「ホームシアター」の第1フェーズがほぼ完成したため、実家にあるオーディオシステムを、新居に移設することにしました。
当初の予定では、7.1chサラウンドシステムのメインアンプを、「TA-DA5300ES」にしようと思っていたのですが、「TA-DA7000ES」がディスコンになり、TA-DA5300ESも発売から丸1年が経とうとしているので、この秋の「Sony Dealer Convention」あたりに、TA-DA7000ESの後継機種(S-Master PRO搭載のフルデジタルアンプ)を出してくるのではないかと思い、それまでの間は、実家にあるオーディオシステムで繋ぐことにしました。
#我ながら、かなりイイ読みだと思います。後継機種は、HDMI出力を2系統は付けておいてくださいね。>SONYさん0xF9CE
前置きが長くなりましたが、我が家にあるオーディオシステムをご紹介します。基本的に、ESシリーズの「G世代」のコンポーネントで構成されています。
いずれも、SONYのESシリーズの全盛期を象徴する名機たちです。
#大賀さん考案の、「It'a SONY」マーク(ゴールド)に注目!!0xF9F8
まずは、プリメインアンプ、「TA-F555ESG」(1989年発売、定価:128,000円)です。
実効出力は、180W+180W(4Ω)。
シャーシには、無振動・無共振を追及し、ジブラルタルの頭文字を冠した、「アコースティカリー・チューンド・Gシャーシ」(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)が採用されています。
実際、アンプとは思えないほどの重量があります(24.5kg)。
#重すぎて、いちど設置したら動かしたくない。0xF9C7
つづいて、デジタルAVコントロールアンプ、「TA-E1000ESD」(1989年発売、定価:98,000円)です。
(下1桁の「D」は、世代ではなく、「Digital」の意)
リバーブレーション・コントロール、ダイナミクス・コントロール、イコライジング等の処理を行うため、SONYが開発した2つのDSP(CXD1355Q、CXD1160)が搭載れれています。
初めてこのAVコントロールアンプを用いて、ドルビープロロジックのサラウンド環境を聴いたときは、それはそれは感動したものです。
いまでこそ珍しくなくなりましたが、いわゆるデジタルAVコントロールアンプの初号機で、この後に、「TA-E2000ESD」などが続きます。
#ソニラーとしては、初号機を買っておくことこそ重要なのです。(すぐ壊れても)0xF9C7
パワーアンプ、「TA-N330ES」(1989年発売、定価:44,800円)です。
実効出力は、150W+150W(4Ω)で、リヤサラウンドスピーカーの駆動用として用いています。
こちらもGシャーシが採用され、重量が13.2kgもあります。
CDプレーヤー、「CDP-X55ES」(1989年発売、定価:89,800円)です。
いまでこそ珍しくなくなりましたが、従来の「マルチビットD/Aコンバータ」に替えて、「1ビットD/Aコンバータ」が採用された、最初の世代です。
こちらもGシャーシが採用され、CDプレーヤーとは思えないほどの重量があります(12.5kg)。
カセットデッキ、「TC-K555ESG」(1989年発売、定価:99,800円)です。
メカデッキと電源部を中央に配置し、コントロール系とオーディオ回路を左右両サイドに配置するという、「ミッドシップ・ドライブ・システム」が採用され、4個の脚部にほぼ均等に重量が掛かるように設計されています。
#まさに、BMWのウェイトバランス的発想。
こちらも、カセットデッキとは思えないほどの重量があります(12.7kg)。
カセットトレイには、パワーローディングが採用され、CDプレーヤーと同じようにOPEN/CLOSEスイッチで、カセットが音もなく吸い込まれていきます。
#こういうギミック、好きなんです。0xF9CF
TC-K555ESGの裏面です。シャーシ全体が、銅メッキ処理されています。まさに贅を尽くした造り込み。
FM/AMチューナー、「ST-S333ESG」(1989年発売、定価:49,800円)です。
デジタルシンセサイザーチューナーで、チューニングダイヤルが滑らかに回転し、音もなくロックするところが印象的でした。
#これでエアチェックも高音質で。
BSチューナー、「SAT-333ESG」(1990年発売、定価:79,800円)です。
光と同軸の2系統のデジタル音声出力を搭載しているので、D/Aコンバータを介さず、TA-E1000ESDにダイレクトに接続することができます。
「ESシリーズに、BSチューナーなんてあったんだぁ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ただでさえニッチなセグメントなので、「もしや?」と思って買っておいたのですが、案の定、これが最終モデルとなってしまいました。
いまとなっては、かなりのお宝モノだと思います。
#ソニラーとしては、最終モデルを買っておくことも重要なのです。(補修部品が無くなっても)0xF9C7
お宝ついでに、ラインノイズフィルター、「NF-C5」(1989年発売、定価:不明(12,800円ぐらい?))です。
極太の電源ケーブルがおごられ、アナログ系とデジタル系、それぞれの電源アウトレットが付いています。
いまでこそ、オーディオアクセサリーは、かなり種類が絞られてしまいましたが、ESシリーズの全盛期には、ことオーディオに関連するありとあらゆるものがラインナップされていたのです。
閑話休題、
この記事を書くために、いろいろとネットで調べていたのですが、発売年が1989年と、いまからほぼ20年も前の製品であることが分かりました。
大学生であった職人は、アルバイトで必死にお金を貯めて、せっせと集めていった訳ですが、あの頃が懐かしく思い出されます。
#その頃は、プログラマーのアルバイトをやっておりまして、当時の大卒の初任給より遙かに稼いでいたのでした。0xF9C7
しかし、20年も前の製品が、これだけ綺麗な状態で、しかもすべて完動品として残っているということは、とても珍しいことだと思います。
(当然、我が家の殿堂入りです)0xF9F8