[作品No.11]神戸大橋 |
(画面をクリックすると拡大します) |
ロケーション | 神戸港第一埠頭の先端から、逆光で神戸大橋をバックに撮影。 |
撮影意図 | 逆光に浮かび上がるアリストのシルエットラインを楽しんでみました。背景の大橋を大きくぼかして逆光の中に埋もれさせるとともに、きらめく海の水面をもうヒトツの光源に見たてて、写真全体にアンニュイな雰囲気を狙っています。 |
フレーミング | まず、車のシルエットラインが綺麗に浮かぶように、朝日と車の位置関係を決めます。とくにここでは、サイドからリアへねじれるように切れ上がっていくボトムラインを大事にしました。次に、その車のアングルを維持しつつ、大橋の橋梁の間にくるようアリストを移動させます。で、大事なのが、車と大橋をフレームのど真ん中にもってこないことです。被写体と背景の中心をやや右よりに位置させることで、安定感を増強しています。そして、好みの問題もありますが、海を意識して、大型船のロープ止めを左の空間に添えてみました。 最後に余談ですが、逆光撮影の場合、レンズ面に太陽光線が直接入らないよう、ハレ切り(ハレーションが起こらないよう光をカットすること)に留意が必要です。もっともコレを積極的に利用する場合もありますが。 |
自己評価 | 撮影時刻の制約、ロケーション等、撮影条件が限られている点で、なかなかのお気に入りフォトになりました。 電子媒体上では、印画紙に表現できる色合いやディーテイルの再現はほとんど無理なのが残念です。写真では、もっと朝日らしい黄味がかった色調で、海面がもっとこまかくキラキラしています。海面のきらめき具合も場所によって異なっています。あと、悔やまれることが1点。フレーミングにばかり気を取られ、右リア後方のゴミの除去を忘れました。後の祭りです。 |
撮影データ | Nikon F5, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, 絞り優先AE F2.8 |