(3/3) '02/07/06初版,'02/09/22更新 |
[おまけ1] “フロントバンパーのエアダクト加工”
インタークーラーへ当たる空気量を増やすため、フロントバンパーにエアインテークダクトを取り付けることにしました。
フロントダクトには、SUPRAのGroup.AダクトやGT-RのNISMOダクト等がありますが、メーカー純正のものは既に入手困難となっています。いくつかのエアロメーカーからは、同じようなデザインのもの(コピー品)が出回っていますが、実際に確認してみたところ、成形精度がボロボロでした。(表面がウネウネうねっちゃってます)
純正フロントバンパーに取り付けるのであれば、やはり成形精度には拘りたいものです。そこで、発売当初からチェックしていた、「LANCER EVOLUTION Ⅶ」用のフロントダクトを取り付けることにしました。
[写真27] | |
| - 今回購入した、LANCER EVOLUTION Ⅶ用の「エアインテークカバー」です。(写真27)
- シルバーを購入し、<1C0>に塗装し直しました。
- (三菱さんのシルバーは、<199>に近い色です)
- 他のボディーカラーの場合は、ホワイトを購入し、塗装し直すと良いでしょう。
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品名 | 品番 | 価格 | カラー | エアインテークカバー | MR957827 | 4,350円 | シルバー | MR957826 | ホワイト |
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[写真28] | |
| - フロントバンパーを穴空け加工します。(写真28)
- まず、フロントバンパー中央のフィンとメッキモールを参考に、センターと水平を出し、穴を空ける位置を罫書きます。
- つぎに、ピンバイスを使って数ヶ所連続して穴を空けます。プラスチック用のレーザーソウ(ノコギリ)を使って切り出していきます。
- さらに、平ヤスリを使ってエッジを整え、直線を出していきます。
- このままブラックメッシュを裏から貼って仕上げても、いい感じかも知れません。
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[写真29] | |
| - フロントダクトを取り付けます。(写真29)
- 取り付けには、屋外用の強力両面テープを使います。
- あたかも純正であったかように、フロントバンパーに収まりました。
- 特に、ダクト左右の縦のフィンが、純正バンパーとぴったりと合っていることには驚きました。
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気分はまさしく、「ARISTO EVOLUTION」です。トヨタさん、純正採用してくれないかなぁ。
[おまけ2] “インテークパイプの遮熱加工”
インタークーラーの取り付けにより、これまでにない大幅なパワーアップを実感することができました。しかし、しばらく走った後、あることに気が付きました。
サージタンク手前のインテークパイプが、手で触れられないくらい高温になっていることです。これでは、せっかくインタークーラーで冷やした空気が暖まってしまい、インタークーラーの効果が薄れてしまいます。
そこで、インタークーラー出口からサージタンク入口までの間のインテークパイプに遮熱加工を施し、冷却された圧縮空気の温度上昇をできるだけ抑えることにしました。
[写真30] | |
| - 今回購入した、SARDさんの「耐熱アルミクロス」です。(写真30)
- 安全使用温度は550℃で、600~700℃までの高温に耐えることができます。
- サーモパーツといえばBILLIONさんも有名で、「耐熱サーモクロス」という製品が出ています。
- インテークパイプのように、アールがきついパイプには、BILLIONさんのサーモクロスを、バンテージのように巻き付ける方法もあります。
- 今回は遮熱効果を特に重視するため、加工は少したいへんになりますが、SARDさんのアルミクロスを、インテークパイプに合わせて貼り合わせることにしました。
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品名 | 品番 | 価格 | 備考 | 耐熱アルミクロス | 75752 | 3,800円 | 10cm×1m×2枚 |
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[写真31] | |
| - インテークパイプを遮熱加工したものです。(写真31)
- アールがきつい部分は、耐熱アルミクロスを凸形や菱形に切り、インテークパイプに貼り合わせていきます。
- (アルミクロスの幅は円周より少し大きめの240mmとし、仮貼りした状態で重なった部分をカッターで切り落とします)
- 耐熱アルミクロスの継ぎ目の部分は、さらに「アルミガラスクロステープ」を貼り、滑らかに繋がるようにします。
- (クロステープの幅は20mmとします)
- きれいに仕上げるためには、かなりの労力と根気が必要です。
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[写真32] | |
| - インテークパイプを取り付けたところです。(写真32)
- 努力の甲斐あって、かなりきれいに仕上げることができました。見るからに効果がありそうです。0xF9C6
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これで、サージタンクに到達するまでの圧縮空気の温度上昇を、かなり抑えることができるはずです。はてさて、その効果のほどは・・・。
確実に検証するためには、インタークーラーの入口とサージタンクの入口に、温度センサーを取り付けるという方法もありますが、そこまでするのもなんですので。
[後 日]
遮熱加工による効果を定量的に測定することはできませんが、感覚的に把握することはできました。しばらく高速道路を走った後、ボンネットフードを開け、インテークパイプに触れてみました。
サージタンク入口の遮熱加工した部分はさすがに熱くなっていましたが、インタークーラー出口の部分はひんやりと冷たいままでした。また、サージタンク入口の部分も、外側のアルミクロスだけが熱くなっているようで、内部のインテークパイプまでは熱くなっていないようです。
遮熱加工しない状態では、サージタンク入口に加え、インタークーラー出口もかなり熱くなっていました。このインテークパイプの遮熱加工には、大きな効果があるようです。
サージタンクには、温度センサーが取り付けられるようなサービスホールが1ヶ所あります。将来的には、BILLIONさんのVFC-Proのオプションセンサーを取り付けて、実際の吸気温を測定してみたいと思います。
[おまけ3] “エアダクトホースの取付”
インタークーラーによる大幅なパワーアップに気をよくした職人は、吸入空気の温度低下によるさらなるパワーアップを目指して、少し大胆なDIYチューンをすることにしました。
バンパー下部にエアダクトホースを取り付け、エアクリーナーに冷たい外気を積極的に取り込もう、という計画です。
題して、「六甲のおいしい水」、もとい「エンジンにおいしい空気を!」計画です。0xF9C7
[写真33] | |
| - 今回購入した、SARDさんの「アルミエアダクトホース」です。(写真33)
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品名 | 品番 | 価格 | 備考 | アルミエアダクトホース | 75242 | 3,900円 | φ100mm×1m |
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[写真34] | |
| - エアクリーナーの真下、ボディー右側のフレームに、エアダクトホースを通すための穴を開けます。(写真34)
- 穴の大きさは、エアダクトホースより少し大きめのφ105mmとしました。
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[写真35] | |
| - 穴を下から見たところです。(写真35)
- きれいに穴を開けるためには、まず厚紙でφ105mmの台紙を作り、フレームに台紙をあてて型取りをします。
- つぎに、φ6mm程度のドリルを使って、型取り線の少し内側に、同心円状に何10個も穴を空けて貫通させます。
- さらに、グラインダーを使ってバリを削り取り、最後に、φ30mm程度の回転砥石を使って形を整えます。
- なお、削った部分には、必ずタッチアップペイントを塗っておきます。
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[写真36] | |
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エアダクトホースの装着によって、冷たい外気を直接エアクリーナーに送り込むことができるようになりましたが、タービン等の熱源からは完全に分離されていないため、このままではエンジンの熱気も一緒に吸い込んでしまっていることになります。
このための対策として、エアクリーナーとエンジンとの間に遮熱板を立てることで改善できますが、さらに効果を高めるために、エアクリーナー全体を「インダクションボックス」で囲うことを構想しています。
ランエボダクトの装着に端を発し、突然暴走し始めたかのように突き進むこの「エンジンにおいしい空気を!」計画ですが、最終的には、「カーボン調アルミエアインダクションボックスの製作」にて完結する予定です。
(すでに名前だけは決まっていたりする)0xF9F8
ちょっと余談ですが、エアインダクションボックスを完全密封型とすれば、さらに走行風によるラム圧、すなわち「ラムターボ」のような効果が期待できるのではないか、などと勝手に想像しています。
[おまけ4] “USフロントバンパーのエアダクト加工”
ランエボダクトの加工中に分かったのですが、純正バンパーのままでは、ナンバーの取付位置を移動したとしても、コアの下半分にしか風が当たっていません。これでは、インタークーラーの能力の50%程度しか使っていないことになります。
そこで、さらなる空冷効果の向上を目指して、フロントバンパーに大胆な加工を施すことにします。ただし、純正バンパーには、すでにランエボダクト用の穴が空いてしまっているので、新たにフロントバンパー新調することにしました。
[写真37] | |
| - LEXUS GS用のフロントバンパーカバーです。(写真37)
- US仕様ですが、トヨタ部品共販さんから購入することができます。
- 国内仕様との違いは、左右にサイドマーカーの取り付け穴があるかどうかです。
- またUS仕様は、S300と同様に、左右の横フィンのところにサイドシールが付いています。V300に取り付ける場合には、これを取り外す必要があります。
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品名 | 品番 | 価格 | 備考 | フロントバンパーカバー | 52119-xxxxx | 34,700円 | 無塗装 | フロントバンパーモールディング | 52711-30200 | 2,550円 | |
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[写真38] | |
| - バンパーカバーを加工しているところです。(写真38)
- バンパー中央がインタークーラー用のエアダクト、右端がエアクリーナー用のエアダクトです。
- できるだけたくさんの風を送り込めるよう、バンパーの強度が保てるぎりぎりの大きさまで穴を拡大することにしました。
- バンパーカバーは、非常に柔軟性に富んだブラスチック樹脂で出来ているため、レーザーソウで切断すると、どうしてもエッジ部にケバが立ってしまいます。
- 平ヤスリの番手を、粗目/中目/細目と徐々に上げて直線を出し、さらにサンドペーパーの320番/600番/1000番を使って、エッジ部を整えていきます。
- なお、いずれのエアダクトも、メッキモールを跨いで上下2段に分割し、メッキモールは切断せずにそのまま残すようなデザインとしました。
- (切断してしまうと、どこぞの“チ○ラギ仕様”のような下品なクルマとなり、お天道さまの下では走れなくなってしまいますので)0xF9D1
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[写真39] | |
| - バンパーカバーの中央部分です。(写真39)
- (まるで機械で加工したかのように、正確な直線が出ているでしょ?)
- 異物を吸入しないよう、アルミメッシュを適当な大きさに切り出し、裏から屋外用の超強力両面テープで固定します。
- アルミメッシュは、1つの菱形の大きさが4×7mmの、少し細かめのものを使いました。
- (東急ハンズで、400×500mmのものが、1,100円で販売されています)
- ボディー同色に塗装することにより、違和感なくボディー溶け込むはずです。
- (これだけ大胆に切断しておいて、そんな訳ないか)0xF9C7
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[写真40] | (画面をクリックすると拡大します) |
| - エアダクト加工が完成したSOARISTO号です。(写真40)
- 冷却性能を追求した結果、何やらとんでもなくアグレッシブなマスクになってしまいました。
- (ジェントルだった面影は、もはやどこにもなく・・・)
- あえて細かいメッシュにしたため、見る角度によっては、ボディーに溶け込んで見えたり、インタークーラーがシースルーで見えたり、なかなかお洒落なクルマになりました。0xF9C6
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[写真41] | |
| - US仕様のフロントバンパーには、サイドマーカーが装着されます。(写真41)
- このパーツも、トヨタ部品共販さんから購入することができます。
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品名 | 品番 | 価格 | サイドマーカーランプ RH | 81730-xxxxx | 1,420円 | サイドマーカーランプ LH | 81740-xxxxx | 1,420円 |
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エアダクトの加工により、コア全面に風を当てることができ、インタークーラーの冷却性能のほぼ100%を使えるようになりました。
純正バンパーの横フィンをカットしたり、社外品の大胆なバンパーに交換することなく、ARISTO本来のデザインを残したまま、インタークーラーによる吸入空気の冷却効果を、格段に向上することができました。
今回は、いつになく製作日数が掛かってしまいましたが、苦労の甲斐がありました。職人的には非常に満足しています。0xF9CF
[おまけ5] “サンルーフバイザーの取付”
エンジンの吸入空気の冷却効果が高まったところで、ドライバーのヒートアップした‘おつむ’も、冷やすことにしました。
購入当初から、サンルーフバイザーを取り付けるかどうか迷っていたのですが、純正でちょっとしたアイデアパーツがあったので、この機会に装着することにしました。
[写真42] | |
| - 今回取り付けた、サンルーフバイザーです。(写真42)
- 実はこのバイザーは、JZS147用です。
- JZS16x用との違いは、室内に空気を取り入れる‘エアスクープ’が、運転席側と助手席用側に、2つあるところです。
- (バブリーな頃の設計?)
- 走行中にエアスクープを立てると、冷たい風が頭の真上から流れてきて、とても涼しくなります。0xF9C6
- (眠たくなった時の眠気覚ましに、もってこいです)
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品名 | 品番 | 価格 | 備考 | サンルーフバイザー | 08616-30040 | 22,000円 | JZS147用 |
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サンルーフやサイドウィンドウにバイザーを付けると、高速走行時の‘風切り音’が気になるところです。
さすがに、サンルーフを全開にしてエアスクープを立ると、大きな風切り音がしますが、窓を完全に閉めてしまえば、まったく問題ありません。車内はこれまでどおり静かなままです。
おしまい!0xF995
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