックの重量が分散するように(単位面積あたりの重量が軽くなるように)します。

#付属のフェルトシートは4枚しかなく、かつ1枚あたりの面積が狭いため、重量物を収容して長期間経過すると、フェルトシートの形にフローリングが凹んでしまいます。

AV Rack

 こちらは、これまで使用していたDENONさんのAVラック、「ARC-3501」(希望小売価格:44,100円)です。(けっきょく、仮設置したまま現在に至る)0xF9C7

#同じシリーズで、横型のモデル、「ARC-3502」(希望小売価格:50,400円)も出ていたのですが、いつの間にかディスコンになってしまっていたため、仕方なく今回のAVラックとTVボードとの組み合わせとなりました。

AV Rack & TV Board

 設置したところです。

 「Karimoku」の家具とも、色的に統一されました。

AV Rack & TV Board

 AVラック上段は、5400ES兄弟を収容しています。

 マルチチャンネルインテグレートアンプ、「TA-DA5400ES」(希望小売価格:262,500円)と、スーパーオーディオCDプレーヤー、「SCD-XA5400ES」(希望小売価格:176,400円)です。

 下段は、「我が青春のESシリーズ」にて紹介したコンポーネントを収容しています。(現在は使用していません)

 メインスピーカー用のプリメインアンプ、「TA-F555ESG」(1989年発売、定価:128,000円)と、サラウンドスピーカー用のパワーアンプ、「TA-N330ES」(1989年発売、定価:44,800円)です。

AV Rack & TV Board

 TVボード右側は、、BSチューナー、「SAT-333ESG」(1990年発売、定価:79,800円)と、CDプレーヤー、「CDP-X55ES」(1989年発売、定価:89,800円)です。

 左側は、FM/AMチューナー、「ST-S333ESG」(1989年発売、定価:49,800円)と、カセットデッキ、「TC-K555ESG」(1989年発売、定価:99,800円)です。

AV Rack & TV Board

 こちらのクマさんは、一昨年に訪れた「BMW Welt」から連れてきたものです。“可愛い”というよりは、“賢そう”な顔をしています。