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Audio and Visual Archive
2008/09/03

 いや~、当たり過ぎて怖いくらいですが、前回書いたとおり、Blu-ray Discプレーヤーのフラッグシップモデルが発表になりました。

高画質・高音質再生技術を結集したプレステージモデルと、コンパクトサイズで手軽にハイビジョン映像を楽しめるエントリーモデルブルーレイディスクプレーヤー2機種を発売
(2008年9月3日:ソニーマーケティング)

BDP-S5000ES
(画像は、SONYさんから拝借)

 ブルーレイディスク/DVDプレーヤー、「BDP-S5000ES」です。
(希望小売価格:294,000円、12月6日発売予定)

 「業界最高音質/画質を目指した」とのこと。いやがおうでも期待が高まります。

〔関連情報〕
   ・ソニー、CREAS搭載の単体BDプレーヤー「S5000ES」
   (2008年9月3日:Impress AV Watch)

2008/08/27

 いや~、まさに読みどおり。

 まるでどこからか情報を仕入れていたかのようなピッタリ度合い。0xF9F8

ブルーレイディスクのフォーマット音声を高音質で楽しめるマルチチャンネルインテグレートアンプ3機種を発売
(2008年8月27日:ソニーマーケティング)

TA-DA5400ES
(画像は、SONYさんから拝借)

 アナログマルチチャンネルインテグレートアンプ、「TA-DA5400ES」です。
(希望小売価格:262,500円、11月発売予定)

TA-DA5400ES
(画像は、SONYさんから拝借)

 TA-DA9100ES/TA-DA7000ESに採用されたS-Master PRO搭載のフルデジタルアンプではありませんが、TA-DA5300ESに採用されたアナログアンプをさらに進化させた、新開発“第3世代 広帯域パワーアンプ”が搭載されています。

 さらに、HDMI出力を2系統装備し、大型液晶テレビとフルHDビデオプロジェクターとを、ケーブルの抜き差しをせずに切り替えることができます。

 まさに望んでいたものにピッタリの機種。

SCD-XA5400ES
(画像は、SONYさんから拝借)

 ついでに、同時発表されたスーパーオーディオCD/CDプレーヤー、「TA-DA5400ES」です。
(希望小売価格:176,400円、10月発売予定)

SCD-XA5400ES
(画像は、SONYさんから拝借)

 SCD-XA9000ESの弟分ですが、HDMI出力端子を備えているので、TA-DA5400ESとHDMIケーブルで接続すると、SACDのDSD信号をそのまま伝送可能となります。

 これまでSACDをPS3で再生すると、冷却ファンの音がブンブンうるさかったのですが、TA-DA5400ESとSCD-XA5400ESとの組み合わせで、心置きなくSACDの高音質を楽しむことができます。

 願ったり叶ったり。

 しかも、ボディーカラーが、シルバー系からブラック系に戻ったので、「我が青春のESシリーズ」とも、うまく組み合わせることができます。

#ありがとう、SONYさん!!0xF9CB

 欲を言うならば、同日に、PioneerさんがBlu-ray Discプレーヤーのフラグシップ機を出しているので、SONYさんもDVP-NS9100ESの後継機を出してもらいたいものです。
(すでに開発も最終段階だと思いますが・・・)0xF9C7

〔関連情報〕
   ・ソニー、圧縮音源の音質を「向上」させるAVアンプ「TA-DA5400ES」
   (2008年8月27日: ITmedia +D LifeStyle)
   ・ソニー、HDMI出力×2や新ジッタ抑制回路搭載AVアンプ
   (2008年8月27日:Impress AV Watch)
   ・ソニー、HDMI搭載のSACDプレーヤー「SCD-XA5400ES」
   (2008年8月27日:Impress AV Watch)

2008/08/09

 「ホームシアター」の第1フェーズがほぼ完成したため、実家にあるオーディオシステムを、新居に移設することにしました。

 当初の予定では、7.1chサラウンドシステムのメインアンプを、「TA-DA5300ES」にしようと思っていたのですが、「TA-DA7000ES」がディスコンになり、TA-DA5300ESも発売から丸1年が経とうとしているので、この秋の「Sony Dealer Convention」あたりに、TA-DA7000ESの後継機種(S-Master PRO搭載のフルデジタルアンプ)を出してくるのではないかと思い、それまでの間は、実家にあるオーディオシステムで繋ぐことにしました。

#我ながら、かなりイイ読みだと思います。後継機種は、HDMI出力を2系統は付けておいてくださいね。>SONYさん0xF9CE

 前置きが長くなりましたが、我が家にあるオーディオシステムをご紹介します。基本的に、ESシリーズの「G世代」のコンポーネントで構成されています。

 いずれも、SONYのESシリーズの全盛期を象徴する名機たちです。

#大賀さん考案の、「It'a SONY」マーク(ゴールド)に注目!!0xF9F8

TA-F555ESG

 まずは、プリメインアンプ、「TA-F555ESG」(1989年発売、定価:128,000円)です。

 実効出力は、180W+180W(4Ω)。

 シャーシには、無振動・無共振を追及し、ジブラルタルの頭文字を冠した、「アコースティカリー・チューンド・Gシャーシ」(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)が採用されています。

 実際、アンプとは思えないほどの重量があります(24.5kg)。

#重すぎて、いちど設置したら動かしたくない。0xF9C7

TA-E1000ESD

 つづいて、デジタルAVコントロールアンプ、「TA-E1000ESD」(1989年発売、定価:98,000円)です。
(下1桁の「D」は、世代ではなく、「Digital」の意)

 リバーブレーション・コントロール、ダイナミクス・コントロール、イコライジング等の処理を行うため、SONYが開発した2つのDSP(CXD1355Q、CXD1160)が搭載れれています。

 初めてこのAVコントロールアンプを用いて、ドルビープロロジックのサラウンド環境を聴いたときは、それはそれは感動したものです。

 いまでこそ珍しくなくなりましたが、いわゆるデジタルAVコントロールアンプの初号機で、この後に、「TA-E2000ESD」などが続きます。

#ソニラーとしては、初号機を買っておくことこそ重要なのです。(すぐ壊れても)0xF9C7

TA-N330ES

 パワーアンプ、「TA-N330ES」(1989年発売、定価:44,800円)です。

 実効出力は、150W+150W(4Ω)で、リヤサラウンドスピーカーの駆動用として用いています。

 こちらもGシャーシが採用され、重量が13.2kgもあります。

CDP-X55ES

 CDプレーヤー、「CDP-X55ES」(1989年発売、定価:89,800円)です。

 いまでこそ珍しくなくなりましたが、従来の「マルチビットD/Aコンバータ」に替えて、「1ビットD/Aコンバータ」が採用された、最初の世代です。

 こちらもGシャーシが採用され、CDプレーヤーとは思えないほどの重量があります(12.5kg)。

TC-K555ESG

 カセットデッキ、「TC-K555ESG」(1989年発売、定価:99,800円)です。

 メカデッキと電源部を中央に配置し、コントロール系とオーディオ回路を左右両サイドに配置するという、「ミッドシップ・ドライブ・システム」が採用され、4個の脚部にほぼ均等に重量が掛かるように設計されています。

#まさに、BMWのウェイトバランス的発想。

 こちらも、カセットデッキとは思えないほどの重量があります(12.7kg)。

 カセットトレイには、パワーローディングが採用され、CDプレーヤーと同じようにOPEN/CLOSEスイッチで、カセットが音もなく吸い込まれていきます。

#こういうギミック、好きなんです。0xF9CF

TC-K555ESG

 TC-K555ESGの裏面です。シャーシ全体が、銅メッキ処理されています。まさに贅を尽くした造り込み。

ST-S333ESG

 FM/AMチューナー、「ST-S333ESG」(1989年発売、定価:49,800円)です。

 デジタルシンセサイザーチューナーで、チューニングダイヤルが滑らかに回転し、音もなくロックするところが印象的でした。

#これでエアチェックも高音質で。

SAT-333ESG

 BSチューナー、「SAT-333ESG」(1990年発売、定価:79,800円)です。

 光と同軸の2系統のデジタル音声出力を搭載しているので、D/Aコンバータを介さず、TA-E1000ESDにダイレクトに接続することができます。

 「ESシリーズに、BSチューナーなんてあったんだぁ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ただでさえニッチなセグメントなので、「もしや?」と思って買っておいたのですが、案の定、これが最終モデルとなってしまいました。

 いまとなっては、かなりのお宝モノだと思います。

#ソニラーとしては、最終モデルを買っておくことも重要なのです。(補修部品が無くなっても)0xF9C7

NF-C5

 お宝ついでに、ラインノイズフィルター、「NF-C5」(1989年発売、定価:不明(12,800円ぐらい?))です。

 極太の電源ケーブルがおごられ、アナログ系とデジタル系、それぞれの電源アウトレットが付いています。

 いまでこそ、オーディオアクセサリーは、かなり種類が絞られてしまいましたが、ESシリーズの全盛期には、ことオーディオに関連するありとあらゆるものがラインナップされていたのです。

 閑話休題、

 この記事を書くために、いろいろとネットで調べていたのですが、発売年が1989年と、いまからほぼ20年も前の製品であることが分かりました。

 大学生であった職人は、アルバイトで必死にお金を貯めて、せっせと集めていった訳ですが、あの頃が懐かしく思い出されます。

#その頃は、プログラマーのアルバイトをやっておりまして、当時の大卒の初任給より遙かに稼いでいたのでした。0xF9C7

 しかし、20年も前の製品が、これだけ綺麗な状態で、しかもすべて完動品として残っているということは、とても珍しいことだと思います。
(当然、我が家の殿堂入りです)0xF9F8

2008/03/09

 モニタ用のコンテンツは、DVDとHD DVDのツインフォーマットディスクであるため、メディア変換後のBlu-rayの映像と、DVDの映像とを比較してみます。

tokyo1-720x480.jpg

 ↑480pの映像。(映像ビットレート:6.2Mbps)

tokyo1-1920x1080.jpg

 ↑1080iの映像。(映像ビットレート:18.5Mbps)

tokyo10-720x480.jpg

 ↑480pの拡大画像。

tokyo10-1920x1080.jpg

 ↑1080iの拡大画像。

〔関連情報〕
   ・HD DVDからBlu-rayへのメディア変換(1)

2008/03/03

SONY KV-1310
(初のトリニトロン管カラーテレビKV-1310(1968年)。画像は、SONYさんから拝借)

ソニー、トリニトロン生産を3月末で終了-1968年から累計2億8,000万台出荷
(2008年3月3日:AV Watch)

 ソニーは、ブラウン管「トリニトロン」の生産を3月内に終了する。

 すでに国内におけるブラウン管生産は終了しており、海外市場向けにシンガポールの工場で生産を続けていた。なお、ブラウン管テレビの国内販売は、2006年度で終了しているが、中南米などの一部市場向けの販売は継続する。

 1968年からのソニーの累計生産台数は2億8,000万台(テレビやコンピュータ用モニタを含む)。2000年にピークを迎え、テレビ向け出荷で1,100万台を超えた。なお、2007年度の出荷見込みは全世界で約280万台。

 ソニーでは、今後、液晶や有機ELを中心にディスプレイデバイスを手掛けていく方針。「2007年度の液晶テレビ出荷見込みが約1,000万台で、CRTのピークに迫っている。薄型への完全移行の時期としてはいいタイミングではないか」としている。

SONY KW-32HDF9
(まだまだ現役。我が家のWEGA KW-32HDF9(1997年))

2010年度に3000万台!“テレビのソニー”壮大な野望
(2008年3月3日:DIAMONDO online)

 液晶パネルの安定調達先として、ソニーはシャープを選んだ。シャープが堺市に建設中の新工場を分社化、その34%を出資する。投資額は1000億円以上に上る。

 すでにソニーは、韓国サムスン電子との合弁会社、S-LCDからパネルを調達している。シャープとの合弁設立を発表した席では明らかにされなかったが、S-LCDへの1000億円規模の追加投資も内定した模様だ。

 S-LCDに累計で約3000億円、シャープに約1000億円という大枚をはたいて、ソニーが是が非でもパネルを確保するのには訳がある。テレビで世界ナンバーワンシェアのサムスンを蹴散らし、ブラウン管「トリニトロン」時代の王座を奪還しようというのだ。

 じつは、5月に発表される中期経営計画において、ソニーはサムスンも恐れる壮大な構想を描いていると見られる。2007年度に年間1000万台としている世界の販売台数を、2008年度に2000万台、2010年度に3000万台まで増やそうというのだ。

 対するサムスンは、今年度1800万~2000万台を見込んでいるが、「ソニーの計画次第では、上方修正する」(サムスン関係者)見込みで、まさに一騎打ちの様相を呈してきた。

 ソニーがそれほどまで執着するテレビ事業は、いまだ通期の赤字から脱却できない。今後、シェアの拡大によって規模の経済を発揮できること、サムスンとシャープを天秤にかけることによってコストダウンを期待できることで、利益を押し上げはするだろうが、液晶テレビの価格破壊は止まらない。

 一時は米国を中心に3000億円を売っていたリアプロジェクション(背面投射型)テレビも、市場から退場しつつある。

 もっとも、仮にテレビ事業が赤字を続けても、ソニーには、ビデオカメラ、デジタルカメラなど、稼ぎ頭の周辺機器がある。その強さを維持するためにも、“家電の顔”であるテレビで席巻、「SONY」ブランドの強さを見せつけようという狙いもあるのだろう。

 ソニーの総資産はパネルへの投資約4000億円を含め、13.5兆円にふくらんでいる。金融事業を抱えているとはいえ、現預金を除けば、松下電器産業の倍の規模だ。“テレビのソニー”の覚悟を決めたからには、半導体事業に続く次のアセットライト(資産圧縮)が必要だろう。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 遠藤典子)

SONY KDL-52X5000
(壁掛け工事中の、我が家のBRAVIA KDL-52X5000(2007年))