実はですね・・・、
わたくし、免許を取って36年にもなりますが、恥ずかしながら、自分でオイル交換をしたことがありません。
ことクルマに関しては、大概のことは自分でやっているので、
「やろうと思えば、いつでもできる!」
という根拠のない自信(過信)と、
「なんとなく汚れそう」(廃油処理がめんどくさそう)
という思い込みから、これまですべて“お金で解決”してました。0xF9F8
この度、5回目の車検を通すにあたり、これまでの不心得を改めるべく、自分でやってみることにしました。
と、いうことで、まずはサービスマニュアルを熟読します。
#Audi公式のものですが、実は間違いがあります。さて、どこでしょう?0xF9CE
ドライサンプ方式を採用し、低重心化を図った5.2L V10エンジンは、オイルドレインが「5ヶ所」もあります。
番号 | 位置 | 部品番号 | 必要数 | 工具 | トルク |
(1)(2) | オイルポンプ下部 | N0138115 | 2個 | 5mmヘックス | 10Nm |
(3) | シーリングフランジ下部 | N0138063 | 1個 | T30トルクス | 12Nm |
(4) | オイルリザーバー下部 | N0138128 | 1個 | M8トリプルスクエア | 22Nm |
(5) | オイルクーラー下部 | N0138157 | 1個 | M12トリプルスクエア | 22Nm |
それぞれの箇所のシーリングワッシャー(Oリング)の部品番号と必要数、使用する工具と指定トルクは、上表のようになります。
#対応するドレインボルトは、下手やって滑ない(なめない)前提なので、調べてません。0xF9F8
オイルフィルターにも、使用する工具と指定トルクがあります。
位置 | 部品番号 | 工具 | トルク |
オイルフィルター | 079198405E | 32mmソケットレンチ | 25Nm |
必要となる部品や工具が分かったところで、調達に入ります。
Audi純正のオイルフィルター、「079198405E」です。(標準価格:9,680円、購入価格:4,840円)
互換性のあるオイルフィルターのメーカー(というか、OEM供給元)には、BOSCHやMann+Hummel(マン・ウント・フンメル)、Hengst(ヘングスト)などがありますが、今回、純正のものが半額で手に入ったため、次回以降に試してみることにします。
ちなみに、純正は、オーストリア製でした。(OEM供給元は、分かりませんでした)
Audi純正のシーリングワッシャー(Oリング)です。(購入価格:7,898円/10個)
必要数は5個ですが、今回はオイル交換2回分の、計10個を購入しておきました。
#こんな小さなワッシャーが、1個800円とは!0xF9FC
隠れミッキーならぬ、隠れフォーリングス。0xF9CF
つづいて、工具です。
この機会に、いままで持っていなかったソケットを、いくつか追加しました。
左から、5mmヘックス、T30トルクス、M8トリプルスクエア、M10トリプルスクエア、M12トリプルスクエア、32mmソケットレンチです。
M10トリプルスクエアは、ドレインボルトではなく、確かアンダーフロアパネルのごっついボルトを外す時に使ったかと。(この時)
32mmソケットレンチは、オイルフィルターカバーを外す時に使います。
#ちなみに、昔はKTCでしたが、いまはKo-kenで集めています。
ついでに、トルクレンチも買っておきました。
KTCのデジラチェ、「GEW050-R3」です。(希望小売価格:61,600円、購入価格:33,708円)
これまでホイールボルトのトルク管理は、機械式のトルクレンチを使っていましたが、この機会に、デジタル式のものを揃えることにしました。
#デジタル式のトルクレンチは、Ko-kenからは出ていないので、KTCで。
測定できるトルクの範囲は、このモデルでは、10~50Nmとなっています。
また、以前のものより進化していて、PCにUSB接続して、トルクのログ管理ができるようになっていました。すごいです。
つづいて、オイル処理関連です。
モノタロウの「オイル処理ボックス」です。
エーモンからも、同種の「ポイパック」が出ていますが、外装が、以前は段ボールタイプだったようですが、現在はその名のとおり、紙パックタイプになっています。
紙パックタイプの方が環境には優しそうですが、オイルを捨てる際、外装が安定せず溢しそうなので、あえて段ボールタイプのものにしました。
モノタロウもエーモンも、処理できるオイルの容量により、大(6.5L)、中(4.5L)、小(2.5L)の3種類があります。
Audi R8 V10 5.2Lの必要オイル量は8.3Lのため、「中」を2箱買いました。(購入価格:270円/箱、モノタロウブランド割引15%)
「大」でも良かったのですが、箱の高さが25cmもあり、リフトアップした車体の下での作業がつらそうだったので、箱の高さが低い「中」(15cm)にしています。
オイル処理ボックスの上は、「ニトリルゴム手袋(中厚)」です。(購入価格:1,306円/箱・50枚、モノタロウブランド割引15%)
ニトリルゴムなので、耐油性・耐薬品性があり、さらにウロコ状のエンボス加工が施されていて、滑りにくくなっています。
こちらは、「オイルトレイ(排出口付)」です。(購入価格:1,119円、モノタロウブランド割引15%)
頭の中のイメージとしては、手慣れたメカニックのように、ドレインボルトを格好よく引き抜いてオイルを排出したかったのですが、“絶対に溢しそう”なので、大きめのオイルトレイで受けることにしました。
その名のとおり、排出口付きなので、オイル処理ボックスに注ぐ際に、溢すこともありません。
「オイル吸着パッド」です。
事前に周囲に敷いておくのと、万が一に溢した際にすぐ拭き取れるようにするためです。
こちらも、大きさや厚さによっていくつか種類がありますが、大(500 x 400mm)と小(200 x 200mm)を買っておきました。
(「大」購入価格:840円/10枚、「小」購入価格:251円/10枚、いずれもモノタロウブランド割引15%)
あとは、ドレイン周辺やドレインボルト自体を洗浄するための、パーツクリーナーを揃えました。
なお、パーツクリーナーには、ブレーキキャリパー周辺にも使えるものもありますが、あまり強力なものはプラスチック類を侵してしまう可能性があります。
作業中、万が一、プラスチック類に掛かっても問題のないものを選んでおきました。
最後に、やっと交換するオイルの紹介です。
Audi純正オイルや、Mobil、Castrolなど、いろいろ悩みましたが、最終的に、お仏蘭西のオイルにすることにしました。
MOTULの「300V POWER 5W-30」です。(購入価格:31,236円/5缶・10L)
粘度も、いろいろ悩みましたが、やはり、CTYA(ABA-42CTYF)指定の「5W-30」と同じグレードにしました。
#Audi R8 V10 5.2Lは、ガソリンがぶ飲みですが、オイルもがぶ飲みでした。0xF9FC
(つづく)
Post Comment