前回の続きです。
ハイスカッターでツメを切断し、軸付き砥石で整形したところです。
前回は、個人輸入したAudi純正の「カーボン・カナード」を、フロントバンパーへの取り付けに向け、加工しました。
カナードの内部は、中空になっていました。
このままでは取り付けに適さないため、パテで埋めることにします。
通常の補修用パテを使ってもよいのですが、せっかくのカーボン素材ですから、軽量性を失わないよう、特殊なパテを使うことにしました。
99工房の「超軽量パテ」です。
素材の中にマイクロバルーンが配合されており、通常のものより単位体積当たりの重さが軽くなっています。
ちなみに、パテの成形完了後、カナードの重量を量ったところ、片側でわずか60gでした。
超軽量パテで埋めた後、「バンパー用うすづけパテ」で表面を整えます。
最終的には見えなくなるところですので、表面の平滑性はあまり深追いせず、カーボンの外周部の面が出たところで、サンディングを止めておきます。
つづいては、こちら。
BMW M3 Coupe(E92 LCI)に取り付けた「カーボン・フロント・リップスポイラー」や、Porsche 911 Carrera S(Type 997 Phase 2)に取り付けた「フロント・リップスポイラー」と同様、3Mの「車両用両面テープ」(PCA-10R)を使います。
曲率がきついところがあるため、10mm幅の両面テープを5mm幅の短冊状に切り出し、カナードの外周に合わせて貼り込んでいきます。
その際、外周のエッジからは、約0.5mmほど、内側に貼るようにします。
カナードの両端点は、同じく3Mの「超強力両面シート」を切り出し、貼り込みます。
厚さは、同じ0.8mm厚のものを使用しました。
いったん、アプリケーションシートの紙の方に、鉛筆で形状を写し取り、外周から約0.5mmほど内部になるよう、切り出しました。
「カーボン・カナード」の準備ができたところで、いよいよフロントバンパーに取り付けます。
カナードを貼り込む前に、フロントバンパー表面を脱脂しておきます。
画像は、かなり以前にTOYOTAのディーラーさんからいただいた、業務用の脱脂剤、「プリップゾル」(デュポン社製)です。
左右シンメトリーに取り付けられるよう、少し工夫します。
「Audi R8 GT」や「Audi R8 LMX」の画像を基に、取り付け位置を割り出します。
カナードを少しずつずらしながら、カナードの曲面とフロントバンパーの表面とがぴったり合う位置を探ります。
カナード内側の端点は、コーナーセンサ(超音波センサ)の外周から30mmの位置、カナード外側の端点は、フロントバンパー上端のエッジから182mmの位置でした。
取り付け調整した後、逆側でも同じ位置に取り付けられるよう、型紙を取っておきます。
カナードを取り付けたところです。
このような感じになります。
例の場所にて。
Audi R8 GTやLMXのように、フロントバンパーの裏から固定していないため、接着強度が気になるところですが、まぁ、法定速度で走っている分には、問題ないでしょう。0xF9F8
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