損害保険会社から、封書が届きました。0xF977
サーキットを走るにあたって、見積もりを頼んでいたのでした。
Porsche 911に乗るにあたって、実効燃費もさることながら、保険料がどの程度になるか、気になる方もいらっしゃることでしょう。
#いないか?0xF9C7
今回のメインテーマ(サーキット走行のための保険)に入る前に、まず、Porsche 911の保険料がどの程度になるか、ご紹介します。
とーぜんながら、割引等級や車両保険金額などの諸条件によって、保険料は大きく異なってきますので、あくまで一例としてご覧ください。
〔Porsche 911の保険料〕
契約年 | 車両保険金額 | 保険料(20等級 団体扱い) | |
---|---|---|---|
月々 | 年額(換算) | ||
1年目 | 725万円 | 8,140円 | 97,680円 |
2年目 | 655万円 | 7,910円 | 94,920円 |
3年目 | 580万円 | 7,660円 | 91,920円 |
(諸条件)
保険種類 | トータルアシスト |
保険期間 | 3年間 |
割引率 | 20等級(63%割引) |
払込方法 | 団体扱い(26%割引) |
運転者範囲・ 年齢条件 | 家族限定なし 35歳以上 |
人身傷害 | 1名につき 5,000万円 傷害一時金 20万円(アシスト特約) |
対人賠償 | 1名につき 無制限 |
対物賠償 | 1事故につき 無制限 免責 0万円(超過修理費用補償特約) |
車両保険 | 一般条件(地震等補償なし) 免責 1回目0万円 2回目10万円 (車両全損時諸費用補償特約) |
運転免許を取得してからこのかた、もらい事故はあっても自損事故はないため、割引等級が「20等級」(63%割引)となっていること、さらに、保険料が給与から控除される「団体扱い」(26%割引)となっていることから、保険料は月々8,000円前後に収まっています。
ちなみに、「団体扱い」(26%割引)ではなく、「一般扱い」で20等級(63%割引)だと、年額123,980円(月々約10,330円)となり、「一般扱い」で6等級(0%割引)だと、年額335,080円(月々約27,920円)となるようです。(見積書より)
#そういえば、免許取り立てで、「SOARER 2.5 GT-T L Package」(JZZ30)に乗っていたころは、月々の保険料が24,000円ぐらいだったことを覚えています。(いま考えると、よく払ってたなぁ)0xF9C7
さて、いよいよ本題です。
ここのところ、ディーラーや雑誌社のイベントで、サーキットを走行する機会がある訳ですが、
とーぜんながら、サーキットで事故った場合には、ふつーの自動車保険では、車両保険は効きません。これは、一般公道以外の使用による、各種「免責条項」があるためです。
とはいえ、さまざまなリスクに備えるのが損害保険ですから、サーキットで事故った場合にも効力を発する特約があるのではないかと、分厚い約款をパラパラとめくっていたところ・・・、
ありました、ありました! 「競技・曲技等使用危険補償特約」なるものが。0xF8F2
その名のとおり、「競技」(レースなど)や「曲技」(スタントなど)で事故った場合でも、保険が効く特約です。
保険の建て付けとしては、約款における「普通保険約款車両条項」などの各種保険設定において、“「保険金をお支払いしない場合」の規定を、適用しない”、すなわち、“保険金が支払われるよう、条件を元に戻す”というカタチになっています。
で、ですね。前述の現契約に、この「競技・曲技等使用危険補償特約」を付加すると、つぎのようになります。
〔「競技・曲技等使用危険補償特約」付加時の保険料〕
車両保険金額 | 保険料(20等級 団体扱い) | |||
---|---|---|---|---|
特約なし | 特約あり | |||
月々 | 年額(換算) | 月々 | 年額(換算) | |
580万円 | 7,660円 | 91,920円 | 30,570円 | 366,840円 |
〈参 考〉
車両保険金額 | 保険料(6等級 一般扱い) | |||
---|---|---|---|---|
特約なし | 特約あり | |||
月々(換算) | 年額 | 月々(換算) | 年額 | |
580万円 | 27,920円 | 335,080円 | 111,700円 | 1,340,410円 |
と、いうことで、20等級(63%割引)、団体扱い(26%割引)という、かなり割り引きされた条件でも、月々30,570円(年額約37万円)という、けっこうな保険料になることが分かりました。
#割引なしの一般条件に至っては、年額約134万円という。0xF9FC
で、ですね。年額約37万円というのは、ちょっと現実的ではないですし、年がら年中サーキットを走っている訳ではないので、なにか他によい方法がないものかと、東京海上日動のお姉さんに聞いてみたところ、1日単位で保険を掛ける(特約を付ける)方法があることが分かりました。
(画像はイメージであり、実際のお姉さんとは異なる場合があります)
具体的には、サーキットを走行する日に先立って、損害保険会社に電話連絡することで、指定の日だけ特約を付加することができるようです。(走行が終わったら、また電話して、解除してもらう)
試しに、前述の条件で保険料を算定してもらったところ、「300%割り増しで、走行1回(1日)につき、26,180円の加算となります」とのこと。(同一月にもう1回走る際は、同額を加算)
#“300%割り増し”って言葉、初めて聞きました。0xF9AB
まぁ、これを高いとみるか、安いとみるかですが、「サーキットで自爆して、自走不能となった時」などのことを考えると、ある程度シュアーな金額かと。
宝くじを、「愚か者の税金」とはよく言ったものですが、リスクに合わせ、正しく保険を掛けることは、さしづめ、「賢者のお守り」と言えるのではないでしょうか。0xF9C6
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