(1/3) '02/07/06初版,'02/09/22更新 |
[はじめに]
(考え中です)0xF9C7
[インタークーラーの比較]
まずはじめに、純正のインタークーラーととBLITZさんのインタークーラーのコア部の比較をしてみます。
[写真1] | |
| - 純正のインタークーラーです。(写真1)
- コア部の大きさは、310mm(W)x186mm(H)x98mm(D)です。
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[写真2] | |
| - BLITZさんのインタークーラー Version Rです。(写真2)
- (定価:248,000円)
- コア部はタイプE、大きさは540mm(W)x260mm(H)x102mm(D)です。
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[写真3] | |
| - BLITZさんのLMインタークーラー V-Specです。(写真3)
- (定価:128,000円)
- コア部の大きさは、610mm(W)x266mm(H)x102mm(D)です。
- Version Rに比べ、軽量化(最大約40%)、冷却効率の向上(約20%)、圧力損失の低減(約15%)が図られています。
- 純正インタークーラーに比べ、容量が約3倍に拡大しています。
- (熱容量ではなく、物理的な容積ですが)
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[写真4] | |
| - Version RとV-Specのサイドタンク部です。(写真4)
- パイプ径は、Version R(左側)がφ70mm、V-Spec(右側)がφ80mmです。
- 画像では分かりづらいのですが、フィンの密度・形状が異なります。
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ちなみに、某H社さんのコア部は600mmx302mmx97mm(R Type)、600mmx301mmx65mm(S Type)、某T社さんのコア部は600mmx294mmx115mm(R-SPL HG)、600mmx276mmx76mm(V-SPL)です。
もちろん、単純にコアが大きければいいというものではありません。コアが大きくなるほど、圧力損失が増大し、アクセルに対するレスポンスが低下します。したがって、コアの大きさは、走りのステージや最終的にどこまで持っていきたいのか、求めるパワーに応じて選択するべきです。
なぜBLITZさんのLMインタークーラーを選んだかというと、その名のとおり(LM; Last Modified)、他社さんに比べて一番最後にリリースされた製品だからです。(写真4)のフィン形状を見てもお分かりのとおり、冷却効果の向上や圧力損失の改善等、同社の製品と比べても、大きな改良が施されています。
BLITZさんは、もともとトヨタ車を中心にチューンナップパーツをリリースされているメーカーですし、以前より製品の仕上がり具合に信頼を置いていたので、今回の大技(?)チューンも、迷うことなくBLITZさんの製品を選択しました。
ところで、「なんで、Version RとV-Specのインタークーラー、2つも持ってんの?」とお思いでしょうが、それは「両方買ったから」です。0xF9C7
はじめにVersion Rを購入したのですが、なかなか取り付ける時間が取れず、そのままになっていました。そうこうしているうちに、V-Specがリリースされたのですが、Version Rに比べてかなり改良されていることが分かり、思い切って購入することにしました。
(まさに、大きなムダ遣いをしてしまいました)
[インタークーラーの取付]
さて、それではいよいよインタークーラーを取り付けることにします。BLITZさんの取付説明書をじっくり読み、ある程度イメージはしていたのですが、実際の取り付けは、かなりの苦難の道でした。
取付説明書の順序とは少し異なる部分がありますが、取付説明書をサポートする意味で、画像を使って説明していきます。
(職人も、何度も試行錯誤を繰り返し、少しずつ手を加えながら取り付けています。説明に使用する画像は、説明の順序で取り付けた場合の状態と、一部異なる部分がありますが、予めご了承ください)
〔フロントバンパーの取り外し〕
[写真5] | |
| - 「フロントバンパーカバー」を取り外します。(写真5)
- 「フロントバンパーエネルギーアブソーバー」、「フロントバンパーエネルギーブラケット」、「フロントバンパーリインホースメント」を取り外します。
- 「ラジエターリザーバータンク」、「フードロックステー」を取り外します。
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〔リインホースメントUPRの加工〕
[写真6] | |
| - 「フロントバンパーリインホースメントUPR」です。(写真6)
- 中央にL字形のステーが付いていますが、インタークーラーのコアと干渉するため、取り外します。
- ついでに、ホーンも移動しておきます。
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〔パワステクーラーの交換〕
[写真7] | |
| - 純正の「パワステクーラー」は、インタークーラーのコアと干渉するため、キット付属のものと交換します。(写真7)
- ここでいきなり問題発生っ!
- 説明書では、純正穴を利用して固定するようになっていますが、パワステクーラーのステーの溶接位置の精度が悪く、ボルトオンできません。
- (3mmぐらいずれている!)
- 仕方がないので、取り付け位置を少し左にずらし、片方は純正穴を活かし、片方は新たに穴を開けて固定しました。
- BLITZさ~ん!0xF9CA (改善点その1)
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[写真8] | |
| - 「パワステクーラーパイプ」を加工します。(写真8)
- 説明書では、リザーバータンクの下部からパワステラインを取り外し、キット付属の耐圧ゴムホースを使って配管し直すようになっています。
- しかし、パワステラインには非常に高い圧力が掛かるため、ゴムホースを使う長さは、できるだけを短くしたいものです。
- そこで、パワステラインのパイプを、ラジエーターの真後ろあたりで一旦切断し、そこからゴムホースで延長することにしました。
- これにより、純正のラインをできるだけ活かすことができました。
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ちなみに、パワステラインを外す際、いくらリーザーバータンクのオイルを抜いておいても、ドバ~っと止めどなくオイルが流れ出てきますので注意しましょう。
〔リインホースメントの加工〕(その1)
[写真9] | |
| - 「フロントバンパーリインホースメント」です。(写真9)
- リインホースメントとは、昔で言うところの本来の‘バンパー’です。クラッシュ時には、ここで衝撃を受け止めます。
- 説明書では取り外すようになっていますが、SOARISTO号では、HIDフォグランプの取付ステーを兼ねています。
- そこで、中央のインタークーラーのコアが入る部分を切断し、左右のHIDフォグランプが付いている部分を再利用することにします。
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[写真10] | |
| - リインホースメントをグラインダーで切断します。(写真10)
- 職人、「とうとう金属加工業に進出」の図です。0xF9F8
- (TRDさんの赤いツナギを着て、いつもこのスタイルで作業しています)
- リインホースメントは、バンパーとしての役割を持っていますから、とんでもなく固い(というか、粘りのある)金属が使われています。
- なかなか切断できないのと同時に、思っていた以上に、もの凄く火花が散ります。相当の覚悟と度胸が必要です。
- (あぶないので、よいこのみなさんは、まねしないでくださいね)
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[写真11] | |
| - インタークーラーの取付ステーと干渉するため、リインホースメントの一部を加工します。(写真11)
- 加工したリインホースメントは、ツヤ消しブラックのスプレーを使って、サビ止めをしておきます。
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〔インタークーラーコアの取付〕
[写真12] | |
| - インタークーラーのコアを取り付けます。(写真12)
- ここでまたまた問題発生っ!
- 説明書では、キット付属のM8x16mmのボルトを使って固定するようになっていますが、コアを固定する金具の穴の深さに対してボルトが長いため、左右と下のステーがボルトオンできません。
- (3mmぐらい長い!)
- 仕方がないので、近くのホームセンターまで走っていき、M8x12mmぐらいのボルトを探してきました。
- それでも若干長いので、スプリングワッシャーをかまして、なんとかしっかり固定することができました。
- (近くにホームセンターなかったら、どうするんじゃい!)
- BLITZさ~ん!0xF9CA (改善点その2)
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ちなみに、作業中は、インタークーラーのフィンになにかをぶつけて曲げてしまわないよう、コアに段ボール等を貼り付けて保護しておきましょう。
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