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Water-Cooling Archive
2011/04/09

 だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

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 親和産業の「140mmファン対応ユニバーサルプレート」(SS-N140UPKR)です。

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 気密性を高めるため、周囲にスポンジシート(東急ハンズで購入)を貼っておきます。

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 背面の120mmのPCファン用の排気口を、このような感じで塞いでしまいます。

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 裏面から見ると、こんな感じです。

 プレートの固定位置から突き出している4本のボルトは、水冷ラジエーターを支える「足」となるものです。

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 KOOLANCEの「BKT-HX001」(ラジエーターマウンティングブラケット)です。

 パンタグラフ(あるいはガレージリフト)のように、平行状態を保ったまま、本体との間隔を調節することができます。

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 水冷ラジエーターを仮組みした状態です。こんな感じに、本体背面にマウントできます。

 ラジエーターは、同じくKOOLANCEの「HX-CU1020H」です。120mmのPCファンを3基搭載でき、1,000W級の冷却性能を持っています。

 大きさは、420mm×126mm×44mmもあり、ちょっとしたハイパワー車のATフルードクーラー(軽自動車のインタークーラー?)ほどあります。

 これで、CPUもGPUも、かなりのオーバークロックをしても、十分に冷却できそうです。

2010/12/25

 前回の続きです。

Improve the Pump

 本日の「お献立」ですが・・・、

 パネル後面に、「パネルマウントノズル」を取り付けたいのですが、以前に書いたとおり、各種パーツがインチ系列で作られているため、ナットの径が、25/32インチ(約20mm)とかいう、とんでもなく中途半端なサイズになっています。

 19mmや21mmのレンチは持っているのですが、20mmとかいうサイズは持っていません。

 また、パネル後面にノズルを取り付ける際、ナットで直接締め付けるのではなく、途中にワッシャーをかましたいのですが、このワッシャーの経も、17mmとかいう、普通には無いサイズになっています。

 いずれも、近所のホームセンターを、2~3軒ハシゴしたのですが、見つかりませんでした。
(部品代より、ガソリン代の方が多く掛かっとるやないかいっ!!)

 ワッシャーは、TOTOの水道用のものが使えるかと思いましたが、経が16mmなので、ダメでした。

 ほとほと困り果てていたところ、ワッシャーについては、ある時、「ピカ~ン!!」と閃きました。

 「そうだ、オイルパンの下にある、ドレンボルトのパッキンが使えるのではないか。たしか、車種別にいろいろな経があったし。しかも、ゴムでなく、堅いパッキンがあったな」、と。

 ということで、瞬速で、近くの東雲の"超自動車裏方"へ。

 結果は、「ビンゴ~!!」でした。ダイハツ車用のパッキン(ガスケット)が、ちょうど17mmで、バッチリ合いました。
(写真では、ゴム製のように見えますが、硬質の紙系のガスケットです。がっちり締め付けるには、ベストな素材です)

Improve the Pump

 つづいて、20mmのレンチですが、

 東急ハンズを何気なくフラフラするのが趣味でして、渋谷店や横浜店に、よく出没するのですが、久しぶりに新宿店を物色していたところ、

 なんとっ!! 「棚卸し処分品」ということで、インチ経のメガネレンチが、200円で出ていました。
(KTCの「3/4 - 25/32」のメガネレンチで、普通に買うと、おそらく2~3,000円ぐらいはすると思います)

 いやぁ、掘り出しモノを見つけました。
(といっても、インチ系列のレンチなど、他に使い道が無さそうなので、この後どうしようかと悩みますが・・・)

Improve the Pump

 ということで、無事、組み付け完了です。

Improve the Pump

 DCポンプのIN側です。

 最終的には見えなくなるところですが、KOOLANCE製のちゃんとしたクランプを使っています。

Improve the Pump

 DCポンプのOUT側です。

 以前に書いたとおり、45°のフィッティングを使って、緩やかに繋げようと思っていたのですが、バーブノズル間の距離が予想以上に短く、途中でチューブが"折れて"しまうため、けっきょく、OUT側を20mmのフィッティングで延長して、L字型のエルボーで繋ぐことにしました。

Improve the Pump

 チューブは、保管時や輸送時にトグロを巻かせるので、"クセ"が付いてしまっています。

 このクセを取るためには、まず人肌より少し温かいお湯に付けて、全体を柔らかくしてから(お風呂に入ったついでに、湯船に浸ける)、平らなところに軟着テープで固定して、徐々に冷やします(フローリングと壁の巾木との間に追い込んで固定する)。

 つぎに、チューブを接続した後に、ヒートガン(ドライヤーで代用可)で暖めて、徐々に冷やし、また"暖めては冷やし"を繰り返し、その場の状況に慣れさせる(接続点の位置関係に合わせて変形させる)ようにします。

 ということで、これにて、ほぼ「Aquagate Max」の改造が終わりました。

 1日も早く、強化したDCポンプを稼働させて、蛍光グリーンの液体を、ドクドク流させるのが、楽しみです。

2010/12/05

 前回の続きです。

Improve the Pump

 けっきょく、いろいろ思うところありまして、完全にバラバラにしてしまいました。

#ここまで来ると、わざわざ「Aquagate Max」にした意味が無いような・・・。0xF9C7

Improve the Pump

 本日の「お献立」です。

 KOOLANCE製の「45°旋回フィッティング」(「NZL-DXG-V2」(9.99ドル)×1個)、「パネルマウントノズル」(「NZL-V13KGB1-P」(9.49ドル)×2個)です。

Improve the Pump

 前回は、ストレートのバーブノズル(「NZL-V13B」)を、DCポンプのIN側とOUT側とに取り付けましたが、仮組みをしたところ、少し工夫が必要なことが分かりました。

 DCポンプのOUT側は、水流の方向を90°曲げて、パネル後面のノズルに接続することになりますが、OUT側のノズルがストレートのままだと、チューブの区間で90°曲げる必要があります。

 しかしながら、OUT側のノズルとパネル後面のノズルとの間隔が近接しているため、ここで90°曲げてしまうと、チューブが"折れる"(曲率半径が小さすぎるため、チューブの断面積が狭くなる)ことが予想されます。

 よって、90°(L字型)のバーブノズル(「NZL-L13B」)を使えば良いことになりますが、これにも問題があります。

 DCポンプのOUT側の直近であるため、ここにいきなりL字型のエルボーを使ってしまうと、配管抵抗によって、かなりの圧力損失が起きてしまうことが予想されます。
(これでは、せっかく流量と揚程を強化した意味が薄れてしまいます)

 そこで、"中間解"を採ることにしました。

 他社からは、45°のバーブノズルが出ていますが、KOOLANCEからは出ていないため、ストレートのバーブノズルに45°の旋回フィッティングを組み合わせて、45°のバーブノズルと同じことができるようにしました。
(本当は、1/4円状のフィッティングがあれば、ベストなのですが)

 これにより、OUT側からの水流を緩やかに曲げ、できるだけ圧力損失が起きないようにしました。

Improve the Pump

 続いての工夫です。

 DCポンプを仮組みしたところ、パネル後面にある制御用の基盤と干渉することが分かりました。干渉するのは、基盤から出ている水位センサ用のコネクタ(ジャンパピン)です。

 そこで、基板上のジャンパピンを取り去り、L字型のものと交換しました。

#簡単に書いていますが、両面スルホール基板にハンダ付けされている部品を取り去るには、それなりのワザが必要となります。

Improve the Pump

 パネル後面に、「パネルマウントノズル」を取り付けたところです。
(内部側が「バーブノズル」、外部側が「フェルールレス・フィッティング」になっています)

 前述のとおり、標準の状態では、本体内部は内径1/2インチ、本体外部は内径3/8インチとなっています。

 今回取り付けた「パネルマウントノズル」は、内部側・外部側とも内径1/2インチのため、ここでの圧力損失は(原理的には)起きません。

#余談ですが、標準状態のパネルマウントノズルを取り外し、中を覗いてみたところ、1/2インチと3/8インチとの間が、直角に段差が付いていました。見るからに、配管抵抗になりそうな作りです。

Improve the Pump

 DCポンプのOUT側の「バーブノズル」と、「パネルマウントノズル」との位置関係です。

#その昔、ヤ○キー車両用に、"斜めカチ上げマフラー"という下品なパーツが出ていましたが、角度的にそんな感じです。0xF9D1

Improve the Pump

 水位センサ用のコネクタと、DCポンプとの位置関係です。

 まさにギリギリです。

2010/11/22

 今日は、「いい夫婦の日」ということで、久しぶりに平日にお休みしちゃいました。0xF9F8

 さて、前回の続きです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 本日の「お献立」です。

 JINGWAY TECHNOLOGY製のDCポンプ(「DP-1200」)と、KOOLANCE製のバーブノズル(「NZL-V13B」×2セット)、クランプ(「CLM-13」×4個)です。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 右側が、標準状態のポンプ、「DP-600」(流量:450L/h、揚程:1.8m)で、左側が、今回交換するポンプ、「DP-1200」(流量:800L/h、揚程:4.0m)です。

 大きさは、小学生と高校生ぐらい違います。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 IN側とOUT側とに、フィッティングを取り付けたところです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 とりあえず、本体内に収まったには収まったのですが、かなりギリギリです。

 水冷システムに用いられるチューブには、内径1/2インチ(12.7mm)、内径3/8インチ(9.5mm)、内径1/4インチ(6.4mm)などがあります。

 チューブの口径が太ければ、より多くのクーラントを送り込むことができるため、その分、冷却能力が高まることになります。

 「Aquagate Max」は、本体の内部は、内径1/2インチ(12.7mm)のチューブが使われていますが、パネル後面のフェルールレス・フィッティングから先は、内径3/8インチ(9.5mm)になってしまっています。

 今回、ポンプの能力を大幅に高めているので(流量では、約1.8倍)、ウォーターブロックやラジエーターも含めて、すべての区間のチューブを、内径1/2インチ(12.7mm)にすることにします。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 ということで、パネル後面にある標準状態のフェルールレス・フィッティングも、取っ払ってしまいます。

 なぜにすべてのチューブを内径1/2インチ(12.7mm)にするかというと・・・、

 例えば、体内の血管と心臓の関係で表すと、血管の太さが変わらないのに、心臓だけバクバク動いて多くの血液を送りだそうとすると、必ずどこかにしわ寄せが回って、血管が破裂したりします。

 水冷システムの場合には、血管(チューブ)は破裂したりしませんが、フィッティングの継ぎ目から水漏れするなど、致命的なダメージに繋がることになります。
(水(この場合はクーラント)は、全体に一様に圧が掛かるため、弱いところを突いてきます)

 これを防ぐため、チューブを太くすることにします。

 今回、DCポンプの交換(強化)により、流量は約1.8倍となります。一方、チューブの内径を、3/8インチ(9.5mm)から1/2インチ(12.7mm)にすることで、直径は約1.34倍となりますが、断面積は二乗で効いてくるので、約1.8倍となります。

 これにより、標準状態と変わらないバランスが保たれているものと思われます。(適当な推測ですが)

#それにしても、まだマザーボードすら来ていないのに、先に水冷システムを改造しちゃっているというのは、我ながらおかしな話です。0xF9C7

2010/11/20

 前回の続きです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 とりあえず、分解クンです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 パネル前面には、リザーバータンクの水位を確認するための覗き穴(左側)と、水流を確認するための覗き穴(右側)があります。

 中に水車が入っていて、水流に応じてクルクル回ります。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 リザーバータンクの中程には、水位センサが付いています。クーラントが半分以下ぐらいになると、パネル前面のインジケーターが点滅します。

 加えて、ポンプのIN側とOUT側に水温センサが付けられるようになっていて、水温がある一定以上になると、インジケーターが点滅して警告してくれます。

 ただ、ESA対応を謳っていますが、水温に合わせてポンプの流量を調節してくれるような高度な制御は備わっていないようです。

#どうせなら、ポンプが停まったらShutdown信号を出してくれるとか、もうちょっと気の利いた制御をして欲しかった。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 ポンプは、前回書いたとおり、JINGWAY TECHNOLOGY製の「DP-600」でした。

 台湾製なので、全体的に、ちゃっちぃ~作りです。よく見ると、"をいをい"なところが散見されます。0xF9D1

#まぁ、「CoolerMaster」のロゴが入った筐体が欲しかっただけのようなものなので、本当は、水冷システム全体を、ドイツ製(Aqua Computer)か何かに変更したいところです。

BLITZ Super Sound Blow-Off Valve DD

 クーラントが漏れでもしたら、PC全体が全滅なので、昔取ったシノヅカ(?)で、ポンプ交換に合わせて、パイピング類も総取っ替えすることにします。0xF9C6

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 とりあえず、標準状態の安っすぃ~パイピング類やクランプ類は、すべて取っ払っちゃいました。