前回の続きです。
まだまだ改造は続きます。
CoolerMasterの「CM 690 III」の天板です。
小物が入れられるよう、天板の一部がポケットになっています。
が、ここに入れるような小物は、特にありません。なので、けっきょくここが、デッドスペースになってしまっています。0xF9C5
と、いうことで、
初号機と同様、ここに「非接触ICカードリーダー」や「マルチカードリーダー」を取り付けることにします。
左側は、Buffaloの「BSCR700U3BK」です。UHS-II規格に対応し、デジカメやアクションカムなどのメモリカードを、高速に読み書きすることができます。
左側は、Sonyの「Sony RC-S380」です。通年では、ほぼ使うことはありませんが、確定申告用に、どうしてもe-Taxを使う必要があるため、埋め込みます。
プロントパネルの「ドライブベイプレート」の時と同様、Fusion 360を使って、モデリングします。
3mm厚のアクリル板を、Snapmaker 2.0 A350でミリングします。
削り出された、「カードリーダープレート」です。
側面のパーツを、精確に垂直に立てられるよう、本体のパーツには、左右に深さ1mmのスリットを入れてあります。
パーツを組み立て、「ジクロロメタン」(アクリル樹脂専用の接着剤)を使って“溶着”します。
なお、画像では見えませんが、ポケットの側面と接する前後左右の垂直面には、実物に合わせ、6.5°のテーパーを付けてあります。
本体パーツのテーパー部は、フラットエンドミル(φ2mm)とボールエンドミル(φ1.0mm)を使い分け、削り出しています。
「カードリーダープレート」ができたところで、天板を加工します。
さすがにここは機械加工できないため、ピンバイスで下穴を空け、ミニヤスリを使って地道に切削します。
いつものとおり「TEPRA Pro」を使って型紙を作り、精確に位置決めしています。
上段に、マルチカードリーダー用のUSB 3.0 Micro-Bコネクタ、下段に、ICカードリーダー用のUSB 2.0 Mini-Bコネクタが入ります。
最終的には、見えなくなってしまうところですが、だからといって手を抜かず、しっかり作り込みます。
先に、下段のICカードリーダーを固定します。
「カードリーダープレート」を固定します。
各パーツの固定は、何かあった時に取り外せるよう、溶着ではなく、強力両面テープ(厚さ0.6mm)を使っています。
上段の「マルチカードリーダー」を固定します。
本当は、マルチカードリーダーは、メモリカードを前後に挿抜できる方向に取り付けたかったのですが、この方向としました。
これは、USBケーブルの引き回しの関係に因ります。
PCケース上部に取り付けたラジエーターの頭が、ポケットの後面ギリギリまで来ており、ケーブルを後方に引き回すことができないためです。
PCケースに組み込みます。
ポケットの深さと、各リーダーを親亀子亀にした時の面(ツラ)の高さが一致するようにしてあり、構想どおり、イイ感じになりました。0xF9C6
試しに、ICカードをセットしたところです。
「マルチカードリーダー」と「ICカードリーダー」とは、立体交差のようになっていて、上下の隙間が1.5mmほど空いています。
この隙間に、ぴったりとICカードを差し込むことができるようになっています。
素晴らしい!0xF9CF
(つづく)
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