前回の続きです。
「雷神V6仕様」のあまりの爆光度合いに気を良くし、つぎなる自作に取り掛かります。
こちらが、標準の「ドアワーニングランプ」(部品コード:6Y0 947 411)です。
以前(2008年12月)の、BMW M3 Coupe(E92)用と同様、LEDではなく、W5W(T10)のウェッジ球が使われています。
前回の「LEDカーテシランプ」(部品コード:4E0 947 415)との比較です。
クリアカバーの外形は同じながらも、レンズ内部の形状や、コネクタの形状が異なるため、そのまま適用できないことが分かりました。
と、いうことで、またも、0xF9CF
ユニバーサル基板で外形を取り、
KiCadで、ささっと回路図を作りまして、
ささっとプリント基板をデザインし、
こんな感じで完成予想。
例によって、プリント基板の製造会社にデータを入稿し、
約1週間で、ブツが届きました。
今回は、SMDタイプのLEDを使うため、電子部品もSMDタイプに切り替えました。
また、SMD化により実装可能面積が広がったため、光が均一に広がるよう、LEDの配置位置を見直しました、
こちらが、今回使用する、5050のSMDタイプの超高輝度白色LEDです。
その名のとおり、大きさは、5.0mm×5.0mmの、非常に小さなLEDです。
小さいですが、定格60mAで、24~27lmの明るさを誇ります。(半値角:120°)
SMDタイプのLEDを、ハンダ付けします。
予備ハンダをしてから、LEDをハンダ付けするのですが、非常に集中力を必要とする作業です。
極め付けは、これ。0xF8F2
2012のセラミックコンデンサ。その名のとおり、2.0mm×1.2mmしかありません。
ハンダ付けには、ハズキルーペ、必須です。
4つ並んでいる黒いSMDは、CRD(定電流ダイオード)ではありません。
CCR(定電流レギュレータ)といい、CRDより電圧降下が少なく、3つ直列にしたLEDに、ほぼ定格に近い電圧を印加することができます。
こちらも、大きさは、2.7mm×1.6mmしかありません。米粒より小さな電子部品です。
LEDの表面をマスキングし、基板を、タミヤの「シルバーメタル」で塗装します。
ついでに、ケースの内側も、塗装しておきます。
基板を、「ドアワーニングランプ」の端子にハンダ付けし、いったん完成です。
この状態で、しばらく安定化電源で点灯してみたのですが、さすがに定格60mA駆動が6発もあることから、基板がけっこうな熱を持つことが分かりました。
このまま長時間点灯させてしまうと、LEDの熱劣化が進みそうです。
と、いうことで、さっそく改良です。
小型のヒートシンクを、Sanhayatoの「固まる放熱用シリコーン」で、基板裏面に固定しました。
この後、元あったとおり、半月状のケースを取り付けるため、密閉空間となることから、放熱効果のほどは定かではありませんが、まぁ、無いよりはましでしょう。
#せっかく入れた「SOARISTO工房」のロゴが、隠れてしまいますが。0xF9C7
上段が、改造前の「ドアワーニングランプ」で、下段が、改造後です。
当然ながら、外観は変わりませんが、改造後の方が、シルバー加工しているためか、若干、内部からの反射が明るくなっているように見えます。
試作品が完成したところで、さっそく点灯実験です。
(比較のため、露出を固定して撮影)
こちらは、純正の「ドアワーニングランプ」。
W5W(T10)のウェッジ球が、1つです。
(比較のため、露出を固定して撮影)
こちらが、改造した「LEDドアワーニングランプ」です。
光量の差は、一目瞭然です。
(比較のため、露出を固定して撮影)
比較するだけ可哀想ですが、光量の差は、歴然です。サイドのゲッコーが、鮮明に見えます。
なお、比較画像の撮影にあたっては、露出などの条件を、同一にしています。
(白色のLEDカーテシランプの明るさが変わっていないのが、その証拠)
#どこぞの「バッタもん」販売サイトのように、やたら明るく見せ掛けるようなズルはしていません。0xF9D1
と、いうことで、前回の「LEDカーテシランプ」に引き続き、成功裏に完成。
(つづく)
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