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Lighting (BMW) Archive

 前回の続きです。

 さて、ハロゲンランプの場合には、フィラメントを中心として、ほぼ全周に渡って光が放出される訳ですが、ハイパワーLEDの場合には、光の放出方向に指向性があり、取付位置や取付角度をうまく調節してやる必要があります。
(今回使用する、「Luxeon K2 with TFFC Cool White」の半値角は、120°)

white_led2016.jpg
M3post用に英語表記しています)

 ヘッドランプユニットの中で、ハロゲンランプを点灯させた状態です。

 内側のエンジェルアイは、フィラメントからの光を、お椀状のリフレクターで反射させて、リングに光を当てています。

 一方、外側のエンジェルアイは、フィラメントからの光を、「導光管」のようなものを用いて、リングまで伝えています。
(画像手前の、「く」の字に曲がっているものが、それです)

 ただ、内側のリングには、収束機能(リフレクター)があったのに対し、外側のリングには、その機能はなく、「導光管」に、直接光が当てられています。
(内側のリングに比べて、外側のリングが若干暗く見えるのは、ここら辺に理由があることが分かります)

 ハロゲンランプと「導光管」の位置関係を調べてみると、フィラメントの真横の位置に、「導光管」の入口が来るようになっています。

 外側のエンジェルアイを、より明るく光らせるためには、この「導光管」に、“いかにうまく光を当てるか”がポイントとなります。

white_led2017.jpg

 まずは、正面のハイパワーLED用の溝(幅7.35mm、深さ2.60mm)を削り出します。

white_led2018.jpg

 つづいて、側面の溝です。

 このフライスマシンは、x軸・y軸・z軸方向に、0.02mmの精度で切削することができます。
(一般的な工具を使った手作業(手加工)では、絶対に出すことのできない精度です)

white_led2019.jpg

 こんな感じで削り出しました。

 ハイパワーLED用の電源コード(+/-)を通す溝も、掘ってあります。

white_led2020.jpg
M3post用に英語表記しています)

 仮組みしたところです。

 ハイパワーLEDは、サンハヤトさんの「固まる放熱用シリコーン」で固定してあります。

white_led2022.jpg
M3post用に英語表記しています)

 とりあえず、テスト点灯してみました。

 純正ハロゲンランプと遜色ない明るさを持っていることが分かります。

#よくある装着画像のように、シャッター速度をやたら遅くして、見掛け以上に明るく見せ掛けようなどというセコいことはしていません。
(そういう写真は、背景の明るさを見れば一発で分かります。ウソはいかんですよ、ウソは)0xF9D1

 またも、かなり間が開いてしまいましたが、前回の続きです。

white_led2010.jpg

 BMW純正、H8タイプ(OSRAM製)のバルブです。

 まずはじめに、バルブ本体のガラス部分を、台座から分離します。

white_led2011.jpg

 バルブ本体は、いくつかの金属で構成されています。ガラス部分を支えている金属は、台座部分の金属に、スポット溶接されています。

 フライス盤に固定して、スポット溶接されている部分を、エンドミルで切削します。

white_led2012.jpg

 ガラス部分を分離し、台座のみとなりました。

 台座内部に、2つの端子が見えます。装着にあたっては、車体側のハーネスには一切手を加えず、カプラーオンとするため、この端子を上手く利用することにします。

white_led2013.jpg

 こんな感じで、φ15mmのアルミ棒が、ぴったり収まります。

white_led2014.jpg

 台座の背面に穴を明けます。

 左右の2つは、車体側から電源を取り出すコード(+/-)のためで、上下の2個は、定電流源からの戻りのコード(+/-)のためです。

 そーとー、間が開いてしまいましたが、前回の続きです。

LED Courtesy Lamp

 プリント基板から製作したLEDカーテシランプです。

 日亜さんの高輝度白色LED、「High Flux」が、10発実装されています。

 10発が、基板上に実装できる、物理的な限界です。

LED Courtesy Lamp

 左側は、E92純正のカーテシランプ、右側は、E60純正のカーテシランプに、プリント基板を組み込んだところです。

LED Courtesy Lamp

 E92純正は、クリア部分が乳白色に変わっていて、ランプ全体がカバーされています。

LED Courtesy Lamp

 ドア下部のカーテシランプの取り付け位置です。

 右側のドアは、進行方向にスライドさせて、下方向に引き下げることにより、取り外すことができます。

LED Courtesy Lamp

 純正のLEDドアノブランプとの比較です。蒼白の光です。

LED Courtesy Lamp

 市販の後付け製品とは、比べ物にならないほどの明るさを持っています。

 前回の続きです。

LED F1 Center Stopping Lamp

LED F1 Center Stopping Lamp

 スモールランプを点けた状態です。

LED F1 Center Stopping Lamp

 ブレーキを踏み、ストッピングランプが点いた状態です。

LED F1 Center Stopping Lamp

 実際の動作状態です。

 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 約2週間掛かって、はるばるドイツ本国から、部品が届きました。

 コンタクトピンだけかと思っていたのですが、補修部品として、コードに圧着された状態で来ました。

 ということで、さっそく改造に取り掛かります。

HID Fog Lamp

 運転席右下の、「足下モジュール」(A4011)です。

 右ハンドル車なので、コネクタの位置関係は、WDSの図(左ハンドル車)とは、天地逆さまになっています。

HID Fog Lamp

 コネクタX10164の7番ピンに、新たにコンタクトピンを挿入します。

HID Fog Lamp

 同じく、コネクタX14259の15番ピンに、新たにコンタクトピンを挿入します。

 コネクタX10164の7番ピンと、コネクタX14259の15番ピンとを、結線します。これで、フロントフォグランプスイッチを押すと、信号「S55V」がアクティブになるはずです。

HID Fog Lamp

 とりあえず、テスターを当てて、信号「S55V」の状態をチェックします。

 フロントフォグランプスイッチを押すと・・・、

 回路図の通り、信号「S55V」が、アクティブ(+5V)になりました。素晴らしいっ!!0xF9CF

 いや~、ここまで予想通りにいくとは思いませんでした。

 自分で言うのも何ですが、世界広しと言えど、ここまでマニアックな電装系チューンをしているM3オーナーは、かなり少ないのではないでしょうか。
(っていうか、いない?)0xF9C7