SOARISTO工房 Logo

RECARO Sportsterの取付(2) - Audi R8編

 前回の続きです。

 この連休中、東京都民は外出自粛ということで、DIYが進みます。0xF9C7

Audi R8, How to Remove Front Seat

 自作のワイヤーハーネスができたところで、いよいよ、RECARO Sportsterを取り付けます。

 まずは、Audi純正の電動パワーシート(以下、純正シート)を取り外します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 純正シートを、一番後ろまでスライドさせ、フロント側の「スピンドルカバー」を取り外します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 フロント側のキャップボルトです。

 M10のトルプルスクエアビットを使って、外します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 リア側のキャップボルトです。

 こちらは、カバーは付いていません。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 前後左右、4本のキャップボルトを外すと、純正シートを浮かすことができるようになります。

 シートの下には、サービスマニュアルのとおり、「コネクター・ステーション」があります。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 まず、コルゲートチューブの根元を固定している嵌合を外します。

 その後、4個のコネクタを、順次外していきます。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 純正シートを、車外に慎重に取り出します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 純正シートの下には、けっこうなゴミやホコリが溜まっています。

 またとない機会ですので、しっかりと掃除しておきます。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 純正シートがないと、かなりすっきりした感じになります。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 自作のサイドエアバッグセンサーのキャンセラーを、取り付けます。

 純正と同じコネクタを使っているため、当然ながら、カプラーオンです。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 イグニッションをONにし、エアバッグセンサーのワーニングが出ないことを確認します。

 これで、ひとまず安心。0xF9C6

Audi R8, How to Remove Front Seat

 つづいて、純正シートのアンカーバックルを、RECAROシートに移植します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 アンカーバックルには、着用センサーが組み込まれており、根元から、信号線が伸びています。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 信号線には、サービスマニュアルのとおり、「コネクター・ステーション」まで行く途中に、「2ピンコネクタ(黒)」が入っています。

 ここで、分離します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 アンカーバックルを固定しているキャップボルトを、M8のトルプルスクエアビットを使って、外します。

Audi R8, How to Remove Front Seat

 アンカーバックルを、取り外せました。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 取り外したアンカーバックルを、ベースフレームに固定します。

 RECAROシート付属のM8のキャップボルトを、6mmのヘックスビットを使って、規定トルクで締め付けます。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 自作したオリジナルのワイヤーハーネスを、接続します。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 シートベルトの着座センサーのコネクタを接続し、HellermannTytonのインシュロックで、フレームに固定しておきます。

 インシュロックは、RECAROシートに使われているものと同じ、「AB250」を使っています。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 余談ですが、RECARO純正のベースフレームを使うことにより、シートオフセットがどの程度となるか、測定してみました。

 左右のボルト穴との間が、約480mmで、純正シートの座面の中心は、左のボルト穴から約270mmのところにありました。一方、RECAROシートの中心は、約250mmのところにありました。

 よって、RECAROシートを装着することにより、適合情報のとおり、シート位置がドア側に20mmほどオフセットされることが分かりました。

 この20mmのズレをどう見るかですが、装着してみて、どうしても気になる場合には、ブラケットを自作することにします。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 RECAROシートを車内に運び込む前に、養生をしておきます。

 前後左右4ヶ所あるベースフレームのブラケットは、シート本体に対して、けっこう出っ張っています。しかも、割と鋭利な形状をしています。

 万が一、車内のどこかに当たった場合でも、傷を付けてしまわないよう、ブラケットの周囲を、段ボールで覆っておきます。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 いよいよ、RECAROシートを車内に運び込みます。

 厚手の毛布を敷いて、緩衝材とします。

 Audi R8のフロントドアは、90°とは言わないまでも、80°ぐらいまで開くことができるため、シートの脱着には、割と便利です。

#フロントドアの長さがあるため、全開にするには、相当な開口面積が必要ですが。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 RECAROシートを、運び込みます。

 バックレストを倒して、お尻(座面)の方から先に入れると、入れやすいです。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 オリジナルのワイヤーハーネスを、車両側に接続します。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 「コネクター・ステーション」のカバーを、元に戻します。

 純正然としています。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 純正のキャップボルトを、M10のトルプルスクエアビットを使って、規定トルクで締め付けます。

 前述のとおり、シート位置がドア側に20mmほどオフセットされるため、数mmではありますが、ボルト穴の遊びを使って、車両中央側に寄せて固定します。

 締め付け後、ボルトカバーを付けておきます。

Cap Bolt Cover

 RECAROシート付属のものは、六角ボルト用のため、キャップボルト用のボルトカバーを購入します。

 純正のキャップボルトは、M10ですが、「M10」という規格のものを購入すると、径が大き過ぎてしまいます。

 ここでいう「M」とは、ボルトカバーの「高さ」のことなので、M10のキャップボルトの頭の大きさ(φ14mm)に合わせて、「M8」(φ13mm)を購入しました。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 イグニッションをONにし、「パワーリクライナー」と「シートヒーター」が、正常に作動することを確認します。

 また、左右のシートレールに、グリースが多めに塗り付けられているため、不用意に触って手がベトベトにならないよう、不織布で拭っておきます。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 取り付け完了です。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 装着して気付いたのですが、シートベルトが、RECAROシートのショルダーの部分に、けっこう当たることが分かりました。

 何度か脱着しているうちに、シートベルトが擦れて、レザーシートの表面に、傷が入ってしまうかも知れません。

RECARO Sportster Seatbelt Guide and Cover for Audi R8

 大事をみて、JADEの「本革シートベルトガイド」を、購入しました。

 合成皮革と本革の2種類がありますが、せっかくなので、後者を選びました。

 ついでに、Audi純正の「シートベルトカバー」も、購入しました。(部品コード:「J0A JB5 SB2」)

 こちらも、「Audi(グレー」と「Audi Sport(ブラック)」の2種類があり、後者を選びました。

 本体はスエード調なので、RECARO Sportsterのアルカンターラと、よく合うことを期待しての選択です。

 また、シートベルトガイド、シートベルトカバーいずれも、赤のステッチが入っています。

 

 RECAROシートには、マジックテープを巻き付けて固定するようになっていますが、装着してみたところ、Sportsterには、微妙に合わない(何度か脱着しているうちに、ズレる)ことが分かりました。

 Sportsterにも適合となっていますが、どうやら形状が、SP-GやRS-G、TS-Gに合わせて作られているようです。

RECARO Sportster Seatbelt Guide and Cover for Audi R8

 そこで、シートベルトガイドの裏側に、両面接着シート(超強力)で固定することにしました。

 両面接着シートは、レザーの部分には回らず、樹脂の部分にて固定できるよう、現物合わせで型取りをします。

RECARO Sportster Seatbelt Guide and Cover for Audi R8

 型取った形状の、内側ギリギリ1mmで切り出し、シートベルトガイドの裏面に貼り付けます。

 シートベルトガイドは、ショルダーの部分は立体縫製されていますが、マジックテープを巻き付ける部分は、ちょうど平面的になっているので、助かりました。

RECARO Sportster Seatbelt Guide and Cover for Audi R8

 レザーの部分に両面接着シートが掛からないよう、しっかりと位置決めをし、固定します。

 また、シートベルトガイドのステッチと、RECAROシートのステッチとが、ぴったり合うようにしています。

 これで、シートベルトを引き込んだ際に、シートベルトガイドがズルッと滑らないようになりました。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 シートベルトカバーも、取り付けてみました。

 スエード調の生地が、RECARO Sportsterのアルカンターラと、よく合っています。なによりも、赤のステッチが、アウディレッドを連想させます。

RECARO Sportster CL210H 81-111.11.604-2 for Audi R8

 と、いうことで、RECARO Sportsterの、最終的な取り付け完了です。

 余談ですが、シートを交換する際に、それぞれのシートの重量を、体重計を使って測定しておきました。

 Audi純正の電動パワーシートの重さは、29.8kg、RECARO Sportsterの重さ(ベースフレームを含む)は、21.0kgでした。

 シートの交換により、約9kgの軽量化なりました。

 めでたし、めでたし。0xF995

Trackback(0)

Trackback URL: https://www.soaristo.org/mt/mt-tb.cgi/1209

Post Comment