前回の続きです。
さて、ハロゲンランプの場合には、フィラメントを中心として、ほぼ全周に渡って光が放出される訳ですが、ハイパワーLEDの場合には、光の放出方向に指向性があり、取付位置や取付角度をうまく調節してやる必要があります。
(今回使用する、「Luxeon K2 with TFFC Cool White」の半値角は、120°)
(M3post用に英語表記しています)
ヘッドランプユニットの中で、ハロゲンランプを点灯させた状態です。
内側のエンジェルアイは、フィラメントからの光を、お椀状のリフレクターで反射させて、リングに光を当てています。
一方、外側のエンジェルアイは、フィラメントからの光を、「導光管」のようなものを用いて、リングまで伝えています。
(画像手前の、「く」の字に曲がっているものが、それです)
ただ、内側のリングには、収束機能(リフレクター)があったのに対し、外側のリングには、その機能はなく、「導光管」に、直接光が当てられています。
(内側のリングに比べて、外側のリングが若干暗く見えるのは、ここら辺に理由があることが分かります)
ハロゲンランプと「導光管」の位置関係を調べてみると、フィラメントの真横の位置に、「導光管」の入口が来るようになっています。
外側のエンジェルアイを、より明るく光らせるためには、この「導光管」に、“いかにうまく光を当てるか”がポイントとなります。
まずは、正面のハイパワーLED用の溝(幅7.35mm、深さ2.60mm)を削り出します。
つづいて、側面の溝です。
このフライスマシンは、x軸・y軸・z軸方向に、0.02mmの精度で切削することができます。
(一般的な工具を使った手作業(手加工)では、絶対に出すことのできない精度です)
こんな感じで削り出しました。
ハイパワーLED用の電源コード(+/-)を通す溝も、掘ってあります。
(M3post用に英語表記しています)
仮組みしたところです。
ハイパワーLEDは、サンハヤトさんの「固まる放熱用シリコーン」で固定してあります。
(M3post用に英語表記しています)
とりあえず、テスト点灯してみました。
純正ハロゲンランプと遜色ない明るさを持っていることが分かります。
#よくある装着画像のように、シャッター速度をやたら遅くして、見掛け以上に明るく見せ掛けようなどというセコいことはしていません。
(そういう写真は、背景の明るさを見れば一発で分かります。ウソはいかんですよ、ウソは)0xF9D1