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Fanatecペリフェラルの改造

2024/02/11

 前回の続きです。

Gran Turismo DD Proがやってきたっ!!」(2024年2月10日)

Fanatec CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2

 McLaren Automotiveの正式ライセンスを受けて製品化された、McLaren GT3のステアリングホイールのレプリカです。

 本物のCAD情報を元に作られているため、レプリカと言えど、再現性は抜群(らしい)です。

 Fanatecのハンコンに取り付ける、McLaren GT3のステアリングホイールですが、わたくしが、そのまま使うはずもなく・・・。

 標準の状態では、パネル右下に、Xbox用のボタンなどが付いていて、このままではPlaySation 5では使いづらい感じです。

Fanatec CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2

 「CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2」には、付属品として、交換用のボタンや示名条片(ラベル)が付いていますが・・・。

 う~ん、いまいち。

#「示名条片」って、電電用語か?0xF9C7

Fanatec Button Caps and Sticker Set

 追加で、こちらも購入しておきました。「Button Caps and Sticker Set」です。

 カラフルなボタンと、ボタンに貼付する白字と黒字のラベルがセットになっています。

Fanatec CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2

 PlayStation 5用に、△□〇×のボタンに交換してみました。

 んが、しかし、これもいまいち。

Bruno Senna drives McLaren 650S GT3

 どうせなら、こんな感じにしてみたいですよね。0xF9CF

 McLaren Racingで活躍していた、Bruno Senna選手がドライブしていたMcLaren 650S GT3のステアリングホイールです。

Bruno Senna drives McLaren 650S GT3

 Bruno Senna選手は、故・Ayrton Senna氏の甥で、お姉さんの息子さんに当たる方です。

「FOREVER FORWARD マクラーレン60周年」に行ってきました」(2023年7月8日)

McLaren 650S Coupe & Audi R8 V10 5.2 quattro

 一時期は、McLaren 650S Coupeに、本気で浮気しそうになっていたのは、ナイショです。(てへっ)

 この、マクラーレンオレンジのクルマと、同じ感じに。0xF9CB

Fanatec CSL Elite Steering Wheel McLaren GT3 V2

 と、いうことで、カイゾーしてみました。

 黄色のラベルは、TEPRA Proで印刷し、精確に切り出しています。テープは、普通の黄色ではなく、目立つように、蛍光イエローを使っています。

 つづいて、ペダル類の変更です。

Gran Turismo DD Proがやってきたっ!!」(2024年2月10日)

Fanatec CSL Pedals Load Cell Kit

 「CSL Pedals」(2ペダル)に「CSL Pedals Load Cell Kit」を追加し、3ペダルとしたところです。

 もともと、ブレーキペダルだったものを、クラッチペダルの位置に移設し、ダンパー式のブレーキペダルを中央に新設しています。

 3ペダル化した「CSL Pedals」に、こちらも追加で購入してあった「CSL Pedals Tuning Kit」を取り付けます。

Fanatec CSL Pedals LC

 プラスチック製だったペダルをトルクスドライバー(T25)で取り外し、金属製のペダルに交換します。

 ペダルの取り付け高さは3段階に変えられ、標準の状態(プラスチック製だった時)では、一番下の取り付け穴で同じ高さになります。

 実際に踏み心地を試してみて、少し高めの、真ん中の取り付け穴を選びました。

Fanatec CSL Pedals LC Damper Retrofit

 で、ですね。

 問題は、この「CSL Pedals Load Cell Kit」に取り付けられている、「ダンパー」にあります。

 アクセルペダルとクラッチペダルは、ペダルの反力を「スプリング」(コイルバネ)で出し、ペダルの「傾き」を磁気センサーで拾っています。

 一方、ブレーキペダルは、ペダルの反力を「エラストマー」という、柔軟性と弾性のある樹脂で出し、ペダルに掛かる「踏力」を圧力センサーで拾っています。

(「エラストマー」とは、「elastic」(弾力のある)と「polymer」(重合体)を組み合わせた造語)

 この「エラストマー」という樹脂が、やたらと固く、ブレーキペダルを思いっ切り踏んでも、ほとんどストロークしません。

 入力に対する“感応性”は高いのかも知れませんが、まったく“実車感”がありません。

 と、いうことで、カイゾーしてみます。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 今度は、イタリアから、国際小包が届きました。

 余談ですが、ブレーキ関係で、イタリアと言えば、「brembo」ですが、McLarenは、英国紳士だけあって、「AP Racing」のブレーキシステムを使っています。

#経営難で、「AP Racing」は「brembo」に買収されちゃいましたけど。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 イタリア、3DRapから、Fanatecのペダルをアップグレードするためのパーツを購入しました。

 左側と中央が、「Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD」(32.90ユーロ)で、右側が、「Fanatec CSL – Replacement Rubber Rings」(5.90ユーロ)になります。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 3DRapの「エラストマー」には、2種類の特性のものがあります。

 左側の、蛇腹が3段階のものが、「Linear」で、中央の、蛇腹が4段階のものが、「Progressive」になります。

 グラフを見て分かるとおり、「Linear」は、オリジナルに比べ、踏力に対して“線形”にジワジワと上がっていく特性を持っています。(ある一定以上になると、非線形)

 「Progressive」は、オリジナルに比べ、踏力に対して“非線形”にゆっくりと上がっていく特性を持っています。

 1本のダンパーに対して、3DRapの「エラストマー」が最大2個取り付けられるため、踏力の特性に、複数のバリエーションを持たせることができます。

 公式HPには、オリジナル+「Linear」、オリジナル+「Progressive」、「Linear」×2、「Progressive」×2、「Linear」+「Progressive」の、5種類が紹介されています。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 オリジナルのダンパーを分解し、3DRapの「エラストマー」に交換します。

 あわせて、ダンパーの軸受けの部分も、プラスチック樹脂製に換えて、3DRapの「エラストマー」にしておきます。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 今回は、「Linear」+「Progressive」の、「Hybrid」の組み合わせにしました。

 オリジナルに比べて、踏み込み領域が、40%以上も拡大します。

3DRap Fanatec CSL – Elastomer Brake MOD

 「CSL Pedals LC」(「CSL Pedals」+「CSL Pedals Load Cell Kit」)に、セットしたところです。

 かなり、デーハーな感じになりました。

 ちなみに、世の中には、“大河”で売られている僅か数100円の金属バネに交換して、「コスパ最高っ!!」とか、サイコーに嬉しがっている御仁たちがいます。

 まぁ、それはそれで、おめでたいことなのですが、不等ピッチではなく、等ピッチの単純な「線形バネ」ですので、上述のような、非線形の踏力特性は得られませんので、悪しからず。0xF9D1

(つづく)

〔関連情報〕
   ・DIYホームゲーセンの構築

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