前回の続きです。
レーシングコックピットのベース部分ができたところで、いよいよデスク本体の作製にかかります。
ハンコン(Gran Turismo DD Pro (8Nm))を取り付けるパネルは、紆余曲折あり、このような形になりました。
前回、ベースボードには、車内と同じ感じになるよう、パンチカーペットを貼り付けました。
デスク本体も、木材の素地そのままではなく、少し工夫してみることにします。
シナ合板は、基本的には木目細かな素地をしていますが、切断面など、一部荒れているところもあるため、木工用の補修パテで整えておきます。
画像下段は、今回使用した「木工補修パテ」(水性)です。
画像上段は、パンチカーペットを貼り付ける際に使用した「多用途ボンド」(変性シリコーン樹脂製)です。
木工用の補修パテを塗り、十分乾燥させた後、サンドペーパーを掛け、表面を平滑化しておきます。
「腹巻き、採寸開始っ!!」(2015年5月10日)
ご存知、住友3Mさんの「ダイノック・フィルム」シリーズの、「カーボン調」のモノを使います。
しかも、このフィルム、「カーボン調(ハイグロスブラック)」という名称ですが、従来のカーボン調フィルムよりも、さらに光沢感が増していて、光の当たる角度によって輝きが変わり、本物のカーボンのような繊維感や折目模様を楽しむことができます。
で、ですね。
以前に購入した3M Japanさんの「カーボンファイバーブラック」(1080-CFS12)がまだ残っているため、これを使用することにしました。
#この素材は、Audi R8 V10のルーフやサイドロゴなどに、多用しているものです。
はじめに、エッジの部分に貼り付けます。
直角コーナーの仕上げは、このような感じ。
鈍角コーナーの仕上げは、このような感じ。
#ばっちり。
「シアターパネルの製作 ~壁の埋め戻し~」(2008年7月13日)
クロスを、埋め戻す部分より少し大きめに切り出し、上から仮貼りします。
元々の壁の模様と、寸分の狂い無くぴったり重なるよう、クロスの位置を微妙に調整します。位置が決まったところで、クロス作業用のローラーを使って上から押さえ、貼り付けます。
このワザは、クロス屋さんに教えてもらった「重ね切り」という方法です。
#一発で綺麗に決めるためには、練習あるのみです。0xF9C6
エッジの処理が終わったところで、一番広い面に、カーボン調シートを貼り付けます。
表面のシートは、実寸に対して1mm小さくなるよう、精確に切り出しています。
側面に貼ったものと、表面に貼ったものとは、別シートとなるため、気にして貼らないと、カーボンの織り目が合わなくなってしまいます。
今回は、画像のとおり、カーボンの織り目が精確に一致するよう、調整して貼り付けています。
ぱっと見、まさかこれがベニヤ板(シナ合板)でできているとは、思えないほどの仕上がりです。0xF9F8
つづいて、サイドパネルです。
サイドパネルも、表面を木工用の補修パテで整えておきます。
サイドパネルに貼り付ける、カッティングシートです。
何を思ったか、鮮やかなオレンジを選びました。0xF9CE
こちらも、先にエッジの部分から貼り付けます。
直角コーナーを処理し、表面にカッティングシートを貼り付けたところです。
先に、サイドパネルの内側となる面にのみ、施工しておきます。
サイドパネルの外側の面は、カッティングシートを貼り付ける前に、ひと工夫しておきます。
ハンコンを取り付けるパネルを木ネジで固定した後、木ネジの凹凸を消すよう、表面を木工用の補修パテで整えておきます。
デスク本体を組み立てたところです。
木ネジの凹凸を消してから、カッティングシートを貼り付けたことから、サイドパネルの一体感が増しています。
結果として、如何にも「組み立て家具」的な感じを、抑えることができました。
カーボン調のブラックと鮮やかなオレンジとが、なかなかに良いコントラストになっています。
こちらは、オレンジ色のフェルト。
厚さ1mmで、裏面がシールになっています。
サイトパネルの上端とPCデスクとのクリアランスがほぼ無いことから、エッジを保護するため、フェルトを貼り付けておきます。
で、ですね。
なぜに、鮮やかなオレンジを選んだかというと・・・、
「Audi R8の燃費(2)」(2023年1月29日)
一時期は、McLaren 650S Coupeに、本気で浮気しそうになっていたのは、ナイショです。(てへっ)
これです。0xF9CB
と、いうことで。
クワトロ・サイドロゴの時と同様、Adobe Illustratorで、ちょこっとデザインし、
Roland DGのSTiKA(SV-12)で、サクッと切り出します。
精確に位置決めし、McLarenのロゴを、サイドパネルに貼り付けます。
別パーツとなる赤い“キウィ”マーク(由来は諸説あり)は、位置決め用の捨てパーツを作り、精確に合わせてあります。
デスク本体が、完成しました。
さっそく、Fanatecの「Gran Turismo DD Pro (8Nm)」を設置し、McLaren GT3のステアリングホイール(CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2)を取り付けてみました。
#くぅ~、かっこ良すぐる!0xF9CB
(つづく)
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