カーテシランプに引き続き、トランクルームランプもLED化します。
左側は、運転席側のフットランプやグローブボックス内に使われているランプ、右側は、(フロントの)トランクルーム内や(リヤの)エンジンルーム内に使われているランプです。
前述のランプの裏側です。まずは、右側のランプ(以下、トランクルームランプ)をLED化してみます。
トランクルームランプには、長さ41mmの「フェストンタイプ」(舟形、両口金)の電球が使われています。
今回のお献立です。
部品はすべて、「LEDパラダイス」(以下、エルパラ)さんから調達しました。
サーキュラーソウを使って、50×30mmの基板(5060 18LEDパネル基板)を、40×19mmの大きさに切り出します。
切り出した基板です。
配線パターンを解析して、パターンを切らないギリギリの大きさで切り出しました。
部品をハンダ付けしたところです。
LEDは、「白色 5060 3chip LED」のSMD(表面実装部品)で、大きさは5.0×5.0mmしかありません。
また、エルパラさんの製作例では、330Ωの「チップ抵抗」を使っていますが、バッテリー電圧の変動や突入電流に対する耐性を持たせるため、これまでの作品に準じて、「チップCRD」(定電流ダイオード)を使うことにしました。
チップCRD(S-183T)は、大きさが3.5×1.6mmしかなく、ハンダ付けには、かなりの集中力を必要とします。
#以前はどんなに細かな作業(作品例1、作品例2)も大丈夫だったのですが、最近は年を取ったせいか老眼が進み、細かな作業がだんだんつらくなってきました。奥さんが宝石鑑定用に使っているルーペを使って、チップCRDの極性を確認しながら作業を進めました。0xF9C7
基板をトランクルームランプに組み込んだところです。
市販の41mmのフェストンタイプの交換用LEDは、LEDが3発か、多くても6発のものしか見掛けません。
今回は、限られたサイズの中で最大限に実装密度を上げており、10発のLED(発光点は都合30個)を組み込んだものは、そうそう無いのではないかと思います。
部品面です。
10発のLEDは、定格電流に近い「18mA」でドライブしており、かつ基板上に高密度に実装しているため、このままでは点灯時に熱を持ってしまいます。
(結果として、長い目で見ると、LEDの耐久性(寿命)が落ちてしまうことになります)
そこで、これまでの作品同様、アルミヒートシンクを使って放熱させることにしました。
(右側の、21×12mmのものを2個使います)
サーキュラーソウを使って、アルミヒートシンクを所定の大きさに切り出し、「固まる放熱用シリコーン」を使って基板に固定します。
逆接続保護用の整流ダイオード(1N4007)をはさみ、配線を接続して完成です。
フロントのトランクルームランプ、標準の状態です。
LEDに交換した状態です。
純白の光で、隅々まで照らし出されています。
リヤのエンジンルームランプ、標準の状態です。
LEDに交換した状態です。
ということで、トランクルームランプとエンジンルームランプのLED化、完了。0xF9C6