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ペガソス計画(3) - 基台部分の組立

 前回の続きです。

Tiny Phalanx, CIWS

 こちらが、今回目標とする「Tiny Phalanx」の完成予想イメージです。

 現在であれば、3Dプリンターを使って、フルスクラッチで造型することもできます。

 しかし、今回のスケールモデルは、可動部が多く、相応の強度を必要とすることから、複数のアクリル板を組み合わせて成型することにします。

 ということで、完成イメージから、設計図を起こします。

 アクリル板は、5mm厚のものを基本とし、部位に応じ、3mm厚のものを使い分けます。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 まずは、基台前面と後面のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 つづいて、基台前面と後面の透明パーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台側面のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台側面と旋回台座のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台下部(底板)のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台中板と下板のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台上部(天板)のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 基台上部(天板)と旋回台座のパーツ。

Design of Tiny Phalanx, CIWS

 最後に、旋回台座のパーツ。

Tiny Phalanx, CIWS

 作製した設計図を業者に送り、レーザー加工とNC加工を組み合わせ、アクリル板(キャストタイプ)を切り出してもらいました。

AcrySunday, Acrylic Bond

 アクリル板の接着には、専用の接着剤を用います。

 接着剤といっても、水のようにさらさらした、粘度の低い液体です。また、非常に揮発性の高い液体で、放っておくと、みるみる飛んでいってしまいます。

 工業用の注射器を使って接合部の隙間に流し込み、接合部表面を溶かすことにより、アクリル板同士を強力に接着(溶着)します。

Tiny Phalanx, CIWS

 切り出されたアクリル板を組み合わせ、成型していきます。

Tiny Phalanx, CIWS

 接合部には、アクリル三角棒(3mm角)を溶着することで、強度を高めます。

Tiny Phalanx, CIWS

 「Jetson TX2」や「ArbotiX-M」などは、中板にボルトで固定しておきます。

Tiny Phalanx, CIWS

 SSDは、中板の裏面(Jetson TX2の真裏)に固定できるようにしてあります。

Tiny Phalanx, CIWS

 Jetson TX2などは、このような感じで、基台内に格納されます。

 基台上段は、Jetson TX2などの制御系を、基台下段は、将来的にスタンドアロンで動作させることを想定し、リチウムイオンバッテリなどの電源系を格納するスペースとしています。

Tiny Phalanx, CIWS

 中板は、後々のメンテナンスや改修のことを考え、水平にスライドさせ、基台後面から取り出せるようにしてあります。

Tiny Phalanx, CIWS

 せっかくのオリジナルモデルなので、いくつかのギミックを仕込んでおきます。

 基台下部(底板)の裏面です。

Tiny Phalanx, CIWS

 以前に購入してあった、「デジタル電波目覚まし時計」の、電磁ベルの部分です。

 電磁ベルの鳴動には、マブチモーターの「RE-140RA」が使われています。駆動電圧は、3.0[V]です。

Tiny Phalanx, CIWS

 つづいて、基台上部(天板)の部分です。

 天板は、3枚のアクリル板(5mm厚)を重ね合わせますが、過度に重くならないよう、内部を“肉抜き”してあります。

Tiny Phalanx, CIWS

 帽子型の超高輝度LED(φ4.8mm)を、合計8個、埋め込んでおきます。

 レンズ内の素子の色が異なるのは、場所によって発光色を変えているためです。

(つづく)

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