#タイトルは、橘 玲氏の同名の著書から。
2012年のロンドン・オリンピック開会式は、記憶に残るオープニングであった。
サーの称号を持つサイモン・ラトル氏が率いるロンドン交響楽団が、ヴァンゲリスの「炎のランナー」を奏でる。
冒頭、あの有名なイントロ(のベース部)をエレピで弾く奏者の手元がアップで映し出されるが、カメラが徐々に引いていくと、なんとその奏者は、Mr.ビーンのローワン・アトキンソンだったのだ。
何10小節にも及ぶ単調なフレーズを、退屈そうに、面倒くさそうに弾いていて、観客の大きな笑いを誘った。
#故エリザベス女王が、ジェームス・ボンドと登場するシーンも良かった。
対して、今回のパリ・オリンピックはどうか。
すでに各国主要メディアでは、「悪趣味すぎる」「史上最悪の開会式」「フランスは世界に恥をさらした」などの論評が出始めている。
#これも、紳士の国・イギリスと、革命の国・フランスとの違いかも知れないが。0xF9D1
開会式の数日前、総監督を務める演出家とやらが、TVで紹介されていた。
小生、フランス語は分からないまでも、その言葉尻や物腰から、明らかに“あっち系”の気配を感じたが、それが的中した。
#芸術家に“あっち系”が多いのは、いまに始まったことではないが。0xF9D1
続きを読む: 「世界はなぜ地獄になるのか」