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マイナスイオンチューン「大清回」の製作
'03/07/29初版,'03/07/30更新

[注 意]

 ここで紹介するDIYは、エンジンの吸入気をイオン化することによって燃焼効率を改善させることを目的としていますが、エンジンの発熱量が増大するなど、エンジンに対して致命的な損傷を与える可能性があります。
 ここで紹介する情報に基づいて改造を行った結果、万が一何らかの事故や損害等が発生した場合でも、当方は一切の責任を負いません。改造を行う場合には、全てご自分の責任で行ってください。

[はじめに]

 ある有名な大学の先生の言葉に、
    「百聞は一見に如かず、
        百見は一考に如かず、
            百考は一行に如かず」
というものがあります。

 すなわち、定量的に言うと、“聞くこと”と“行うこと”の間には、100万倍の違いがあるということです。
(って、をいをい、違うだろ!)0xF9C7

 江戸っ子風に言うと、
    「ぐだぐだ考えてねぇで、手ぇ動かせぃ!」
ということになります。

 職人的にも、そういう「チャレンジ精神旺盛な人」が好きですし、職人もそうありたいと考えています。
(何事も他人に聞いてばっかりで、自分で考えようとしない人や、真似してばっかりで、工夫の跡が見られない人は、・・・です。世の中には、マニュアルやHowTo本に載っていないことの方が多いのですから。)0xF9CA

 前置きが長くなりましたが、今回のDIYは、最近話題の(?)「マイナスイオン」を扱ったものです。これまで、「トルマリンチューン」や「コンデンサーチューン」などを行ってきましたが、今回は、その集大成ともいうべきものです。

 最近は(最近でもないですが)、家電製品の中に、マイナスイオンを扱った製品が、数多く製品化されています。
(エアコンや加湿器・除湿器、扇風機など。)

 一方、自動車向けのアフターパーツの中には、エンジンの吸入気や燃料をイオン化することによって、燃費を改善したり、特性を改善したりできる“という”製品が、以前から製品化されています。
(さらには、ショックアブソーバーやホイールに貼り付けることによって、特性改善があるという製品までありますが・・・。)0xF9C8

 正直に言うと、職人としては、これらの製品に対しては、かなり懐疑的です。
(なぜなら、商売上の「謳い文句」だけが先行して、改善効果の定量的な把握や、根本的な原因解明をきちんと行ったものがないからです。)0xF9C5

 しかし、疑ってばかりでは何も始まりません。本当に、吸入気をイオン化することによって特性改善があるのだとすれば、職人気質としては、試してみないことには気が済みません。

 ただし、すでにネット上で公開されている情報をそのまま使って作っても、ぜんぜん面白くありません。そこは、職人なりの工夫を加えて、まったく別のアプローチで実験してみたいと思います。

 と言うことで、ここでは、家電製品に使われている「マイナスイオン発生ユニット」を自動車に組み込み、実際に実験を行った結果についてご紹介することにします。
(おそらく、国内でもかなり珍しい試みなのではないでしょうか。)0xF9C7

 さて、製作に入る前に、すでに恒例となりました(?)、作品の名称を決めておくことにします。

 その名も、「大清回」(“だいせいかい”と読む)とします。エンジンが「清く正しく回転するように」という意図を込めて、命名しました。
(市販のエアコンに、本作品と名称が酷似した製品があるようですが、それは“たまたま”です。)0xF9C7

 はたして、吸入気のイオン化が、「♪だい、せい、かい!(ふぅ~)」となるかどうか、乞うご期待!
(“井川遥さん”も可愛いですが、職人としては、やはり“鶴田真由さん”の方が清楚で良かったなぁ。)0xF9CB

[マイナスイオン発生ユニットについて]

 対象物をイオン化することによって特性改善を狙う製品としては、 ラジウムやコバルトなどの放射性物質を含むものや、トルマリンなどの天然石を含むものなどがあります。

 これらを、「パッシブ(受動的な)イオン化」というように分類すると、今回のDIYは、「アクティブ(能動的な)イオン化」といえるのではないでしょうか。

 すなわち、エンジンの吸入気を、電気の力を借りて、「強制的にイオン化してしまおう」というものです。
(電気系の職人としては、得体の知れない怪しい鉱石を使うよりは、電気を使ってイオン化する方が、なんとなく効果がありそうに思える、というだけですが。)0xF9C7

[写真1]
ion_tune01.jpg
  • 今回ご提供いただいた「マイナスイオン発生ユニット」です。(写真1)
  • 製品仕様書もいただきました。
 
[写真2]
ion_tune02.jpg
  • 拡大したところです。(写真2)
  • 本体の大きさは、77mm×44mm×13mmと、非常にコンパクトです。
 
[写真3]
ion_tune03.jpg
  • 本体側面のマイナスイオン吹き出し口です。(写真3)
  • 写真では分かり難いのですが、吹き出し口内部に、非常に細い針金のようなものが突き出しています。
  • これが、「イオン化針」です。

 今回ご提供いただいた「マイナスイオン発生ユニット」のイオン発生量は、500,000個/cc以上とあります。

 ちなみに、自然界では、滝の周辺が10,000~18,000個程度、森林の中が約2,500個、渓流の周辺が2,000~2,500個だそうですから、いかにイオン発生量が多いかがお分かりになるかと思います。
(ただし、実際には、マイナスイオンは吹き出し口から周囲に拡散しますので、エンジン内部(シリンダー内やサージタンク内)のマイナスイオン濃度(単位体積当たりの個数)で比較しないと意味がありませんが。)

(以下、まだ考え中です)

  
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