先日、Continentalの「SportContact 6」を、Michelinの「Pilot Sport Cup2」に履き替えましたが、
せっかくタイヤを交換するので、今後のサーキット走行の安心を買うため、TPMS(Tire Pressure Monitoring System)を装着することにしました。
Air Safeの「AS-CV2」というモデルです。(定価:40,480円、購入価格:18,500円)
Audi R8 V10 5.2L quattroには、差動式の空気圧センサー(前後左右のタイヤの回転差によって、ワーニングを出す)が付いているようですが、直接的に空気圧や内部温度を確認できるに越したことはありません。
まずは開封。
空気圧などを表示するレシーバー本体と、各輪に設置するプレッシャーセンサーが、セットになっています。
当たり前ですが、初期状態で、4つのセンサーとレシーバー本体とが、無線で通信できるよう、ペアリングされています。
専用のバルブと、センサーです。
よくネットで売られている、怪しい“ちゅーこく製”の場合は、使用周波数帯が「433MHz」だったりしますが、こちらはきちんと、国内の電波法に準拠した「315MHz」となっています。
バルブとセンサーには、方向性があるため、間違わないよう組み付けておきます。
古いタイヤを外した後に、BBS純正のバルブを外し、センサー一式をホイールに組み付け、規定トルクで締め込んでもらいます。
センサーは、ホイールの胴面に両面接着テープで固定するのかと思っていましたが、ホイールに接触することはなく、バルブの根元でしっかり固定されるようになっていました。
タイヤを組み込んだ後、バルブの周囲に石鹸水のようなものを付けて、リークチェックしていました。
このモデル(AS-CV2)は、空気漏れが起こりやすいそうです。
バルブの締め付け時に、ネジ止め剤を塗ってもらおうかと思ったのですが、将来、取り外す際に、ネジをなめる可能性があるとのことで、止めました。
タイヤを装着した状態で、「AS-CV2」の電源を入れ、正常に空気圧(および温度)が表示されるかを確認します。
その後、例によって、改造してしまいます。
「AS-CV2」の電源コードは、画像のようにL字型になっており、これが車内に設置する際に、以外と目立つのです。
しかも、コードがけっこう硬く、引き回しの自由度が利きません。
よってからに、分解クンします。0xF9C6
基板にハンダ付けされているミニDCジャックを、取り外してしまいます。
幸いなことに、「AS-CV2」の電源コードは、シガーソケットにて+12Vから+5Vに降圧するタイプではなく、そのまま+12Vをレシーバー本体に供給するタイプでした。
と、いうことで、
秋葉原の九州電機にて、電源用の2芯のコードを調達しました。
愛三電機の「ADS-VCTF 0.18/12」というコードで、直接+12Vを引くことから、電流容量に少し余裕を持たせ、0.3sqのものにしました。(132円/m)
このシリーズは、耐熱・耐寒・耐候性があり、かつ柔軟性の高いコードで、車内に引き回すには、もってこいのものです。
コードを、直接、基板にハンダ付けします。
付け根の部分は、ショートしないよう、念のため、熱収縮チューブで保護しておきます。
ここで、少し工夫しておきます。
コードにテンションが掛かった際、基板に負担が掛からないよう、HellermannTytonのインシュロック(AB80-W)で、コードの末端を絞めておきます。
「AS-CV2」の本体を、慎重に元に戻します。
ディスプレイの表面などにホコリが入らないよう、エアーダスターで飛ばしておきます。
安定化電源で+12Vを供給し、正常に動作することを確認しておきます。
レシーバー本体の改造ができたところで、取り付けに移る訳ですが・・・、
画像右側は、付属の取付ステー(専用スタンド)になります。
3軸方向に調整できるようになっていますが、ご覧のとおり、いかにも「取り付けました~」みたいな、ゴッツい作りになっています。
取付底面からの高さが、実測で70mmもあります。
よってからに、ここにも、工房流の工夫を加えます。0xF9C6
まずは、レシーバー本体を取り付ける位置を決めます。
視認性を考えると、カーナビの下部がよいのですが、CDなどの取り出しのため10インチのモニターを下げた際、レシーバー本体の上部が干渉してしまいます。
いろいろ考えて、メーターの下部、ステアリングコラムの左側に設置することにしました。
が、しかし、
この位置ですが、お多福の頬っぺたのように、かなり湾曲しています。
ある程度の湾曲であれば、両面接着テープ(1.2mm厚)を部分的に重ねることでカバーすることができますが、さすがにここは無理そうです。
#右側に見えるのは、チタンマフラーの「爆音切り替えスイッチ」です。0xF9F8
そこで、秘密兵器投入。
シンワ測定の「型取りゲージ」です。
このような感じで、取付想定位置にマスキングテープを貼り、
型取りゲージを、ゆっくり慎重に押し付け、
方眼紙に、形状を写し取ります。
Adobe Illustratorで形状をトレースしてから、Autodesk Fusion 360で曲面を起こします。
上面と下面で、微妙に曲率が異なります。
コンソールパネルの曲面は、かなり寝ていることから、チルト方向に起こします。
さらに、視認性を高めるため、ドライバーの目線の方向に、パンさせます。
このような感じで、三次元曲面を持った取付ステーが設計できました。
(つづく)
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