(2/3) '02/07/06初版,'02/09/22更新 |
〔ボディーフレームの加工〕
[写真13] | |
| - インテークパイプが干渉するため、右側ヘッドランプ下部の、ボディーフレームの一部を加工します。(写真13)
- インテークパイプを合わせてみて、クリアランスを確認しながら、グラインダーを使って切削します。
- 加工した部分は、タッチアップペイントを塗って、サビ止めをしておきます。
- さらに、走行中の振動によってインテークパイプが損傷することを防ぐため、スポンジ製のプロテクターを貼っておきます。
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[写真14] | |
| - コア左右の、ボディーフレームの一部も加工します。(写真14)
- インテークパイプのアールに合わせて、グラインダーを使って切削します。
- 加工した部分は、ツヤ消しブラックのスプレーを使って、サビ止めをしておきます。
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[写真15] | |
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インテークパイプとボディーフレームとの間は、静止中はクリアランスが十分にあるように見えても、走行中は思わぬ動きをして、干渉してしまうことがあります。
コア左右の、ボディーフレームの加工については、説明書には記載されていませんでしたが、今回は万全を期するため、クリアランスを十分に取ることにしました。これは、つぎのような不具合が、実際にあったと聞いていたからです。
とある黒アリにお乗りの方ですが、インタークーラーを装着し、しばらくは「エンジン絶好調っ!」だったのですが、その後、だんだんとブーストが掛からなくなってきてしまいました。ブーストのパイピングやタービン関係を何度かチェックしたのですが、どうもそれらしい原因がつかめません。
ところが、最初の車検の時に、インタークーラーのパイピングを取り外してみると、なんとボディーフレームの鋭利な部分がインテークパイプに干渉して、アルミのパイプに穴が空いていました!
このような不具合を起こさないよう、念には念を入れましょう。
(大事に至らなくて良かったですね)
〔リインホースメントの加工〕(その2)
[写真16] | |
| - インテークパイプと干渉するため、リインホースメントの一部を加工します。(写真16)
- リインホースメントを合わせてみて、クリアランスを確認しながら、グラインダーを使って、少しずつ切削していきます。
- インテークパイプのアールに合わせて、グラインダーで丸く削り取るのは、なかなか骨の折れる作業です。
- 加工した部分は、ツヤ消しブラックのスプレーを使って、サビ止めをしておきます。
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[写真17] | |
| - リインホースメントを取り付けた状態です。(写真17)
- 走行中の振動によってインテークパイプが損傷することを防ぐため、リインホースメントとインテークパイプとの間に、スポンジ製のプロテクターを挟んでおきます。
- (ここまでしてくれるプロショップはなかなかないでしょう。というか、普通はリインホースメントを取り外してしまうでしょう)
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〔インテークパイプの取付〕
[写真18] | |
| - インテークパイプを、付属のシリコンホースを使って取り付けます。
- ここでまたまた問題発生っ!
- サージタンクのパイプ径(φ75mm)が、シリコンホースの径(φ70mm)より大きいため、シリコンホースを押し込むことができません。
- 仕方がないので、メカニックの方に無理矢理押し込んでもらいました。(写真18)
- キット付属のシリコンホースは1プライで、もともと高圧に耐えるように伸びないようになっているのですが、こんなに伸ばしちゃって大丈夫なのでしょうか。
- 適切に接続するためには、φ70mm-φ75mmの異形ジョイントが必要です。
- BLITZさ~ん!0xF9CA(改善点その3)
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〔ラジエーターリザーバータンクの取付〕
[写真19] | |
| - 純正のラジエターリザーバータンクを取り外してしまったため、新たに別に取り付けなければなりません。
- 説明書では、バッテリーの横に、キット付属のリザーバータンクを取り付けるようになっていますが、アーシングのコードやターミネーターが干渉して、取り付けることができません。
- そこで、AE95G(SPRINTER CARIB)用の純正リザーバータンクを流用することにしました。
- まるでここに付けてくださいという感じで、ボディー右側のマスターシリンダーの横に、すっぽりと納めることができます。(写真19)
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品名 | 品番 | 価格 | 備考 | ラジエターリザーバータンク | 16470-15040 | 1,670円 | AE95G用 |
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〔ラジエターサポートオープニングカバーの加工〕
[写真20] | |
| - 「ラジエターサポートオープニングカバー」です。(写真20)
- このカバーは、フロントグリルから吸い込んだ風が下方向に逃げないよう、ラジエーターに風を導くためのものです。
- インタークーラーのコアと干渉するため、両端の‘みみ’の部分を切断します。
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〔フロントフェンダーライナーLHの加工〕
[写真21] | |
| - インテークパイプが干渉するため、「フロントフェンダーライナーLH」を加工します。(写真21)
- 説明書にはアバウトにしか書いてありませんが、結構切り取ります。
- プラスチック用のハサミを使って、思い切って、ざっくり切り取りましょう。
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〔フロントバンパーの加工〕
[写真22] | |
| - インテークパイプが干渉するため、「フロントバンパー」の内側を加工します。(写真22)
- 説明書にはアバウトにしか書かれていないため、フロントバンパーを合わせてみて、クリアランスを確認しながら、エアツールを使って削っていきます。
- フロントバンパーを何度も脱着して型合わせを行うため、かなりしびれる作業です。
- ここは、慎重さと根気が必要です。
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[写真23] | |
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〔フロントバンパーの取付〕
さて、いよいよ最後の工程。これまでの苦労が報われる瞬間が来ました。
[写真24] | |
| - 各部の締め付けトルクおよび干渉の有無を確認します。(写真24)
- エンジンを掛け、インテークパイプからのエア漏れ、パワステクーラーからのオイル漏れ、ラジエターリザーバータンクからのクーラント漏れがないかどうか、確認します。
- ステアリングをロックトゥロックして、パワステラインのエア抜きをします。
- 再度、各部の漏れがないかどうか、しっかり確認します。
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[写真25] | |
| - 「フロントバンパー」を取り付けます。(写真25)
- これでやっと完成です。わ~い!0xF9CF
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[インプレッション]
もう、ものすんごい加速です! 怖くてアクセル踏めませんっ!0xF9FC
[写真26] | |
| - インタークーラーの取り付けが完了したSOARISTO号です。(写真26)
- 純正バンパーの加工をできるだけ抑えたので、パッと見はインタークーラーが収まっていることが分かりません。
- 仮組み状態のためナンバーが装着されていませんが、それ以外は非常にジェントルな仕上がりになっています。
- (んなことないか?)0xF9C7
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インタークーラーを取り付けたことによって、「大幅にパワーアップした」というよりは、「失われていたパワーを取り戻した」という方が、実際のイメージに近いのかも知れません。
これで、この夏は、「冷え冷え~!」で過ごすことができます。0xF9F8
[おわりに]
インタークーラー取り付けにあたりご協力いただきました「トヨタビスタ北千葉ベイ稲下店」のメカニックの皆さま、どうもありがとうございました。また、フロントバンパーの脱着を長時間に渡ってお手伝いいただいた「小梅」さん、どうもありがとうございました。
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