'03/10/18初版,'03/10/26更新 |
[はじめに]
(まだ考え中です)
[ルームランプ内部の加工]
オーバーヘッドコンソールユニットを取り外し、ルームランプ内部を加工します。
[写真1] | |
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[写真2] | |
| - ソケットとリフレクターを取り外します。(写真2)
- ソケットとリフレクターは、ユニットにリベット止めされています。
- φ3mm程度のドリルを使って、リベットの頭を削り取ることにより、リベット止めを外すことができます。
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[写真3] | |
| - ルームランプ内部をメッキ調に塗装します。(写真3)
- 塗装には、アサヒペンさんの「メッキ調スプレー(クロム)」を使いました。
- メッキ調に塗装することにより、LEDからの光を有効に使うことができます。
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[写真4] | |
| - セキュリティーランプ(後述)用のスイッチを取り付けます。(写真4)
- 夜間は、イルミネーションが入ります。
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[写真5] | |
| - ランプカバーを分解します。(写真5)
- ランプカバーは、外側のカバーと内側のカバーとの二重構造になっています。
- 内側のカバーは、電球からの光を拡散させるような形状をしていますが、LEDの場合は、逆に明るさが失われててしまうため、外側のカバーのみ使用します。
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[プリント基板の作製]
今回の作品は、約200個もの高輝度LEDが実装されます。これだけの数のLEDを、すべてリード線を使って接続するのは、とても現実的とは言えません。ポジションランプの時と同様に、プリント基板を作製することにします。
[写真6] | |
| - プリント基板のマスクパターンです。(写真6)
- デザインソフトを使って作図します。
- プリント基板には、ルームランプ用の「ユニットA」、マップランプ左用の「ユニットB」、マップランプ右用の「ユニットC」の、3種類があります。
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[写真7] | |
| - 露光および現像処理の終わったプリント基板です。(写真7)
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[写真8] | |
| - エッチング処理の終わったプリント基板です。(写真8)
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[LEDユニットの作製]
プリント基板に、高輝度LEDを実装します。高輝度LEDには、日亜化学さんの「砲弾型発光ダイオード(φ5mm)」を使用しました。
[写真9] | |
| - ルームランプ用の「ユニットA」です。(写真9)
- 大きさは、110mm(W)×41(H)です。
- 15個×5列で、75個の高輝度白色LEDが実装されています。
- ルームランプ用ということで、指向角の広い「NSPW510BS」を使いました。
- さらに、セキュリティーランプとして、21個の高輝度青色LEDが実装されています。
- ルームランプと同様に、指向角の広い「NSPB510S」を使いました。
- ルームランプとセキュリティーランプとで、合計96個の高輝度LEDが実装されていることになります。
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品名 | 光度 | 半値角 | 順電圧 | 順電流 | NSPW510BS | 1,800mcd | 50° | 3.6V | 20mA | NSPB510S | 1,500mcd | 30° | 3.6V | 20mA |
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[写真10] | |
| - 「ユニットA」の裏側です。(写真10)
- 白色LEDの実装方向に注目してください。
- ルームランプということで、車両の進行方向に対して前後方向に光軸が調整できるようにしてあります。
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高輝度青色LEDをセキュリティーランプに使うというアイデアは、実はTOYOTAさんからいただいた(?)ものです。
現在開催されている「東京モーターショー2003」のLEXUSブースにて、次期ARISTO(LEXUS GS)のスタディーモデルとして、「LF-S」(LEXUS Future-Sedan)が展示されています。この「LF-S」には、セキュリティーランプとして、高輝度青色LEDが多用されています。
「LF-S」のなだらかな曲線を描くルーフは、そのほとんどがガラスで覆われています。このルーフピラーの内側の随所に、高輝度青色LEDが埋め込まれています。
セキュリティー作動時には、ルーフピラーに埋め込まれた高輝度青色LEDが点灯し、室内全体をほのかに照らし出します。侵入者に対する警戒の意を示すとともに、適度に目立つことにより周囲の視線を集め、セキュリティー効果を高めるという工夫がなされています。また、大規模な駐車場などでは、夜間でも迷わずに、自分の車を見付け出すことができるというメリットもあります。
ということで、そのまんまパクらせていただきました!0xF9C7
[写真11] | |
| - マップランプ左用の「ユニットB」です。(写真11)
- 大きさは、57mm(W)×37(H)です。
- 8個×6列で、48個の高輝度白色LEDが実装されています。
- マップランプ用ということで、指向角の狭い「NSPW500BS」を使いました。
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品名 | 光度 | 半値角 | 順電圧 | 順電流 | NSPW500BS | 6,400mcd | 20° | 3.6V | 20mA |
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[写真12] | |
| - 「ユニットB」の裏側です。(写真12)
- マップランプということで、車両の進行方向に対して左右方向に光軸が調整できるようにしてあります。
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[写真13] | |
| - マップランプ右用の「ユニットC」です。(写真13)
- 「ユニットB」と同じく、大きさは、57mm(W)×37(H)です。
- 8個×6列で、48個の高輝度白色LEDが実装されています。
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[写真14] | |
| - 「ユニットC」の裏側です。(写真14)
- 「ユニットB」と同じく、車両の進行方向に対して左右方向に光軸が調整できるようにしてあります。
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今回の作品も、日亜化学さんの高輝度LEDを使用しましたが、最近では、中国製や台湾製などの、単価の安いLEDが出回っています。しかし、発光色の色温度の高さや、発光色のバラツキの少なさを考えると、日亜化学さんの高輝度LEDに勝る光素子は無いと思います。
[LEDユニットの取付]
LEDユニットを、ルームランプ内部に取り付けます。
[写真15] | |
| - 3種類のユニットを、ルームランプ内部に取り付けます。(写真15)
- 「ユニットA」は、タッピングビスを使って固定します。
- 「ユニットB」および「ユニットC」は、取り付け部の奥行きが深いため、12mmのスペーサーを介して固定します。
- 高輝度LEDは、3種類のユニットそれぞれの役割に見合った最適な配光となるよう、取り付け角度を調整します。
- (この微妙な角度がポイントです。)
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[写真16] | |
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3種類のユニットで、合計192個もの高輝度LEDが実装されています。(96個×1ユニット+48個×2ユニット)
「そんなに点けて大丈夫?」と心配される方もいらっしゃるかも知れませんが、マップランプ用のLEDユニットの消費電力は、約5W(LED48個および抵抗18個の消費電力の合計)です。マップランプ用の電球は、8Wですから、すべて点灯したとしても、余裕でお釣りが来てしまいます。いかにLEDの消費電力が少ないかが、お分かりいただけると思います。
なお、セキュリティーランプの電源については、バッテリーとは別電源(乾電池)としているため、長時間点灯したとしても、バッテリーに負担を掛けることがありません。
[装着比較]
(まだ考え中です)
[写真x1] | |
| - 純正のルームランプです。(写真x1)
- 電球は、RAYBRIGさんの「プラチナホワイトシリーズ」に交換してあります。
- 写真では、ルームランプとマップランプとの色調が異なりますが、撮影した角度が違うためです。
- いずれにしても、いくらホワイト系の電球を使ったとしても、黄色っぽい感じは否めません。
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品名 | 品番 | 標準価格 | 購入価格 | 備考 | ルームランプ | R133 | 650円 | 420円 | 12V 8W | マップランプ | R135 | 650円 | 420円 | 12V 8W |
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[写真x2] | |
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[写真x3] | |
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[写真x4] | |
| - セキュリティーランプを点灯した状態です。(写真x4)
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[インプレッション]
(まだ考え中です)