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LED Angel Eye Archive
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 こんばんは、SOARISTOです。0xF995

 「ホワイト・エンジェルアイ」の発表から4ヶ月が経った昨年12月末、PIAAさんから同種のアフターパーツが発売されるに至りました。その名も「リング・マーカー」。

 なにしろ、“一流メーカー”の「製品」ですから、どの程度の光量が確保されているのか、さっそく比較してみることにしました。

#入手は、いつもの某「独自ルート」からです。0xF9C6

〔製品紹介〕

white_led701.jpg

 今回購入した「リング・マーカー」(H-409)です。

white_led702.jpg

 形状は、純正バルブとほぼ同様です。

 バルブ上部は、その形状からすると、バルブ自体がLEDからの熱を逃がすヒートシンクとなっているようです。

#う~ん、どこかで見たようなアイデアですねぇ。0xF9D1

 バルブ下部には、純正コネクターを、そのままカプラーオンできるようになっています。また、バルブ本体の中に、定電流回路(または定電圧回路)が組み込まれているようです。

white_led703.jpg

 バルブ上端です。中心の黄色い部分が、発光素子です。メーカーは不明ですが、少なくともLumiledsでないことは確かです。
(日亜か、豊田合成か、COTOCO(中国)か)

 発光素子のレンズ形状に注目してください。ドーム型をしています。この形状が、後々に効いてきます。(後述)

#職人は、この形状を見ただけで、このバルブの明るさがどの程度のものであるか、察しが付いてしまいました。0xF9C5

white_led709.jpg

 参考までに、「ホワイト・エンジェルアイ」の上部です。大きなコリメータレンズ(集束レンズ)が付いています。

〔予備知識〕

 工房の作品との比較の前に、少し予備知識を。

 「エンジェルアイ」は、ハイビーム側とロービーム側に2つのリングがありますが、光源(バルブ)は、ハイビーム側に1つしかありません。

 では、どのように2つのリングを光らせているのでしょうか?

 その答えは、点線の白丸の中にあります。

white_led708.jpg

 簡単に言うと、2つのリングは、「光ファイバー」で結ばれており、光源からの光を、この光ファイバーの中を回曲させて、2つのリングに送り届けているのです。
(光ファイバーといっても、髪の毛ほど細いものではなく、直径数mmほどの「ガラス管」といった方が正しいですが)

 その光ファイバーの「集光部」が、上記写真の白丸の中に見えます。ボタンのように、一部飛び出している部分です。

 よって、エンジェルアイを白く明るく映し出すためには、一般のクルマのスモールランプのように、リフレクター全体に広く光を拡散させるのではなく、「いかにこの集光部に光を集束して送り込むか」ということが、絶対的な明るさを決める要件となってきます。

〔実証比較〕

 さて、いよいよ比較です。

 以下、すべてシャッター速度を同じにして、同一条件にて撮影しています。

#シャッター速度をやたら遅くして、見掛け以上に明るく見せ掛けようなどというセコいことはしていません。
(そういう写真は、背景の明るさを見れば一発で分かります。ウソはいかんですよ、ウソは)0xF9D1

white_led704.jpg

 左側がPIAAさんの「リング・マーカー」、右側が工房の作品「ホワイト・エンジェルアイ」です。その明るさの差は一目瞭然ですね。0xF9C6

white_led705.jpg

 PIAAさんの「リング・マーカー」です。

 エンジェルアイ全体に光が行き届かず、リングがまだらに明るくなっています。

 色調は、確かに6,500kを謳うだけあって「蒼白」(青っぽい白)に見えますが、絶対的な明るさが足りないため、逆に弱々しさが強調されてしまっています。

 夜間の周囲光の少ない状態でこの明るさですから、夕暮れ時の最も事故の多い時間帯などでは、果たしてしっかりと視認できるのでしょうか。

white_led706.jpg

 工房の作品「ホワイト・エンジェルアイ」です。

 エンジェルアイ全体が、くっきり・はっきりと浮かび上がっています。周囲のリフレクターにも、光がこぼれています。

white_led707.jpg

 最後に、2つのバルブの特性の決定的な違いを、如実に表す1枚です。

#工房にて、安定化電源を用いて同時点灯させてみました。

 まず「色調」ですが、同じ色のシート(水色)に載せて点灯させたにも関わらず、大きく異なります。

 「リング・マーカー」は、確かに6,500kを謳うだけあって「蒼白」に見えます。一方、「ホワイト・エンジェルアイ」は、リング・マーカーに比べれば「純白」に近い色に見えます。色温度で言えば、5,000kぐらいでしょうか。

 さて、もっとも注目すべきは、その指向特性(光の広がり方)です。

 「リング・マーカー」の場合は、“ぼわ~ん”と光が全体に広がってしまっています。一方、「ホワイト・エンジェルアイ」の場合は、光が“くっきり”と中心付近に鋭く集中しています。

 すなわち、それだけ効率的に、光ファイバーの集光部に光を集中して送り込むことができるということです。

 仮に、2つのバルブのLEDが、同じ光素子を使っていて、まったく同じ光量を放っていたとしても、指向特性がこれだけ違えば、エンジェルアイの見え方は大きく異なることになります。
(「リング・マーカー」は、せっかくのハイパワーLEDからの光を、大きくロスさせてしまっているということです)

〔まとめ〕

 PIAAさんの製品ですが、確かにすでに販売されている某B社さんの製品や、ネット上で販売されている手作り作品よりは、ハイパワーLEDを使っているという点で、アドバンテージはあると思います。

 しかしながら、実際の装着状態や放射光の指向特性を実証比較した結果、まだまだ改良の余地はあるのではないかと考えます。

 具体的には、よりリングを明るく映し出すためには、バルブ上端のレンズ形状を、LEDからの光を中心部に集束させるよう改善する必要があります。

〔おまけ〕

 PIAA「リング・マーカー」(H-409)を売却いたします。

 状態は、ご覧のとおり、実験用に10数分程度点灯しただけですので、ほぼ新品同様です。発売直後ということもあり、市場ではまだ流通量は少ないと思います。
(すでに売却されてしまった場合には、ご容赦ください)

 引き取っていただける方がいらっしゃいましたら、この記事へのコメントか、掲示板にてご連絡いただけますようお願いいたします。
(メールアドレスは公開しておりません)

#なお、神奈川近県であれば、その場でお取り付けいたします。

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