2017年の11月に納車されまして、早6年10ヶ月が経過し、約39,000kmほど走行していますが、バッテリーはまったく交換していませんでした。
#いままでよく持ったなぁと。0xF9C7
冬季になり気温が下がると、エンジンが掛かりにくいことがあったため(特に毎年2~3月ごろ)、この機会に交換しておくことにしました。
選択したのは、安心の日本製。
Panasonicの「Caos Blue Battery」、欧州車用の「WDシリーズ」の「N-105-35H/WD」です。
このWDシリーズ、すでに生産終了品のようですが、まだ調達はできました。(購入価格:28,990円)
ちなみに、Caosバッテリーに換えると「カーオーディオの音質が変わる!」とか、黛 健司 氏が言っているようですが、まぁ、話半分に聞いておくということで・・・。
#職人は「エンジン音が最高の音楽」なので、カーオーディオはほとんど聴かないため、あまり関係なし。0xF9F8
Audi純正のパッテリーは、写真を撮り忘れましたが、「000 915 105 CC」(68Ah 380A AGM)というものが付いていました。(VARTA製)
んが、しかし、バッテリー適合表で検索すると、Audi R8 V10には、ちょっと容量が小さいような・・・。0xF9D0
標準が95Ahで、寒冷地仕様が105Ahっぽいので、この際、容量の大きい方にすることにしました。
もちろん、ドイツ好きとしては、Bosch製のバッテリーも調査し、「BLACK-AGMシリーズ」という格好いい名前の、「BLA-105-L6」というものも検討しました。
んが、しかし、重量が29.8kg、長さが393mmと、かなりオーバーとなってしまうため、諦めました。(N-105-35H/WDは、重量が25.0kg、長さが353mm)
能書きはこれくらいにして、さっそく交換に入ります。
青○のところのボルト(2ヶ所)を外します。
このような感じで、取り外すことができました。
青○のところのボルト(5ヶ所)を外します。
ボンネット側面のエッジになっているところは、今後の作業に向けて、養生テープで保護しておきます。
ホイールアーチに挟み込まれている、プロテクターラバーも外しておきます。
パネルがフリーとなったら、裏面各所に仕込まれている嵌合に気を付けながら、慎重にパネルを外していきます。
このような感じで、取り外すことができました。
反対側も、同様に取り外します。
青○のところのボルト(6ヶ所)を外します。
青○のところのトルクスボルト(2ヶ所)を外します。
あわせて、画像では隠れてしまっていますが、LEDランプ(とシガーソケット)に接続されている防水カプラも、忘れずに外しておきます。
これで、バスタブのような形状の「フランク」(フロントにあるトランク)の内張を、取り外すことができるようなりました。
「フランク」(の内張)を、取り外したところです。
フロントセクションの内部が、露わになりました。
なかなか見ることのできない、ASF(Audi Space Frame)の一部。
多くの市販車は、金属パネルを組み合わせることで、ボディ全体に強度剛性を持たせる「モノコック構造」となっていますが、Audi R8では、画像のように、一部にフレームのような構造を取り入れた「セミモノコック構造」となっています。
この辺りに、「市販車をレーシングカーにした」クルマと、「レーシングカーを市販車にした」クルマとの、剛性の違いが現れているかと。
第一世代のAudi R8は、オールアルミボディで、エンジンフレームの一部にマグネシウム合金が使用されています。
(第二世代では、マグネシウム合金に加え、一部にCFRPも使用)
Audi純正のパッテリーです。防寒対策(?)として、ファブリックカバーが掛かっています。
青○のところのボルト(3ヶ所)を外すと、リリースすることができます。
しかし、これを見てください。
quattroなので、フロントアクスルにデフ(ビスカスカップリング)がある関係で、バッテリー搭載位置は、車軸より少し外側(画像の手前側)になっていますが、左右に偏りが出ないよう、完全に中央に配置されています。
ここにも、「レーシングカーを市販車にした」クルマへの拘りが覗えます。
交換する、Panasonicの「Caos Blue Battery」(N-105-35H/WD)です。
かなりの重量物のため(25.0kg)、作業しやすいよう、近場に置いておきます。
#腰痛持ちは、腰を傷めないよう留意。0xF9FC
「N-105-35H/WD」に交換したところです。
イグニッションキーを回し、エンジンが正常に掛かることを確認します。
パネル等を取り外した時と逆順に取り付けていき、バッテリーの交換完了です。
当初、バッテリーの交換には、ワイパーアームを取り外さなければならないと思い、リムーバーを購入していましたが、結果、不要でした。
実物を見て見当を付けてから作業すれば、ワイパー下部のパネルを外さずにバッテリーを交換することができます。
後は、左右パワーウィンドウの開閉位置のリセット操作をして、完成。0xF9C6
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