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有機ELディスプレイ搭載セパレートレーダー探知機の取付
'05/09/03初版,'05/09/04更新
 
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コストpropeller02.gif
お薦め度propeller04.gif

[はじめに]

 BMWに乗り換えて、まず初めに感じたことは、スピードの感覚が、実際の速度よりかなり遅いということです。前車ARISTOに初めて乗った時も、2割程度違うように感じられましたが、BMWの場合は3~4割程度違うように感じました。

 ボディー剛性が、国産車より遙かに高いことを如実に表しているのですが、このまま調子に乗って運転していると、そう遠くない時機に「痛い目」に遭うような予感がします。

 ということで、自己防衛の一環として、「レーダー探知機」を取り付けてみることにしました。

[レーダー探知機の選定]

 今回のBMWは、例によって「オプションてんこ盛り」になってしまいましたが、その中の1つに「ヘッドアップ・ディスプレイ・パッケージ」があります。このパッケージは、「ヘッドアップ・ディスプレイ」と「クライメイト・コンフォート・ガラス」とのセットオプションとなります。

 「クライメイト・コンフォート・ガラス」とは、いわゆる「赤外線反射合わせガラス」のことで、真夏の炎天下に停車していても「ジリジリしない」という大きなメリットがあります。今回のBMWで初めて装着したオプションですが、暑い日が続いたこの夏は、たいへん重宝しました。

 一方、この赤外線反射ガラスは、2枚のガラスの間に薄い金属被膜を挟み込んであるのですが、この金属被膜がGPSや各種オービスからの電波を弱めてしまい、肝心な「レーダー探知機を機能させなくしまう」というデメリットがあります。

 納車される前から予想はしていましたが、試しに前車ARISTOで使っていたコムテックさんの「GL760」を取り付けてみましたが、まったく機能しませんでした。

 そこで、アンテナと本体とが分離された、「セパレート型」のレーダー探知機を取り付けることにしました。以前に購入し、工房に眠ったままとなっているユピテル工業さんの「GPJ-76CN」を取り付けることも考えましたが、新しいモノ好きの職人としては、やはり最新のモデルにすることにしました。

 各社の製品をいろいろと比較検討しましたが、最終的には、ユピテル工業さんの「CR660iq」としました。

 これまでの一般的なレーダー探知機は、「音」と「光」によって警報を発していましたが、その違いを覚えておかないと、「いったい何に反応しているのか」よく分かりません。この製品では、「音声」に加え、「ドットマトリクスディスプレイ」に各種情報を表示させることにより、警報の種別を明確に識別することができます。

 さらに、この製品では、表示部に「有機ELディスプレイ」を採用しています。ELとは、「エレクトロ・ルミネッセンス」の略です。液晶では、外部(またはバックパネル)からの光を反射させて文字を構成していますが、ELでは、光電変換により自ら発光して文字を構成しています。よって、夜間だけでなく、昼間での視認性が大きく向上します。

 この製品の謳い文句は、ずばり、「液晶より見やすい」、です。(まるで、どこかの製品に当て付けたようなキャッチコピーですが・・・)0xF9C7

 また、この製品のELは、「アンバーイエロー」に発光するため、BMWのイルミネーションとのマッチングも期待できます。この「視認性の向上」と「イルミネーションとのマッチング」が、この製品を選定したポイントとなります。

[写真1]
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  • 今回購入した、ユピテル工業さんの「CR660iq」です。(写真1)
  • この製品は、この8月末に発売されたばかりの新製品です。
     
    品番標準価格購入価格
    CR660iqオープン35,000円(税込)
 
[写真2]
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  • セット内容です。(写真2)
  • 「ity.クラブ」の申込書も同封されています。

 ちなみに、この製品は、スー○ーオート○ックスにて、6月末より先行発売されていましたが、販売価格は「49,800円」(税込)でした。某オークションにも、いくつか出品されていますが、その落札相場は「48,000~40,000円」(2005年8月30日時点)のようです。今回は、かなり破格にて入手することができました。

[レーダー探知機の取付]

 前置きが長くなりましたが、いよいよ取り付けです。

 前述の「クライメイト・コンフォート・ガラス」ですが、基本的にはガラス全面が赤外線反射ガラスになっているため、普通にダッシュボード上にGPSアンテナを設置したとしても、電波を受信することができません。

 しかし、フロントガラスの一部にだけ、金属被膜が挟み込まれていない部分があります。ちょうどルームミラーが取り付けられている中央部で、細かい水玉模様の「ぼかし」になっている部分です。

(実際に、この部分には、純正のETCアンテナの受信部と、VICSのFMビーコン/光ビーコンの受信部が取り付けられています。フロントガラスを少し斜めから見ると、うっすらと金属被膜が挟み込まれていない部分が分かると思います)

 そこで、この部分に、少し工夫をしてGPSアンテナを取り付けることにします。

(「GPSアンテナ」といっても、正確には、GPS衛星の周波数帯を受信するアンテナと、オービスやカーロケなどの周波数帯を受信するアンテナが、一体化されています)

[写真3]
gps_sradar203.jpg
  • レーダー探知機のGPSアンテナ(写真3左)と、ETCアンテナ用の取付ステー(写真3右)です。
  • 車内用の「超強力両面接着シート」を適切な大きさにカットし、GPSアンテナを取付ステーに固定します。
 
[写真4]
gps_sradar204.jpg
  • フロントガラスの「ぼかし」の部分に、GPSアンテナを取り付けたところです。(写真4)
  • 真上からも電波を受信することができるよう、取り付け位置を調整します。
 
[写真5]
gps_sradar205.jpg
  • 本体をハンドル右の小物入れ下に取り付けたところです。(写真5)
 
[写真6]
Now Making
  • 電源(IGN)の取り出し位置です。(写真6)
 
[写真7]
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  • 有機ELの表示部を取り付けたところです。(写真7)
  • 取り付け位置は、ハンドルコラムの中央、ちょうどドライブコンピュータの表示部と合わせた位置としました。
 
[写真8]
gps_sradar208.jpg
  • 夜間の表示部です。(写真8)

[インプレッション]

 有機ELディスプレイは、その謳い文句どおり、昼間でもはっきりと表示内容を確認することができます。

 また夜間ですが、BMWのイルミネーションは、かなり赤っぽいアンバーで、有機ELディスプレイは、かなり黄色っぽいアンバーイエローとなっています。若干色調が異なってはいますが、暗闇に文字が浮き上がるような感じで、はっきりと表示内容を確認することができます。

 肝心のレーダー探知機としての性能ですが、ユピテル工業さんの最上位機種ということもあり、機能的にはほぼ熟成された感があります。

 逆にいうと、レーダー探知機という製品としては、もはや「枯れた」状態であり、大同小異となった混戦状態を抜け出し、他社との差別化を図るために、わざわざ有機ELディスプレイを採用した、ともいえますが。(と、またもナナメ発言)0xF9C7

 いずれにしても、期待どおりの結果を得ることができ、たいへん満足しています。

[補 足]

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  • 最新の情報は、こちら(「フルマップGPSレーダー探知機の取付」)をご覧ください。
 
  
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