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レーシングコックピットの製作(2)

2024/05/11

 前回の続きです。

 レーシングコックピットのベース部分ができたところで、いよいよデスク本体の作製にかかります。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 ハンコン(Gran Turismo DD Pro (8Nm))を取り付けるパネルは、紆余曲折あり、このような形になりました。

 前回、ベースボードには、車内と同じ感じになるよう、パンチカーペットを貼り付けました。

 デスク本体も、木材の素地そのままではなく、少し工夫してみることにします。

Putty for Wood Panel

 シナ合板は、基本的には木目細かな素地をしていますが、切断面など、一部荒れているところもあるため、木工用の補修パテで整えておきます。

 画像下段は、今回使用した「木工補修パテ」(水性)です。

 画像上段は、パンチカーペットを貼り付ける際に使用した「多用途ボンド」(変性シリコーン樹脂製)です。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 木工用の補修パテを塗り、十分乾燥させた後、サンドペーパーを掛け、表面を平滑化しておきます。

腹巻き、採寸開始っ!!」(2015年5月10日)

Sumitomo 3M Di-Noc‎ Carbon Film

 ご存知、住友3Mさんの「ダイノック・フィルム」シリーズの、「カーボン調」のモノを使います。

 しかも、このフィルム、「カーボン調(ハイグロスブラック)」という名称ですが、従来のカーボン調フィルムよりも、さらに光沢感が増していて、光の当たる角度によって輝きが変わり、本物のカーボンのような繊維感や折目模様を楽しむことができます。

 で、ですね。

 以前に購入した3M Japanさんの「カーボンファイバーブラック」(1080-CFS12)がまだ残っているため、これを使用することにしました。

#この素材は、Audi R8 V10のルーフサイドロゴなどに、多用しているものです。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 はじめに、エッジの部分に貼り付けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 直角コーナーの仕上げは、このような感じ。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 鈍角コーナーの仕上げは、このような感じ。

#ばっちり。

シアターパネルの製作 ~壁の埋め戻し~」(2008年7月13日)

Home Theater

 クロスを、埋め戻す部分より少し大きめに切り出し、上から仮貼りします。

 元々の壁の模様と、寸分の狂い無くぴったり重なるよう、クロスの位置を微妙に調整します。位置が決まったところで、クロス作業用のローラーを使って上から押さえ、貼り付けます。

 このワザは、クロス屋さんに教えてもらった「重ね切り」という方法です。

#一発で綺麗に決めるためには、練習あるのみです。0xF9C6

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 エッジの処理が終わったところで、一番広い面に、カーボン調シートを貼り付けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 表面のシートは、実寸に対して1mm小さくなるよう、精確に切り出しています。

 側面に貼ったものと、表面に貼ったものとは、別シートとなるため、気にして貼らないと、カーボンの織り目が合わなくなってしまいます。

 今回は、画像のとおり、カーボンの織り目が精確に一致するよう、調整して貼り付けています。

 ぱっと見、まさかこれがベニヤ板(シナ合板)でできているとは、思えないほどの仕上がりです。0xF9F8

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 つづいて、サイドパネルです。

 サイドパネルも、表面を木工用の補修パテで整えておきます。

Cutting Sheet McLaren Orange

 サイドパネルに貼り付ける、カッティングシートです。

 何を思ったか、鮮やかなオレンジを選びました。0xF9CE

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 こちらも、先にエッジの部分から貼り付けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 直角コーナーを処理し、表面にカッティングシートを貼り付けたところです。

 先に、サイドパネルの内側となる面にのみ、施工しておきます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 サイドパネルの外側の面は、カッティングシートを貼り付ける前に、ひと工夫しておきます。

 ハンコンを取り付けるパネルを木ネジで固定した後、木ネジの凹凸を消すよう、表面を木工用の補修パテで整えておきます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 デスク本体を組み立てたところです。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 木ネジの凹凸を消してから、カッティングシートを貼り付けたことから、サイドパネルの一体感が増しています。

 結果として、如何にも「組み立て家具」的な感じを、抑えることができました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 カーボン調のブラックと鮮やかなオレンジとが、なかなかに良いコントラストになっています。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 こちらは、オレンジ色のフェルト。

 厚さ1mmで、裏面がシールになっています。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 サイトパネルの上端とPCデスクとのクリアランスがほぼ無いことから、エッジを保護するため、フェルトを貼り付けておきます。


 で、ですね。

 なぜに、鮮やかなオレンジを選んだかというと・・・、

Audi R8の燃費(2)」(2023年1月29日)

McLaren 650S Coupe & Audi R8 V10 5.2 quattro

 一時期は、McLaren 650S Coupeに、本気で浮気しそうになっていたのは、ナイショです。(てへっ)

 これです。0xF9CB

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 と、いうことで。

 クワトロ・サイドロゴの時と同様、Adobe Illustratorで、ちょこっとデザインし、

McLaren Logo cutting by Roland DG STiKA

 Roland DGのSTiKA(SV-12)で、サクッと切り出します。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 精確に位置決めし、McLarenのロゴを、サイドパネルに貼り付けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 別パーツとなる赤い“キウィ”マーク(由来は諸説あり)は、位置決め用の捨てパーツを作り、精確に合わせてあります。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 デスク本体が、完成しました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building, McLaren Orange

 さっそく、Fanatecの「Gran Turismo DD Pro (8Nm)」を設置し、McLaren GT3のステアリングホイール(CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2)を取り付けてみました。

#くぅ~、かっこ良すぐる!0xF9CB

(つづく)

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