いろいろ平行して進めておりまして、遅々として進んでいませんが、前回の続きです。
これまで、Porsche 911の時に作製した「セキュリティLED制御回路」を元に、プリント基板を起こし、製品レベルまで仕立てました。(表示系)
その後、加速度センサとドップラーセンサとを組み合わせ、「衝撃&人体検知ドラレコ電源制御回路」を作製し、プリント基板を起こしました。(検知系)
車内への設置にあたっては、運転席の足下あたりに、2つのプラボックス(表示系+検知系)を取り付けることになりますが、電源周りを統合すれば、もう少しコンパクトな回路になりそうです。
また、PICを動作させるプログラム(タイマー割り込みルーチン等)が重複していることもあり、表示系と検知系の回路を統合することにしました。
統合した回路が、こちら。
まずは、ブレッドボード上で動作チェックすることにします。
以前に比べ、集積度が増しているため、ブレッドボード3枚に展開しました。
こちらは、今回の心臓部となる、Microchip Technology Inc.の「PIC18F46K22」です。
メモリ容量や、EUSART数(2ユニット)、ECCP(PWM)数(5ユニット)などは、制御系で使用した「PIC18F26K22」と同一ですが、I/Oピン数が、24本から36本へと増加しています。
こちらは、衝撃検出用の「3軸加速度センサモジュール」(KXR94-2050)です。
こちらは、「圧電サウンダ駆動モジュール」(NJU72501)です。
チャージポンプ式の昇圧回路を内蔵しており、入力電圧を、最大6倍まで昇圧することができます。
(DIPスイッチにより、OFF, 2倍, 4倍, 6倍に設定できるようにしてあります)
Audi R8の野太いエンジン音にも負けないよう、圧電サウンダの音圧を上げるため、使用します。
さらに、大きさ105mm×70mm×20mmのプラスチックケースに収まるよう、SMD(表面実装部品)を多用することにします。
これにあわせ、回路を一部、見直しました。
こちらは、デジタルトランジスタの「DTA143EKAT46」と「DTC363EKT146」です。
ブレッドボード用に、「SOT-23変換基板」を用いて、DIP化しました。
なぜ、わざわざSMDをDIP化したかというと、RohmのDTシリーズのデータシートを眺めていたところ、KiCadに標準添付のSC-59のフットプリントと、DTシリーズのピンアサインとが、異なっていることに気付いたためです。
細かくは、1番と2番のピンアサインが入れ替わっていたことから、プリント基板を作製する前に、念のため検証しておくことにしました。
余談ですが、SC-59パッケージをSOT-23変換基板を用いてDIP化したものと、一般的なSC-72パッケージとは、奇しくもピンアサインが同一となりました。
これにより、ブレッドボード上の素子を、ジャンパ配線を変えることなく、そのままリプレースすることができました。
回路が統合できたところで、KiCadとFreeRoutingを使って、プリント基板を起こします。
完成イメージは、このような感じになります。
念のため、プリンタで精確に印刷し、形状を見ておきます。
(つづく)
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