前回の続きです。
浦安には、ネズミの“夢の国”がありますが、木更津には、車ヲタクのための“夢の国”があります。
#いずれも、「東京」を騙る「千葉」ですが。0xF9D1
2022年度分の控除枠を使って、木更津市に「ふるさと納税」してみたのが、昨年の12月。
チケットは6ヶ月間有効ですが、暑くなる前の気持ちのイイ季節に走ろうということで、GWの少し前の日程を予約し、
ここ、「ポルシェ・エクスペリエンセンター東京」に来てみました。
Porscheの、ほぼすべてのラインナップが、ずら~りと並んでいます。
いやぁ、壮観です。0xF9CF
メインビルディングの外壁は、江戸切子をモチーフとしたデザインだとか。
「いざ、走り屋の聖地へ!(4) - ポルシェ・ミュージアムへの行き方」(2016年9月10日)
と、いうことで、やっとこさ、建物全景。
つっ、ついに! やって来ました、ポルシェ・ミュージアム。0xF9D2
7年ほど前に訪れた、ドイツ本国の「ポルシェ・ミュージアム」の規模には及びませんが、それにしても、よく極東に、このような施設を建てたなぁと。
で、ですね、
Porscheの旗艦施設に、Audiで乗り付けるというね・・・。0xF9C7
まぁ、同じVolkswagenグループということで、ご容赦を。
エントランス。
718 Cayman GT4 RSが、お出迎え。
レセプション。
受付も早々に、Porsche 919 Hybridに駆け付けます。
Le Mans 24hをはじめ、WECで大活躍した伝説のマシンを、こんなに間近に見ることができるとは。0xF9CB
アトリウム。
クラポル(クラシックポルシェ)が並ぶその奥は、ワークショップになっています。
オフィシャルアイテムショップと、その奥には、「956カフェ」があります。
2Fに上がると、ラウンジがあります。
左側には、シミュレーターラボがあります。
プロのレーシングドライバーも練習用に使用する、本格的なシミュレーターです。
右側は、「レストラン906」になっています。
ハンドリングトラックを疾走するPorscheを見ながら、食事を摂ることができます。
テラスに出たところ。
新緑が、眼に鮮やかです。
ピットレーンを上から。
この日はですね、午前中は、ガイジンさんたちの団体(プライベートイベント?)で、貸し切りでした。
#いつもファンファン五月蠅いモンゴロイドではなく0xF9D1、ジェントルな、コーカソイドの皆さんたち。
ピットレーンからのスタートは、このような感じ。
ということで、午後になり、予約時間となったため、いよいよ職人も乗り込みます。
今回の愛機、Porsche 911 Carrera S(Type 992 Phase 1)。
やはり、Type 997 Phase 2に乗っていた身としては、同じCarrera Sを試したく。0xF9CE
満面の笑みですがな。0xF9CF
んが、しかし。
この後、予想もし得ない展開が待ち構えていようとは・・・。0xF9FC
ちなみに、“体験”している最中に、車両や施設に損害を与えてしまった場合、1事故につき最大100万円の賠償が発生します。
ただし、事前に「安心パック」(5,500円)に加入しておくと、免責が20万円になります。
#もちろん、入っておきました。
♫「緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェ」
PEC東京の「ドライビングエクスペリエンス」では、インストラクターが同乗し、90分の間、マンツーマンでコーチングをしてくれます。
この時間内であれば、後述するコースを、好きな順番で、好きなだけ、走ることができます。
事前に紹介動画で走るコースの順番をイメージしていましたが、最終的には、インストラクターさんにお勧めをお伺いし、決めました。
以下、残念ながらピットレーンより外のエリアでの撮影が禁止されているため、PEC東京さんの画像を拝借して説明します。
(画像は、PEC東京さんから拝借)
まずは、クルマに慣れていない素の状態で、「ハンドリングトラック」を走ります。
全長2.1kmもある、元の地形を活かした、かなり高低差のあるコースとなっています。
何と言っても、ドイツ「ニュルブルクリンク」の名物コーナー、「カルーセル」を再現したセクションが、面白いです。
「Carousel」(ドイツ語ではKarussell)とは、「回転木馬」のことで、すり鉢状にバンクの付いたコーナーを、180°回り込みます。
(画像は、PEC東京さんから拝借)
さらには、アメリカ「ラグナ・セカ」の、「コークスクリュー」も再現されています。
実際のコーナーとは逆方向からの侵入ですが、小高い丘を駆け上がり、右に90°ターンした後、急激に下りながら左に90°ターンして、その先の左の緩い上りカーブに向けてフル加速していきます。
いやぁ、ここが一番面白かったです。0xF9CB
(画像は、PEC東京さんから拝借)
つづいて、「ダイナミックエリア」。
ローンチコントロールを使ったフル加速、フルブレーキングを通して、動力・制動性能を体験するだけでなく、スラローム走行により、ハンドリング特性を掴むことができます。
(画像は、PEC東京さんから拝借)
こちらは、「ローフリクション ハンドリングトラック」。
その名のとおり、コンクリートに磨きを掛けて、μ値(摩擦係数)を低くしてあります。
アクセルワークによって、オーバーステアやアンダーステアの引き起こし方、またその修正方法を掴むことができます。
(画像は、PEC東京さんから拝借)
つづいて、「ローフリクション サークルトラック」。
磨き上げられたコンクリートの上に、さらに散水して、μ値を極限まで低くしてあります。
ここで、PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)の介入度合いを調整して、挙動の変化を体験します。
同心円を描きながら、少しずつスピードを上げていき、ある限界を超えるとリヤがスッと流れ始めます。
とっさにカウンターを当てますが、ステアリングの送り方が適切でないと、いとも簡単にスピンしてしまいます。
ここで右回り・左回りと何度も試すうち、徐々に体調に変化が・・・。0xF9D0
(画像は、PEC東京さんから拝借)
さらにこちらは、「キックプレート」。(「スラローム」のプログラムはなし)
散水して低μにしてあるコースの手前に、油圧式のプレートが設置されています。(画像でオレンジ色の部分)
コースに40km/h程度で進入し、このプレートにリヤタイヤが載った瞬間に、左右どちらかにプレートがスライドし、強制的にスリップ状態を作り出します。
右にズレるか左にズレるかは、ランダムに起こるため、瞬時にクルマの挙動を判断し、適切な方向にカウンターを当てないと、すぐにスピンしてしまいます。
で、ですね、
助手席に座っているインストラクターさんが、しきりに「大丈夫ですか?」「休憩しましょうか?」と、何度も訊いてきます。
本人的には「大丈夫、まだ行ける!」と思っていたのですが、おそらく、そーとー顔色が悪くなっていたのだと思います。
免許を取って35年が経ちますが、自分で運転していて車酔いになったのは、初めての経験でした。0xF9FC
無理は禁物。
とりあえず、メインビルディングに戻って、水分補給など。0xF9C7
ゆっくり落ち着き、気を取り直したところで、最後の仕上げとして、「ハンドリングトラック」を、再び走ります。
2スティント目は、インストラクターさんに先導いただき、ライン取りの勉強です。
初めて走った時よりは、明らかに、Carrera Sの手綱の取り方が分かり、アップダウンの激しいコースを、かなりのハイペースで楽しむことができました。0xF9F8
いやぁ、面白かったです。本当に、内容の濃い90分でした。
ありがとう、チーバくん。君のお陰だよ!
#って、木更津市のゆるキャラは、「きさポン」らしい。0xF9C7
〔関連情報〕
●千葉県木更津市 ふるさと納税
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