約3年11ヶ月前に購入し、もっと早くやっておけば良かったんですけれども。
Snapmaker 2.0の電源ユニットです。
クラウドファンディングでスタートした直後の、初期型の電源ユニットであるため、それはもう、筆舌に尽くしがたい、「爆音」の冷却ファンが付いています。
かなり不評だったようで、ある時期から、冷却ファンが静音化されたものが提供されています。
この電源ユニットが動作しているとですね、もう、創作意欲を削がれるというか、思考能力を奪われるというか、とんでもない「爆音」なのです。
電源ユニットの背面です。(画像は、天地逆さまの状態です)
この右側に付いているのが、その「爆音」の冷却ファンです。
背面の四隅にある1.5mmの六角ボルトを緩めると、背面パネルを取り外すことができます。
さらに、1.5mmの六角ボルトを1ヶ所、2.5mmの六角ボルトを4ヶ所緩めると、電源ユニット本体を引き出すことができます。
電源ユニット本体です。
「爆音」の冷却ファンを交換する前に、電源ユニット本体の内部にも、冷却ファンが付いているため、これを交換します。
60mm角の、厚さ15mmのPCファンで、型番は、「D60SH-12B」とあります。
交換する、PCファンです。
静音PCファンといえば、Noctua。オーストリアのメーカです。
「デュアルCPUマシンを作る(12) - RAIDアレイの作製」(2022年3月26日)
作製中の「デュアルCPU/デュアルGPU」マシンの上部です。
「デュアルCPU/デュアルGPU」マシンでも、
「デュアルCPUマシンを作る(12) - RAIDアレイの作製」(2023年2月18日)
リヤパネルを取り付け、Jetson TX2の起動を確認します。
「タイニー・ファランクス」でも、お世話になっている、優れモノの静音PCファンです。
交換品は、オリジナルと同じサイズとなる、「NF-A6x15 PWM」を選びました。
別にPWM制御をする訳でもないので、通常の電圧制御の「NF-A6x15 FLX」でも良かったのですが、40mm角のPCファン(後述)と揃えるため、このモデルにしました。
#秋葉原での販売値段も、同じでしたし。
品 名 | 大きさ (W D H) | 電 圧 (V) | 回転数 (rpm) | 流 量 (CFM) | 静 圧 (mmH2O) | 動作音 (dB(A)) | |
純正品 | D60SH-12B | 60x60x15 | 12 | 4,000 | 20.0 | (不明) | 31 |
交換品 | NF-A6x15 PWM | 60x60x15 | 12 | 3,500 | 13.8 | 2.43 | 19.8 |
諸元を比較しておきます。
交換により、流量が7割程度になってしまっていますが、騒音レベルは11.2dB(A)低下し、体感で3割程度となっており、大幅な静音化が果たせそうです。
#肝心な、静圧が不明なところが難点ですが。
配線接続用に、JSTのXHコネクタのハウジングとコンタクトピンを用意しておきます。
秋月電子通商で、2Pのコネクタハウジングが5円/個、コンタクトピンが3円/個でした。
#部品代よりガソリン代の方が高いという・・・。0xF9C7
黄線(+12V)と黒線(GND)の極性を間違えないようにし、2Pのコネクタを取り付けます。
PWM制御はしないため、緑線(回転信号)と青線(PWM信号)は、コネクタの直前で切りっぱなしにしてあります。
Noctua付属のタッピングビスにて、天板に固定します。
天板を元に戻して、電源ユニット本体の静音化、完了です。
つづいて、今回のメインディッシュである、電源ユニット背面の冷却ファンの交換に取り掛かります。
冷却ファンの大きさは、35mm角の、厚さ10mmで、市場ではあまり見掛けないサイズのものでした。
しかも、電源電圧は+24Vで、「なんで、普通に+12V使わないんだよ!」という感じです。
まぁ、Snapmakerへの供給電圧が+24V(14.5A, 350W)なので、致し方ないといえば致し方ないのですが。
#「でも、電源ユニット本体内部では、+12V使ってたじゃん!」0xF9C7
海外のSnapmakerのエンスージアストの皆さんは、3Dプリントモジュールを使ってバックプレートを造形し、40mm角のPCファンを取り付けているようです。
んが、職人の場合は天の邪鬼なので、CNCモジュールを使ってアクリル板を切削し、バックプレートを作製することにします。
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