前回の「LEDドアワーニングランプ」と「LEDカーテシランプ」の出来が、あまりに良かったので、つぎなる自作に掛かります。
#というか、“光りモノ”については、ほぼやり尽くした感が。0xF9C7
こちらが、改造した「LEDドアワーニングランプ」と「LEDカーテシランプ」との組み合わせです。
構想に基づき、いつものとおり、ささっとブレッドボード上に回路を組みます。
心臓部は、「可変バルブコントロールユニット」の時と同様、Microchip Technology社の「PIC12F1612」を使います。
非常にコンパクトな、8pinのパッケージですが、10bitのPWMコントロールモジュール(CCP)を、2基、備えています。
「LEDドアワーニングランプ」の時は、5050のSMDタイプの超高輝度白色LEDを使いましたが、今回は、赤色タイプと緑色タイプを使います。
ブレッドボード上で検証できるよう、「LEDドアワーニングランプ」用に作製したオリジナルのプリント基板を、改造して使用します。
左側から、白色、赤色、緑色の超高輝度LEDです。
以前は、CRD(定電流ダイオード)を使いましたが、今回は、もう少し精確に電流を設定するため、新日本無線の「PWM調光機能付き定電流LEDドライバ」(NJW4616U2)を使います。
この「NJW4616U2」ですが、外付けの「電流センス抵抗」の値を選ぶことにより、LEDに流す電流を変えることができます。
3チップLEDなので、60mAも流せば、かなり明るく点灯しますが、今回は、定格電流(If)ギリギリの75mA(白色、緑色)、90mA(赤色)で駆動することにしました。
さらに、LEDをダイナミック点灯させる際のIfpは、100mA(白色、緑色)、120mA(赤色)なので、こちらも試せるようにしました。
抵抗は、2016のチップ抵抗で、精度±1%のものを使っています。
試しに、テスターで電流を測定してみたところ、電圧の変動に関わらず、計算どおりの値となっていました。(すごい精度!)
なお、「NJW4616U2」は、SOT-89-5パッケージですが、変換基板を使ってDIP化し、「電流センス抵抗」の値によりバリエーション化しています。
LEDに流す電流(75mA, 90mA, 100mA, 120mA)応じ、対応する抵抗を積んだDIP化基板を選ぶことで、簡単にLEDの明るさ(ダイナミック点灯/スタティック点灯)の違いを検証できるようにしています。
白色LEDと赤色LEDとを、点灯させたところです。
赤色LEDが、若干暗く見えます。
これは、LEDに定格最大の電流を流しているため、常時点灯(スタティック点灯)時は、PWM(1kHz)のデューティー比を80%にして、LEDに掛かる負担を軽減していためです。
白色LEDと赤色LEDとを、交互に点灯させたところです。
この設定(モード1)では、デューティー比を100%にしています。
で、ですね。ここで、面白いことを思い付きました。
せっかくPICを使って制御しているので、もう少し“演出”を利かせようと。0xF9F8
点滅間隔を、少し変えてみました。(モード2)
点滅間隔を、さらに変えてみました。(モード3)
乗りモノ好きで、勘の良い方なら、すでに何をしたいのか、お分かりかと。
ついでに、白色LED+緑色LEDバージョンも。
点滅パターン(モード0~3)は、ブレッドボード上のDIPスイッチ(2bit)により、切り替えることができます。
点滅間隔は、周期1kHz(1ms)のタイマー割り込みを使って、(無駄に)精確に刻んでいます。
なお、超高輝度LEDを、仕様書のとおり、PWM周期100Hz、デューティー比10%でダイナミック点灯(Ifpでの点灯時間:10ms)させたのですが、スタティック点灯(If)より暗くなってしまったので、不採用としました。
(つづく)
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