前回の続きです。
アルミメッシュの加工を、さらに続けます。
フォグランプユニットの“顔”が出る部分を、加工します。
Illustratorで楕円を描き、これを型紙として、金切バサミを使って、正確に切り出していきます。
いったん仮組みし、アタリを見ます。
イイ感じです。0xF9F8
しかし、これでまだ完成ではありません。そう、ここで、あの「マリオの土管」(太めの門松)が活躍します。
「マリオの土管」のセンターをしっかり合わせた上で、ヘラを使って、円筒の内周に沿って曲げていきます。
ここでのポイントは、
「エッジに、しっかり“角が立つ”ようにすること」
です。(エッジの曲げが緩やかだと、全体として“ボワ~っとした感じ”になってしまいます)
ここで、一見無駄のように思えたかも知れませんが、「マリオの土管」の切り口を、“鋭角にしておいたこと”が活きてきます。0xF9C6
フォグランプユニットを組み付けてみたところです。
別の角度から。
う~ん、予想以上にイイ感じになりました。0xF9CF
刳り抜いた部分の“エッジを立てる”ことにより、アルミメッシュの強度を保つことができ、多少の力が加わっても、アルミメッシュが曲がるようなことはありません。
いったん取り外します。
アルミメッシュの「三次元曲げ」が、完成したところです。
“左右方向”にも“上下方向”にも、滑らかなアールを持つ、複雑な形状に仕上がりました。(なんとなく、Porscheっぽい、ラウンドな感じ)
なによりも、フォグランプユニットの“顔”が出る部分を、治具を自作して、斜めに刳り抜いているところがポイントです。(普通は金型で打ち抜くような形状ですので、まさか手作業で造型しているとは、とても思えないでしょう)
さて、いよいよ組み込みに入りますが、このままアルミ素地のままでもなんですので、きれいに塗装することにします。
「シリコーンリムーバー」を使って脱脂した後、下地処理として、「メタルプライマー」を塗っておきます。
そのまま黒に塗っても面白くないので、少し工夫してみることにします。0xF9CE
サイドグリル(ポリプロピレン樹脂(PP-T20)製)も、「バンパープライマー」を塗った後、「マットブラック」(艶消し黒)で塗装します。
元々は、Carrera 4/Carrera 4S用の「チタニウムメタリック」(9B1)に塗られていた部品ですが、これは「横フィン」をカットする際の“罫書き線”を目立ち易くするため、あえて選んだものでした。
最終的には、純正同様、Carrera/Carrera S用の「サテンブラック」(01C)と同じ配色となるよう、マットブラックで塗ってしまいます。
取付ステー(ステンレス(SUS304)製)も、サンドペーパーで足付けをしてから、「メタルプライマー」を塗り、マットブラックで塗装します。
フォグランプユニットも、あらためてマットブラックに。
あわせて、「縦フィン」も、マットブラックに。
最後に、アルミメッシュを、「グロスブラック」(艶有り黒)で塗装します。
やたらと手間が掛かりましたが、彼の国の「トリコロール」、完成です。0xF9CF
このまま数日間、天日干しして、完全に乾燥させます。
(つづく)
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