SOARISTO工房 Logo

LEDカーテシランプの製作(3) - Audi R8編

 前回の「LEDドアワーニングランプ」と「LEDカーテシランプ」の出来が、あまりに良かったので、つぎなる自作に掛かります。

#というか、“光りモノ”については、ほぼやり尽くした感が。0xF9C7

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 こちらが、改造した「LEDドアワーニングランプ」と「LEDカーテシランプ」との組み合わせです。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 構想に基づき、いつものとおり、ささっとブレッドボード上に回路を組みます。

 心臓部は、「可変バルブコントロールユニット」の時と同様、Microchip Technology社の「PIC12F1612」を使います。

 非常にコンパクトな、8pinのパッケージですが、10bitのPWMコントロールモジュール(CCP)を、2基、備えています。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 「LEDドアワーニングランプ」の時は、5050のSMDタイプの超高輝度白色LEDを使いましたが、今回は、赤色タイプと緑色タイプを使います。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 ブレッドボード上で検証できるよう、「LEDドアワーニングランプ」用に作製したオリジナルのプリント基板を、改造して使用します。

 左側から、白色、赤色、緑色の超高輝度LEDです。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 以前は、CRD(定電流ダイオード)を使いましたが、今回は、もう少し精確に電流を設定するため、新日本無線の「PWM調光機能付き定電流LEDドライバ」(NJW4616U2)を使います。

 この「NJW4616U2」ですが、外付けの「電流センス抵抗」の値を選ぶことにより、LEDに流す電流を変えることができます。

 3チップLEDなので、60mAも流せば、かなり明るく点灯しますが、今回は、定格電流(If)ギリギリの75mA(白色、緑色)、90mA(赤色)で駆動することにしました。

 さらに、LEDをダイナミック点灯させる際のIfpは、100mA(白色、緑色)、120mA(赤色)なので、こちらも試せるようにしました。

 抵抗は、2016のチップ抵抗で、精度±1%のものを使っています。

 試しに、テスターで電流を測定してみたところ、電圧の変動に関わらず、計算どおりの値となっていました。(すごい精度!)

 なお、「NJW4616U2」は、SOT-89-5パッケージですが、変換基板を使ってDIP化し、「電流センス抵抗」の値によりバリエーション化しています。

 LEDに流す電流(75mA, 90mA, 100mA, 120mA)応じ、対応する抵抗を積んだDIP化基板を選ぶことで、簡単にLEDの明るさ(ダイナミック点灯/スタティック点灯)の違いを検証できるようにしています。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 白色LEDと赤色LEDとを、点灯させたところです。

 赤色LEDが、若干暗く見えます。

 これは、LEDに定格最大の電流を流しているため、常時点灯(スタティック点灯)時は、PWM(1kHz)のデューティー比を80%にして、LEDに掛かる負担を軽減していためです。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 白色LEDと赤色LEDとを、交互に点灯させたところです。

 この設定(モード1)では、デューティー比を100%にしています。

 で、ですね。ここで、面白いことを思い付きました。

 せっかくPICを使って制御しているので、もう少し“演出”を利かせようと。0xF9F8

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 点滅間隔を、少し変えてみました。(モード2)

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 点滅間隔を、さらに変えてみました。(モード3)

 乗りモノ好きで、勘の良い方なら、すでに何をしたいのか、お分かりかと。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 ついでに、白色LED+緑色LEDバージョンも。

 点滅パターン(モード0~3)は、ブレッドボード上のDIPスイッチ(2bit)により、切り替えることができます。

LED Door Warning Lamp and LED Courtesy Lamp for Audi R8

 点滅間隔は、周期1kHz(1ms)のタイマー割り込みを使って、(無駄に)精確に刻んでいます。

 なお、超高輝度LEDを、仕様書のとおり、PWM周期100Hz、デューティー比10%でダイナミック点灯(Ifpでの点灯時間:10ms)させたのですが、スタティック点灯(If)より暗くなってしまったので、不採用としました。

(つづく)

Trackback(0)

Trackback URL: https://www.soaristo.org/mt/mt-tb.cgi/1223

Post Comment