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ペガソス計画(24) - 週刊「ファランクスを作る」

 前回の続きです。

 基台に搭載する各種インタフェースができあがったところで、いよいよ、基台の上部、旋回台座の作製に入ります。

Slewing Bearing 250mm

 こちらは、今回の作製のキモとなる、「旋回ベアリング」です。

 アルミ合金製で、外径がφ250mm、内径が194mm。

 さすがの日本製、旋回させても、しっかりとした剛性感があります。

#粗悪なちゅーこく製なんて、いっさい使わないぞ!と。0xF9D1

 さらに、このモデルには、隣接するボールベアリング間に静音材を入れてあるため、動作時の「ゴリゴリ」音が、通常のものより抑えられています。

 美術館や高級ホテルなど、静かさが求められるところに使われているようです。

Slewing Bearing 250mm and 140mm

 実は、7年3ヶ月ほど前に、教育用アームロボット、「WidowX Robot Arm Kit」(1,499.95ドル)を購入していました。

 その目的は、ロボットアームの台座にある、旋回ベアリングを入手するためでした。

#もちろん、それだけではありませんが。

 画像左側は、キット付属の旋回ベアリング(19.95ドル)で、外径はφ140mm。

 当初は、このφ140mmのものを使う予定でしたが、設計を見直し、モデルサイズぎりぎりの、φ250mmのものを使うことにしました。

 これにより、砲塔の“頭でっかち”状態を回避し、旋回時の安定性や剛性感を、より高めることができます。

#18万円近くも出して、けっきょく使わないという・・・。0xF9C8

CIWS Tiny Phalanx, Slewing Bearing Plate

 まずは、砲塔を旋回させるサーボモータを取り付ける、センタープレートです。

CIWS Tiny Phalanx, Slewing Bearing Plate

 切り出したセンタープレートに、サーボモータを取り付けたところ。

 サーボモータは、Dynamixelの「Robot Actuator」シリーズを用います。

 当初は、「MX-64T」というモデルを使う予定でしたが、設計を見直し、上位モデルの「MX-106T」を使うことにしました。

 「MX-64T」の軸トルクは、定格で6.0[Nm]もあり、これでも十分なパワーですが、「MX-106T」は、さらのその上の、8.4[Nm]ものパワーを持っています。

 砲塔の剛性を高めることにより、かなりの重量となると想定されることから、台座を滑らかに旋回させるため、同社のボックスタイプのサーボモータの中では、最強のモデルに選択し直しました。

#その分、お値段も、327.90ドル(MX-64T)から、539.90ドル(MX-106T)へと、最強になっていますが。0xF9FC

 また、Snapmaker 2.0 A350は、かなりの成型精度を持っていますが、組み立て時の誤差を考慮し、旋回台座の軸中心を合わせるため、センタープレートの取付位置を、微妙に調整できるよう設計してあります。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box Top Panel

 つづいて、基台のトッププレートです。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box Top Panel

 5mm厚のアクリル板を、切り出します。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box Top Panel

 切り出されたトッププレート。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box

 各種インタフェースの搭載が完了した基台です。

 いったん、大方のパーツを取り外します。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box

 トッププレートを組み付け、ジクロロメタン(アクリル樹脂用の接着剤)を使って溶着します。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box

 トッププレートには、かなりの荷重が掛かると想定されることから、支持するパーツを、四隅に入れておきました。

 これにより、トッププレートとサイドプレート(のフレーム部)が、がっちり固定できました。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box

 ディテールアップのための小物を削り出します。

CIWS Tiny Phalanx, Base Box

 こちらは、かなり細かいパーツです。

(つづく)

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