久しぶりに、光モノです。0xF9A0
前々から気になっていたのですが、Audi R8に標準のLEDカーテシランプは、エンジンが525psを発生する割には、非常におとなしいものが付いています。
というか、夜間においては、フットランプやグローブボックスランプなどが、ボワ~ッと点くのですが・・・、
はっきり言って、「暗くてよく見えないっ!!」(舘ひろし風)。0xF9A1
こちらが、標準のLEDカーテシランプ(部品コード:4E0 947 415)です。
分解してみると、なんと、3030のSMDタイプのLEDが、1つしか付いていません。
#ここでケチるか、Audiさん!(って、まぁ、他のモデルとの共通部品なので、仕方ありませんが)
と、いうことで、またも自作します。
こちらは、今回の光源。日亜化学工業の「NSPWR70CS-K1 RAIJIN」です。
“雷神”、その名のとおり、FluxタイプのLEDで、21.4lm(定格3.1V, 50mA駆動時)もの光量を誇ります。
前世代の「NSPWR70CS RAIKOH」(雷光)は、10.7lm(定格3.4V, 30mA駆動時)なので、ちょうど2倍の明るさです。(半値角が、105°から80°になっていますが)
NICHIA 「High Flux」 10発を実装したところ。
#「超豪華V10仕様」と命名しよう。
以前(2008年12月)に自作した、BMW M3 Coupe(E92)用では、High Fluxを10発埋め込み、「V10仕様」と銘打ちましたが・・・、
今回は、実装サイズの関係で、おとなしめにいくことににします。
#12年近くも前には、まさかほんとに「V10」エンジンのクルマに乗ることになろうとは、予想だにせず。0xF9CF
KiCadで、ささっと回路図を作りまして、
ささっとプリント基板をデザインし、
こんな感じで完成予想。
微妙にノイズ対策などして、完成版のレンダリング。
量産化に向け、“面付け”などして、
#こんなに要らないって。0xF9C7
感光基板をメタ珪酸塩で現像した後、塩化第二鉄液でエッチングします。
難しそうに見えますが、温度管理にさえ気をつければ、割と簡単にできます。
以前には、プリント基板をまじめに作っていましたが、今回は、手間と時間を、お金で解決。0xF9F8
プリント基板の製造会社に、アウトソーシングしました。
#ちなみに、Porsche 911(Type 997)の時(2013年5月)には、さらに手を抜いて、市販品を使ってしまいました。0xF9C7
データを入稿して、約1週間で、ブツが届きました。
(「2層(両面)」の「ノーマルコース(通常スピード)」で、5営業日)
このような感じで、厳重に防湿包装されて届きます。(基板と一緒に、下部に除湿剤が封入されています)
ドミノの牌のようになっていますが、ちょっと作り過ぎたかも。0xF9C7
まずは、コンタクトピンや、CRD(定電流ダイオード)などをハンダ付けします。
光の効率を上げるため、タミヤの「シルバーメタル」で塗装します。
#気休めですが。
塗装した基板に、「NSPWR70CS-K1 RAIJIN」を、6発ハンダ付けします。
#今回は、つつましく、「標準V6仕様」と命名しよう。0xF9CF
6発のRAIJINは、それぞれ、定格の約50mAでドライブしています。
安定化電源を使って、しばらく点灯してみましたが、ほんのり温かくなっている程度で、熱的には問題なさそうです。
ついでに、ケースの内側も、「シルバーメタル」で塗装してみました。
基板上のLEDと、ケースとのクリアランスです。
基板をケースに組み込んだところです。
左側が、純正のLEDカーテシランプ、右側が、改造したLEDカーテシランプです。
基板表面とケース内側を塗装したことにより、元々の基板のグリーンの映り込みが消えています。
光の効率が上がったかどうかは、定かではありません。
#まぁ、気持ちの問題ということで。0xF9C7
試作品が完成したところで、さっそく点灯実験です。
(比較のため、露出を固定して撮影)
こちらは、純正のLEDカーテシランプ。
3030のSMDタイプのLEDが、たった1つなので、光量は言わずもがなですが、色温度が高いのか、じゃっかん紫がかった色合いをしています。
(比較のため、露出を固定して撮影)
こちらが、改造したLEDカーテシランプです。
光量もさることながら、色温度も「昼白色」ぐらいで、とても見やすい色合いをしています。
(比較のため、露出を固定して撮影)
比較するだけ可哀想ですが、光量の差、見やすさの差は、歴然です。
なお、比較画像の撮影にあたっては、露出などの条件を、同一にしています。
(赤色のカーテシランプの明るさが変わっていないのが、その証拠)
#どこぞの「バッタもん」販売サイトのように、やたら明るく見せ掛けるようなズルはしていません。0xF9D1
と、いうことで、大量生産体制を整え、クルマ中の同型のLEDランプを、片っ端から交換することにします。0xF9CF
〔関連情報〕
同じLED関連ということで・・・。
手暗がりでは、良い仕事ができません。
職人が使っている、LEDワークライト(作業灯)を紹介します。
「サンテックモービル」さんの、「スキニーライト SLB12W MarkⅡα」(定価:19,580円、購入価格:8,640円)です。
#職人が見つけた訳ではなく、SSバイクを2台お持ちの、“とあるお方”からのご紹介です。
3030のSMDタイプのLEDが、12個、実装されています。本体裏面のスイッチを押すことにより、明るさを3段階に調節することができます。
少々値段は張りますが、ガレージなどの悪条件での作業を想定した、タフで軽量な製品となっています。
#この手のスリムタイプ、たいへん人気があるようで、ちゅーこく製だかどこだか製だかの、粗悪な「パチもん」が出回っているようなので、ちゅー意。0xF9D1
日中でも、屋内では、手暗がりのことがあります。
スキニーライトで照らし出すことにより、作業効率や品質を、大幅にアップさせることができます。0xF9C6
〔関連情報2〕
片手間に作製し、
某オークションサイトに、出品いたしました。
数量・期間、限定です。0xF95E
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