Tiny VGA Graphics Controllerを、シリアルポートからコントロールするためのツール、「4D Serial Commander」です。
〔関連情報〕
・4D Serial Commander
Tiny VGA Graphics Controllerを、シリアルポートからコントロールするためのツール、「4D Serial Commander」です。
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・4D Serial Commander
南半球から、赤道を越えて、
はるばるオーストラリアから、航空郵便が届きました。0xF8E6
RGB出力をするための3点セットです。
画像で見ると大きく見えますが、笑っちゃうぐらい小さいです。ほんとにTinyです。
こんなんで、ちゃんと動くんでしょうか。0xF9C7
とりあえず、デモプログラムは動きました。
なお、表示解像度はVGA(640×480)ですが、VRAMサイズ(512kbyte)の関係で、有効描画サイズは620×420となります。(なので、画面が若干左上に寄ってます)
#表示開始位置をいじれればいいのですが、ファームウェアを変えないとダメそう。
今回使用するコントローラは、USARTインタフェースを2つ持っている必要があります。「ELM327」との通信用と、「µVGA-PICASO-MD1」との通信用です。
PIC18Fファミリの中では、PIC18F6xxxxシリーズか、PIC18F8xxxxシリーズとなります。
PIC18F4xxxxシリーズは、40ピンのPDIPパッケージが中心ですが、PIC18F6xxxxシリーズは64ピン、PIC18F8xxxxシリーズは80ピンのTQFPパッケージが中心となり、手作業でハンダ付けするには、ちと厳しくなります。
PIC18F6xxxxシリーズか、PIC18F8xxxxシリーズのどちらを選ぼうかと、いろいろ考えていたところ、いいモジュールを発見しました。0xF9CF
秋月電子通商さんの「PIC18F8722モジュールキット」(3,200円)です。
「PIC18F8722-I/PT」(プログラムメモリ:128kbyte、データSRAM:3,936byte、データEEPROM:1,024byte)に、20MHzクリスタル、32kHzクリスタル、RS232ドライバIC(ADM232AARN)、3端子レギュレータ(TA48M05F)を実装しています。
このモジュールでは、20MHzのクリスタルを実装しているので、動作周波数は20MHzとなります。一方、PIC18Fファミリは、4逓倍のPLL回路を内蔵しているので、これを使用すれば、外部発信器の4倍の速度で動作させることができます。
今回は、VGAコントローラとの通信タイミングがシビアそうなので、10MHzのクリスタルに付け替えて、PIC18Fファミリの最高動作周波数である「40MHz」で動作させることにします。
画像右端のクリスタルは、表面実装用の10MHzのクリスタル(40円)です。
内部動作周波数を40MHzとすることで、USARTのボーレートは、230,400bpsまで高めることができます。
(受け側の「µVGA-PICASO-MD1」は、最高1Mbpsまで、「ELM327」は、最高38,400bpsまでですが)
秋月さんに行ったついでに、加速度センサも買っておきました。
秋月電子通商さんの3軸加速度センサモジュール、「KXP84-2050」(1,200円)です。
Kionix社の3軸加速度センサ、「KXP84-2050」を実装し、X/Y/Z方向に、最大2Gの加速度を感知することができます。ディジタル出力が可能で、PICとは、SPI(またはI2P)通信で、データを読み出すことができます。
画像では分かりにくいのですが、実物は5mm角程度しかない、非常に小さなチップです。
本来は、ノートPC用の小型ハードディスクに実装し、ノートPCを落としてしまった時など、フリーフォール状態を検出し、ヘッドを瞬時にリトラクトして、ハードディスクを保護するような用途に使われています。
(最近では、ジャイロセンサと組み合わせて、小型ロボットの姿勢制御にも使われているようです)
車両の挙動において、横G/縦Gの大きさが「2G」となることが、どの程度のものを表すことになるのか、まったく分かりませんが、とりあえず実験クンしてみます。
(「6G」まで検出できるモジュールもあるようですが、「6G」って・・・)0xF9FC
前回の実験により、自作のOBD-IIインタフェースを介して、車両側より各種情報を取り出せることが分かりました。
つぎなる課題は、取り出した各種情報を、“どのように表示するか”です。
昨日、Apple社から「iPad」が発表されました。9.7型、1,024×768ドットのIPS液晶を持っています。いずれ、以前にご紹介した、こんなアプリケーションが出てくるとは思いますが、車内に設置するには、明らかにデカ過ぎです、邪魔です。0xF9D1
ここはやはり、“スマート”に、iDriveのセンターディスプレイに映し出すことにします。
(運転中のドライバーの視認性を高めるために、「あの位置」にあるのですから)
PICを始めとするマイクロコンピュータに、「RGB出力機能」を持たせるための、便利なモジュールがあります。オーストラリアの4D Systems社が開発・販売している、「µVGA-PICASO-MD1」というモジュールです。
これが、4D Systems社が開発した「PICASOチップ」を搭載したボードです。
4D Systems社が「世界最小のVGA/SVGAコントローラ」というだけあって、大きさは、わずか24mm×19mm程度しかありません。
本来は、小型液晶モジュールをコントロールするためのものですが、「PICASOチップ」だけを取り出して、RGB出力できるようにしたものが、このモジュールです。
小さいながらも、512kbyteのVRAMを持っており、QVGA(320×240)で8画面、VGA(640×480)で2画面、SVGA(800×600)で1画面の容量があります。
(現在のファームウェアでは、SVGAはサポートさせていません)
ユーザーズマニュアル(英文47ページ)を読んでみると、ふむふむ、なんとか使えそうです。
VGAで2画面分のメモリがあるので、ダブルバッファによるフリッカレス表示ができそうです。
(“VSYNC待ち”もあるのですが、割り込みを使いたいので、信号を外に出して欲しかった・・・)
モジュール単体だと、小さすぎて扱いにくいので、「ベースボード」(µVGA-PICASOMD1-UB)が出ています。
ラダー抵抗によるD/A変換により、256color/pixelのアナログRGB出力ができます。USARTインタフェースを持っており(電圧はTTLレベル)、外部からシリアル接続にてコントロールします。
(MicroSDカードスロットが装着されており、BMPファイルを読み込んで表示できるようになっていますが、現在のファームウェアでは、サポートされていないようです)
「世界最小のUSB/シリアル変換モジュール」(µUSB-MB5)を取り付けることもできます。
とりあえず、USB接続にして、デスクトップPCで開発してみることにします。
4D Systems社のデモです。
〔関連情報〕
・µVGA-PICASO-MD1
・Users Manual
(4D Systems)