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2006年5月 Archive
2006/05/21
[ Music ]

 思い出を綴るシリーズです。(勝手にシリーズ化)0xF9C7

 前回は、「学研電子ブロック」でしたが、今回は、Y.M.O.(Yellow Magic Orchstra)です。0xF9C5

 引っ越し準備のため、部屋を片付けていたところ、その昔に買ったまま、その存在を忘れかけていたレコード(限定版)が出てきました。

ymo01.jpg

 いや~、ほんとうに、「本当に、好きでした。YMO」。0xF9C6

#正確には、「本当に、好きです。YMO」。(現在進行形)

 職人とY.M.O.との出会いは、たしか小学校中~高学年のころだったかと思います。父親のステレオをナイショで勝手に拝借し、おそるおそるレコードに針を落として、大きなスピーカーから聴こえてきた音楽。

 「TONG POO」(東風)という曲でした。あの時の、心の底から震えるような感動を、いまでも思い出すことができます。

 低く唸るような低音から始まり、ハイハットのアクセントとアタックの効いたリズムが加わり、奥行きのあるブラスときらびやかなピアノが重なり、やがてノスタルジックなストリングスが主旋律を奏でていきます。

 モチーフを何度も何度も重ね、さらに曲が厚みを増していきます。

 それは、これまで聴いたこともないような音楽でした。当時の時代の最先端、コンピュータで作った曲であり、しかし、クラシックのような優麗な曲でもあり。

 その時、思いました。
   「これが未来の音楽だっ!」と。0xF9C5

#うちの父親は、「正座して、心して聴けっ!」とは言いませんでした。(from 「カルトQ YMO編」)0xF9F8

 本当に、泣きたくなるようなセンチメンタルな曲でした。

 何度も何度も、レコード盤がすり減ってしまうくらい、繰り返し聴き込みました。Y.M.O.の幾多の秀逸な曲の中でも、この「TONG POO」が、最高傑作だと思います。いちばん最初に聴いたという、インパクトが強いせいかも知れませんが。

#余談ですが、坂本龍一キョウジュも、
   「テクノは音色(ねいろ)、センチメンタルなメロディーこそ永遠だ」
 とおっしゃっています。(at 「NEO GEO」のころ)

 1970年代後半の当時といえば、まだ「コンピュータで音楽を作る」ということすら一般的でなかった時代。コンピュータという無味乾燥な、無機質なツールを使っておきながら、よくこれだけ深みのある、感性に訴え掛けられる有機的な曲を創り出すことができたものだと、本当に感心します。

 それに引き替え、いまの(若者の)音楽と言えば、ドンドコ・ドンドコいう低音と、シャカシャカいう耳障りな高音との単純合成でできた、ほとんどリズムとノリだけの音楽。歌っていることと言えば、「好きだ~嫌いだ~」の直接的で幼稚な歌詞。(そもそも、早口過ぎて、何を“喋って”いるのか(“歌って”いるのではない)分かりませんが)

 そこには、なんの音楽的素養もエモーショナルな高まりも感じられません。まさに、営利活動のために「量産された」、評価に値しない音楽。0xF9CA

 しかしながら、紀元前3,000年のエジプト遺跡のヒエログリフには、つぎのようなことが書かれています。
   「いまどきの若者の堕落ぶりは、目に余るものがある。いつの日にか、この世を滅ぼすであろう」と。

 え゛っ? 何が言いたいかって?0xF9C8

 「いつの日にかこの世を滅ぼす」と言われてこの方、5,000年の月日が経った訳ですが、要は、「年寄りは、いつの日にも、若者のやることなすこと対して、文句を言いたがる」ということです。

 言い換えると、職人も、いつの間にか「年寄りのセグメントに入ってしまった」ということでしょうか。

#いまごろ気付いたのかって?
 いやいや、まだまだ「コヤジ」のつもりですけど。0xF9C7

 Y.M.O.の最高傑作も、当時の年寄りからみれば、同じように感じていたかも知れませんね、という自戒を込めて、書いてみた訳です。

 んが、それにしても、いまどきの若者の「ズンドコ節」(ドリフではない)には、決して相容れないものがあります。あんなノイゼをムズィークと読んだら、音楽の先人達が嘆き悲しみます。

#「いいものはいい、悪いものは悪いんでね」(from 「スネークマン・ショー」)

 ということで、またも脱線してしまいましたが、、、いまもこのblogを書きながら、Y.M.O.の「最高傑作」を聴いています。0xF8DB

 5,000年の時を越えても、後世に残したい一曲。0xF9C6

〔関連情報〕

   ・科学少年の思い出 ~電子ブロック~

2006/05/19
[ Car, News ]

 先日の記事で、5シリーズのロングホイールベース版の情報をお伝えしましたが、いよいよ、フェイスリフト版の情報が公開されました。といっても、予想図のようですが。

 ただし、これまでにも、いくつかの情報をすっぱ抜いてきた本国ドイツの自動車雑誌ですので、情報の「確かさビリティ」は高いのではないかと思います。

Will the next BMW 5-Series look like this?
(2006年5月18日:Leftlane News)

 The latest issue of Germany’s AutoBild magazine features an artist’s rendering of the next-generation BMW 5-Series. We have yet to see the full report, so details on the alleged update remain scarce. AutoBild has very accurately predicted several future BMW models, and has also been off the mark a few times.
 The BMW 5-Series was last updated for the 2004 model year, so we wouldn’t expect a redesign until the 2009 model year at the earliest. That would mean the new car would arrive some time in 2008. However, if this update is considered a mere “facelift,” it could come sooner. Full cover scan after the jump with front and rear views…

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 フロントフェイスは、3シリーズ(E90)を大きくしたような感じですね。さらに、リヤエンドは、フェイスリフト後の7シリーズのような感じ。(というか、LEXUSっぽい?)

 しかし、なんとなく、現行E60にあった「鋭い(イカツイ)感じ」が失われてしまったような・・・。

 プレスラインが変わっているので、現行のE60に、フェイスリフト後のE60の部品をスワップする「後期ルック」みたいな楽しみは、どうやらできないようで、残念。

 にしても、7シリーズのような大幅な変更はなさそうということで、良かった良かった。0xF995

2006/05/19
[ Car, Movie ]

 NHK教育テレビ「はたらくおじさん」の現代版です。0xF8EB

 といっても、おじさんの数はめっきり減り、ほとんどの工程をロボットが作業しています。映像として、とても面白いです。

 先日の投稿の続きです。

総務省の竹中懇談会,NTTのアクセス部門の分離方法に進展なし
(2006年5月16日:NikkeiBP ITpro Network)

 竹中平蔵総務大臣が主催する「通信と放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇)は5月16日,第12回会合を開催した。今回は,座長を務める松原聡東洋大学教授が,報告書の骨子案を提示。これを基に議論を展開した。だが前回会合で明らかにした,NTT東西地域会社のアクセス部門を分離する方針についての結論は出なかった。

 懇談会終了後の会見には,竹中総務大臣と松原座長がそろって登場。NTTのあり方の議論に多くの時間を割いたことを明らかにした。しかし具体的な議論の内容に関しては,「NTTの問題点が経営形態とアクセス部門のボトルネック性にあることを構成員で再度確認した」(松原座長)と述べるにとどまった。

 松原座長は「1999年の再編時に選択した持ち株会社の配下に事業会社を置く組織形態は電話の時代の発想。IP化が進む現状にはふさわしくない」と発言。NTTの組織形態に見直しが必要なことを改めて強調した。また,「組織改変は(デジタル化とブロードバンドが全国に浸透する)2010年代初頭までに完了しないと,日本の通信と放送の発展にとってマイナスになる」という考えも明らかにした。

 アクセス部門のボトルネック性については,NTT東西地域会社のDSLと光アクセスのシェアを引き合いに出し,「DSLでは5割を大きく割り込んでいるのに光アクセスは6割に上る。メタルから光ファイバに移行するとボトルネック性は強まる」(松原座長)という見解を示した。ただしアクセス部門の分離方法に関して,機能分離にとどまるのか,さらに踏み込んで別会社に分離する,もしくはNTTの持ち株会社を廃止しNTTの事業部門ごとに資本分離するのかまでは結論が出ずに終わった。

 当初は今回の会合が最終会合になると見られていたが,NTTのあり方を含め複数の論点が次回持ち越しとなった。次回会合の日時は未定だという。しかし,懇談会の結論を政府の経済財政運営の基本方針である「骨太方針」に盛り込むことを考慮すれば,5月中の取りまとめが濃厚だ。

チャンネル削減やNTT再編 「決着不透明に」
(2006年5月17日:日本経済新聞 朝刊)

 竹中平蔵総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」は16日の会合で、公共放送であるNHKが制作した過去の番組をインターネットで全国に配信する仕組みを整えるべきだ、との意見で一致した。だかNHKのチャンネル削減やNTTの組織見直しなど、自民党などから反対が強い論点では意見がまとまらなかった。主要論点で具体策をどこまで報告書に盛り込めるか、不透明になってきた。

 懇談会は当初、16日に報告書をまとめ、与党と調整したうえで、政府が打ち出す経済財政運営の基本方針(骨太方針2006)に盛り込む段取りだった。しかし主要な論点で詰めるべき課題が多く残ったことで、会合後に会見した松原聡座長(東洋大教授)は「報告書が今月中にまとまるかどうかは未定」と述べるにとどまった。

 NHKとNTTともにそれぞれ大きな課題となっている業務・組織の見直しの具体案では結論が出なかった。

 NTT改革では「携帯電話やインターネットが普及した時代に、固定電話の競争促進を目指して再編した今の組織を前提にした状態でいいのかどうか」(竹中平蔵総務相)と、議論の論点を確認するにとどまった。

 NTT再編で常に話題となるのは、固定電話のNTT東西や携帯電話のNTTドコモが持ち株会社にぶらさがる現在の体制を解体し、各社を競争させる「分離・分割」論。だが「NTTを解体すると経営体力が弱くなり、地方への光ファイバーの敷設が遅れる」といった懸念が強く、早急なグループ解体の副作用を心配する声に押されている。

 竹中総務相は報告書の内容をあくまで骨太方針に反映する方針だが、与党との最終調整が難航するのは必至だ。

 アメリカかぶれの経済学者さんや、日曜コメンテーター学者さんには、ちと命題が難しすぎたかな、と。0xF9D1

 「持ち株会社にぶらさがる現在の体制を解体し、(云々)」とありますが、そもそもこの形態は、アメリカからの内政干渉に負けて、当時のお役人さん達が考えたもの(というか、AT&T解体の愚策をそのままコピーしたもの)だと思うのですが、違いますか?0xF9CA

 と言ってるそばから、内政干渉。

米、NTT強化を憂慮…総務省に意見提出
(2006年5月16日:YOMIURI ONLINE)

 総務省が15日発表した通信分野の競争政策に関する意見募集(パブリック・コメント)の結果で、米政府が「NTTグループが、有線・無線通信の統合を自社の利益のために不当に利用して、競争を妨げることがないよう求める」との意見書を提出していたことが明らかになった。

 米政府は、NTTが昨年11月に発表したグループ各社の連携を強化する内容の中期経営戦略について、「競争環境に有害」との懸念を表明。日本政府に「新規参入事業者や(KDDIやソフトバンクのような)競争事業者、外国の端末供給会社を妨げない競争環境の確保」を求めている。

 また、竹中総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」が、NTTがほぼ独占している電話局から家庭までの加入者線を、NTTグループから実質分離することを検討している点についても「注視している」とあえて言及し、関心の高さを示した。

 大失敗に終わった自分たちの愚策を、何食わぬ顔で押し付けてくるアメリカの厚顔ぶりにも、いい加減呆れてしまいますが、0xF9CA

 AT&Tもズタズタに切り刻まれ、かつて世界最高レベルの研究開発力を誇ったベル研究所も、あっちこっちのベンダーで売り買いされている間に弱体化し、いまや見る影もなし。
(アメリカは、国立研究所系が発達しているのと、海外から優秀な人材が流入してきているので、何とか持ち堪えていますが、日本ではそうはいきません)

 いまさら「アメリカ陰謀説」を唱えるほどアホではありませんが、それでも、「日本の国力を減退させようと、わざとやっているんじゃないか?」と勘ぐりたくなるほどのしつこさです。

 受けて立つ監督官庁も、旧帝大出の非常に優秀なエリート集団を多数擁しておきながら、出てくる具体策といえば、両極端な両者の案を、足して2で割ったようなステキな案。

 「骨太方針」が、「骨抜き放心」にならないように、牛乳飲んでがんばってくださいね~。0xF9D1

2006/05/17
[ Car, News ]

独BMW、2010年までに年間160万台の販売目指す
(2006年5月16日:ロイター通信)

 ドイツの高級車大手BMWのパンケ最高経営責任者(CEO)は16日、予定より1年早い2007年に年間の目標販売台数(140万台)を達成できる、との見通しを示した。

 2010年までに年間160万台の販売を目指す方針も示した。

 年次総会向けの原稿で明らかになった。

 同CEOは、2006年の税引き前利益が過去最高になるとの見通しもあらめて示した。これは、保有していた英航空機エンジン大手ロールスロイス株式の売却益(3億7500万ユーロ)を除くベース。売却益を含むベースでは、40億ユーロの税引き前利益を計上できる見通しという。

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 ドイツBMW AGのCEO、ヘルムート・パンケ氏(Dr. Helmut Panke)は、昨年来日された際に、慶應義塾で講演をされています。

 自動車の世界生産台数は、2004年度で6,219万台と言われています。(正確な統計はないようですが)

 2005年度が6,000数百万台だとしても、BMWは、そのうちの、わずか2%ほどしか生産していないことになります。

 にも関わらず、なぜこれだけ、世界中のクルマ乗りたちの憧れとなり、ハンドルを握ることのできたドライバーたちを魅了し、しかも、高いプレミアム性と収益性を維持し続けられるのでしょうか。0xF9EB