前回に引き続き、PCネタです。0xF9BB
いや~、ついに入手しました。アースソフト製、ハイビジョンキャプチャボード、「PV3」(定価:26,500円)。0xF9CF
同社のHPから購入することができますが、生産台数が需要に対して極端に少ないため、販売開始後、わずか数10秒で売り切れてしまうという、もの凄い人気のある商品です。
渋~く輝く静電気防止フィルムの袋が、神々しく見えてしまいます。
「ハイビジョンキャプチャボード」です。同社のHPに掲載されている写真は、緑色の基板ですが、最新のハードウェアバージョン(Rev.A (1.3))からは、赤色の基板になったようです。
なぜにそれほど人気があるかというと、このボードは、「D3映像入力」と「光ディジタル音声入力」を持っているためです。(入力は、それぞれ2系統)
その有り難みが分からない方には、まったく分からないかと思いますが、じつは凄い製品だったりします。
- D3規格(1080i)のハイビジョン映像を、ディジタル信号のままキャプチャーすることができる。
- 著作権保護機能(「コピーワンス」)をキャンセルし、ハイビジョン映像を容易に「バックアップ」することができる。
まず1.ですが、
(将来的には、基板上のファームウェアのバージョンアップにより、D4規格(720p)にも対応可能とのこと)
つぎに2.ですが、現在市販されている民生用のディジタル映像機器には、強力な著作権保護機能が掛けられています。通常の地デジ放送は、「一回のみ録画可」となっています。
例えば、地デジのHD放送を「スゴ録」に録画したとします。本体上で再生している分にはHD品質で観ることができますが、これを長期保存しようとしてDVDに録画すると、せっかくのHD品質がSD品質に落とされてしまいます。
さらに、本体上のオリジナルのHD映像は、DVDにSD映像を「ムーブ」したということで、削除されてしまいます。(「コピーワンス」)
(最新のBluRayレコーダーでは、HD品質で保存することができますが、「コピーワンス」自体は同一です)
また、現在主流になりつつあるHDMI端子にも、著作権保護機能(「HDCP」)が掛けられており、そのままではHD映像を「バックアップ」することができません。
ところが、D端子には、規格自体に著作権保護機能が無いため、いったんD端子で出力したハイビジョン映像は、ディジタル信号のままキャプチャーするなりバックアップするなり、なんでもすることができるのです。
ということで、これからは、広大なストレージ領域に、高品位なハイビジョン映像を、ごんごんキャプチャーすることができるようになりました。0xF9F8
〔補足情報〕
「スゴ録」(RDZ-D900A)には、D端子が1つしかありません。PV3にD端子ケーブルを接続してしまうと、「WEGA」(KW-32HDF9)にコンポーネント信号を入力できなくなってしまいます。
そこで、途中にAVセレクタ、「SB-RX300D」(定価:19,950円)をかまして、分配しています。
通常のAVセレクタは、複数の入力から1つの出力をスイッチングする「パッシブ型」のものが一般的ですが、このSB-RX300Dは、複数の入力を電気的に中継して、複数の出力に分配することができる「アクティブ型」のものです。
〔関連リンク〕
・アースソフト