ここまで、タイトルの「超弩級」の意味に触れていませんでした。
もちろんこれは、工房特製の「ハイワッテージバラスト」のことを意味しています。
(詳しくは、「HIDバラストのハイワッテージ化」)
このバラストは、市販されている一般的なバラストを電気的に改造したもので、標準出力の35Wに対し、65Wで駆動することにより、標準の2.4倍(22,600cd)もの圧倒的な光量を得ることができます。
前回の続きです。
フロント左右のサイドグリルの切削加工に続いて、HIDフォグランプを固定するための「取付ステー」を、設計・製作します。
その前に、いきなり余談です。
その昔、信号待ちの最前列で、ア○みたいに上向きにフォグランプを取り付けていて、やたらと眩しい対向車に出くわすことが、よくありました。
#たいていは、シャバ僧上がりのヤ○キー車両か、昔はツッパッてたけど今は抑圧されているファミリー車両(とーぜん、かあちゃんは元ス○バン)などに多いようです。0xF9D1
これらの御仁は、文字どおり“取って付けた”ようにフォグランプを取り付けているため、エンジンの振動に伴って、フォグランプの光軸がぐらぐらグラ付いていることが、よくありました。
#小排気量でシリンダ数も少ないため、エンジンとしてのバランスが悪く、アイドリング時の振動が大きい、というのも事由の一つかと。
この“グラ付き”の原因は、言わずもがなですが、車体の剛性の高い部分に、剛性の高い部品で、しっかり固定されていないことに因るものです。
せっかくType 997にHIDフォグランプを取り付けたのに、光軸がグラ付いていたのでは、なんとも情けない状態で、そこらのヤ○キー車両と一緒になってしまいます。ここは少し工夫して、確実に固定することにします。
Toyota ARISTO(JZS161)やBMW 530i(E60)では、フロントバンパーの裏側を切削加工して、取付ステーをバンパー内部の「リインフォースメント」に、ボルトで固定するようにしていました。
Porsche 911(Type 997 Phase 2)でも同じようにしようと考えたのですが、フロントバンパー左右の回り込みが予想以上にきつく、取付ステーをリインフォースメントまで届かせるためには、かなりの大工事が必要であることが分かりました。
(Type 997の場合は、左右のラジエーターコアにフレッシュエアを導くための「インテーク」があり、このインテークに穴を開けるという、大掛かりな加工が必要となります)
「はてさて、どうしたものか」と頭を悩ませていたところ、前述のサイドグリルの外周に、かなりの剛性があることが分かりました。
(実物を確認したところ、サイドグリルの外周部(フレーム)は、多数の嵌合でフロントバンパーにがっちり固定されていました。これであれば、ランプユニットの重量を、フレーム全体で支えることができそうです)
そこで、このサイドグリルの剛性を活かして、ランプユニットをがっちり固定するための「取付ステー」を作ることにしました。
まずは、ボール紙(厚さ1mm程度のしっかりしたもの)を使って、現物合わせで「型紙」を作ります。
#和菓子の入っていた重厚な箱がちょうど良かったので、それを使っています。
まだPSEも完成していないというのに、
またもや、ドイツから大きな荷物が届きました。0xF9C7
ご覧のとおり、フロント左右のサイドグリルです。正式名称は、「Retaining Frame」(リテイニングフレーム)。
納車からしばらく経ってしまいましたが、定番の(?)メッシュ加工をしてみようと思います。
しかし、ただメッシュ加工をしただけでは面白くないので、いつものとおり、少し工夫してみることにします。0xF9C6
なお、Type 997 Phase 2(後期)のCarrera/Carrera S用のサイドグリルの色は、「サテンブラック」(色コード:01C)ですが、購入したものは、Carrera 4/Carrera 4S用の「チタニウムメタリック」(色コード:9B1)です。(色に関わらず、値段は同じです)
品番は、左用が「997.505.563.05.9B1」、右用が「997.505.564.05.9B1」で、価格は、左右それぞれ32.59ユーロ(約4,430円、輸送費除く)です。
ちなみに、PCで購入すると、左右それぞれ7,190円となります。