前回の続きです。
「Mirrorcam 3」(MRC-2024)のリヤカメラの改造ができたところで、いよいよ車両への取り付けに掛かります。
Audi R8 V10 5.2 FSI quattro S-tronicのリヤウィンドウへの取り付けにあたっては、精確に左右シンメトリーに取り付けたいものです。
しかしながら、リヤウィンドウのセラミックのドット部などをくまなく調べたのですが、左右中央を割り出すための目印は見つかりませんでした。
よってからに、即席のメジャーを作ります。
このような感じで、ケント紙を短冊状に切り出したものを、リヤウィンドウの左右から等距離になるよう貼り付けます。
このケント紙の端点を目印とし、リヤカメラをいったん取り付けます。
この段階では、両面接着シートは、まだ完全には貼り付けません。
ポータブル電源を使ってMirrorcam 3を起動し、リヤカメラの映り具合を確認します。
リヤ可変スポイラーの上端にマスキングテープを貼り、左右の中央に、赤マジックでマークを付けておきます。
#ちなみに、Audi R8のV10エンジンは、車両左側に微妙にオフセットされています。
リヤ可変スポイラーに付けたマークが、Mirrorcam 3のモニターの中央に来るよう、左右のCピラーの位置などを確認しつつ、リヤカメラの向き(パン方向)を微妙に調整します。
調整後、両面接着シートを完全に貼り付けます。
#タイムコストに追われるショップでは、ここまで手の込んだことはやってくれまい。0xF9D1
このような感じで、精確に左右シンメトリーに取り付けることができました。
リヤカメラの取付ステーの形状に合わせ、Roland DGのSTiKA(SV-12)を使って、3Mのカーボン調シートを切り出します。
このような感じで、リヤカメラを取り付けた両面接着シートの裏面を覆うことで、直射日光から保護するようにします。
リヤカメラのケーブルとセキュリティLEDのケーブルとをまとめた上で、tesaの「フリース粘着テープ」を、スパイラル状に巻いておきます。
一体となった2本のケーブルを、フレームの隙間に押し込んでいきます。
リヤゲートのヒンジの部分は、純正のケーブルハーネスに沿わせた上で、HellermannTytonの「インシュロック」で結束しておきます。
リヤゲートのフレームカバーを、元に戻します。
あとは、リヤドライブレコーダーや、リヤビューカメラ、Akrapovicサウンドコントローラーの取り付けと同様、車室とエンジンルームとを隔てる、“隔壁”を通して、ケーブルを引き込みます。
蛇腹になっているゴムブーツの部分に、カッターで切り込みを入れ、ケーブルを貫通させます。
#簡単に書いていますが、ここがけっこう難儀します。0xF9D0
今回は、超高輝度赤色LEDリヤフォグランプの配線も、一緒に施工しました。
「Akrapovicサウンドコントローラーの製作(3) - Audi R8編」(2020年10月18日)
4種類のケーブルをまとめ、フリース粘着テープを巻き、純正のケーブルハーネスに沿わせ、固定していきます。
隔壁の車室側の処理も、同様です。
今回の施工により、リヤビューカメラ(シールド)、エキゾーストバルブコントローラー(2芯)、LEDリヤフォグランプ(2芯)、リヤドライブレコーダー(シールド)、セキュリティLED(シールド+2芯)のケーブルが通されています。
すべてのケーブルをまとめ、フリース粘着テープを巻いた後、純正のケーブルハーネスに沿わせた上で、インシュロックで結束しておきます。
#タイムコストに追われるショップでは、ここまで手の込んだことはやってくれまい。0xF9D1
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とりあえず、「Mirrorcam 3」のリアカメラの取り付け、完了。
(つづく)
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