前回の続きです。
AMUからの出力は、センターコンソールの中の「AUX IN」に接続します。
電源は、シガーライターソケットから取りました。
#本格的に運用する時には、センターコンソール内の見えないところに収納しますが、まずはチェック用ということで。
(以下、編集中)
前回の続きです。
AMUからの出力は、センターコンソールの中の「AUX IN」に接続します。
電源は、シガーライターソケットから取りました。
#本格的に運用する時には、センターコンソール内の見えないところに収納しますが、まずはチェック用ということで。
(以下、編集中)
能書きはこれくらいにして、前回の続きです。
まずは、ブレッドボード上に回路を組んで、動作チェックです。
ECM(マイクロフォン)はかなり高感度で、細かな音まで拾ってくれます。ALC(オートレベルコントロール)機能は、要らないかも知れません。
つづいて、ほんちゃん版です。「マイクロフォンアンプIC」を中心に、回路を作り込みました。基板の大きさは、47mm×33mmです。
ALC機能をOn/Offできるよう、マイクロスイッチを設けてあります。
#ゴールド(およびメタリックグリーン)のコンデンサーが、なかなかイケてます。
ECMは、プラボックスの表面を向くように、基板のハンダ面とは逆向きに取り付けてあります。
(基板に、φ6mmの穴を開けて、押し込んであります)
あわせて、青色LED(パイロットランプ)も、逆向きに取り付けてあります。
配線パターンは、ノイズ対策として、できるだけGNDが外周を囲むように工夫してあります。
とりあえず、MAUができあがりました。
純正部品っぽい仕上がりです。
前回の続きです。
まずは、マイクロフォンアンプユニット(以下、MAU)を作製します。
こちらが、今回のシステムのキモとなる、「マイクロフォンアンプIC」です。
「オートレベルコントロール」機能を持っており、微小な音は伸張して、過大な音は圧縮して出力してくれます。エンジンやマフラーの音を拾うには、まさに打って付けのICです。
こちらは、今回のもう一つのキモとなる、「エレクトリックコンデンサーマイク」(以下、ECM)です。
なんといっても、「音の入口」ですから、このECMの特性が、音のリアリティーを左右するといっても過言ではないでしょう。
周波数特性を示すグラフです。
一般的に入手しやすいHoshiden製のECMは、10kHzを過ぎた辺りから感度がガタ落ちになりますが、このPanasonic製のECMは、20Hz~16kHzまで、ほぼフラットな特性を持っています。
「吸気音の比較」の時に使ったSony製の小型ステレオマイク(ECM-MSD1)も、高域側は16kHzまでの特性を持っていました。
せっかくなので、電子部品にも拘ってみました。価格は倍ぐらいになりますが、オーディオ用の低ノイズ/高精度なものを選びました。
(倍といっても、通常20円ぐらいのものが、40円ぐらいになるとかいうレベルですが)
#秋葉原をあちこち探したら、Philips製の抵抗(30円)なんかが置いてあって、密かに感動。
ユニバーサル基板は、ノイズ対策のために、シールドパターン付きのものにしました。
表面(部品側)が、すべてシールドパターンで覆われています。
プラスチックボックス(以下、プラボックス)は、エンジンルーム内に設置することを考えて、耐熱性のあるものにしました。
大きさは、55mm(縦)×40mm(横)×20mm(厚)と、かなり小型のものです。
ケーブルも、エンジン(またはマフラー)から車内に引き込む距離のことを考えて、シールド線にしました。
柔軟かつ耐熱性のあるものです。
さて、順番が逆になりましたが、今回、なぜMAUを作ることにしたか(マイクロフォンアンプICを使うことにしたか)、簡単に説明します。
当初は、ECM(マイクロフォン)を4ヶ所に設置し、そこからケーブルを引き込んで、センターコンソール内に設置するSMU(Sound Mixing Unit)で混合・増幅して、オーディオシステムから再生するように考えていました。その方が、回路的に簡単になるためです。
しかしながら、ECMからの出力は、数mV程度(マイクロフォンレベル)しかなく、ただでさえノイズの多い環境の中をセンターコンソールまで引き回しているうちに、信号なんだか雑音なんだか、分からなくなってしまうことが容易に予想されます。
そこで、回路としては多少複雑になりますが、ECM近傍で信号をラインレベル(数100mV~1V程度)まで増幅してから、センターコンソールまで持ってきて、そこで混合するような構成にしました。
また、使用するパーツも、一般制御用のものではなく、できるだけオーディオ用(またはノイズ対策が取れるもの)を使うようにしました。その結果が、前述のようになります。
ついでに、ハンダもオーディオ用のものにしました。
#ここまでくると、ほとんど宗教みたいなもんです。効果のほどは、分かりません。0xF9C7
なお、オーディオ用の部品はここ、東京ラジオデパート内の「海神無線」さんで、だいたい手に入ります。
(まぁ、秋月でも千石でも大丈夫ですが)
実は、前々からアイデアとしては持っていたものなのですが・・・。
New M5(F10)に搭載された数々の新機軸の一つに、
「アクティブ・サウンド・デザイン・システム」(以下、ASDシステム)というものがあります。
これは、New M5のV8ツインターボの音を、エンジン回転数、スロットル負荷、車速といったデータから音量や周波数を変化させ、車内のオーディオシステムから再生する、というものです。
とても面白い機構ですが、よくよく考えると、ドライバーやパッセンジャーは、コンピュータによって“味付けされた”エンジン音を聞かされている、というようにも取れます。
こちらは、トランクルーム内に設置されたASDシステムのコントロールユニットです。
海の向こうのBIMMERの間では、このASDシステムについて多くの物議を醸しており、特にM5POST.comでは、日々、熱い議論が交わされています。
極め付けは、こちらの映像。フューズボックス内のフューズを抜いて、ASDシステムのONとOFFとで、エンジン音の聞き比べをしています。
皆さんは、どちらの音が好みでしょうか。
#いずれにしても、ONとOFFに関わらず、かなり「サイボーグ」な音ですね。
で、ですね、このASDシステムの賛否はともかく、
以前に「吸気音の比較」をした時から、「このエンジン音を、車内で聴けたら面白いんじゃないかな」というアイデアは持っていたのですが、例のごとく、忙しさにかまけて放ったらかしにしていました。
New M5用のASDシステムを、M3 Coupeに移植してしまう、という究極の方法もありますが(実際、WDS(Wiring Diagram System)を解析すれば、CAN信号をASDシステムのコントロールユニットに入力して、出力をオーディオアンプに接続すれば、割と簡単にできてしまうように思います)、New M5の疑似音をM3 Coupeで聴くというのも、何とも情けない話なので、ここでは「リアル」にこだわることにします。
上記の図をご覧いただくと、職人が何をしようとしているのか、だいたいご推察いただけるものと思います。0xF9F8
ということで、久しぶりのクルマのDIYとなりますが、実験(検証)、開始っ!!
〔関連情報〕
・【ビデオ】"偽のエンジン音"を車内に響かせる「M5」の装置はホントに魅力!?
(2012年4月28日:Autoblog Japan)
・F10 M5 Active Sound Disabled (DIY and Audio Clips)
(2012年4月22日:M5POST.com)