前回の続きです。
HIDフォグランプの取り付けに合わせて、サイドグリルに「メッシュ加工」を施すことにします。
この季節、箱根などを疾走すると、落ち葉やらなんやら、フロント左右のラジエーター部分に吸い込んでしまいますので、ちょうど良いタイミングかと。0xF9EC
まずは、素材を探しに、いつもの東急ハンズさんへ。
#ちなみに、東急ハンズさん、今年で創業40周年だそうです。
メッシュの細かさにも、さまざまな種類がありますが、
今回は、TOYOTA ARISTO V300 VE(JZS161)の「3層インタークーラー」の時より若干荒い、「7×14mm」のものにしました。
つづいて、こちら。
「マリオの土管」っぽいですが、ちょっと違います。
配管用の塩ビパイプです。(正確には、塩ビパイプ同士を繋ぐ「ジョイント」ですが)
勘の鋭い方なら、これから何をしようとしているか、察しが付くのではないかと思います。0xF9C6
ヒントは、こちら。
こんな感じで、塩ビパイプを斜めに切断します。
さて、ここで問題です。
円筒を、平面で斜めに切り取り、その立体の側面を展開すると、どのような形状になるでしょうか?
円筒を表す方程式は、底面にX, Y軸、高さにZ軸を取り、円筒の半径をR、円筒の高さをHとすると、
と表されます。
この式は、媒介変数θを用いると、
と表すことができます。
ところで、切断面の平面の方程式は、底面とこの平面とのなす角度をαとし、円筒の中心(0, 0, H/2)で切断するとすると、
と表され、xに、x = R・cosθを代入すると、
と表されます。
つまり、切断面の描く曲線は上式で表されることが分かり、Zθ平面を、通常のXY平面で表すならば、
と表すことができます。
これをグラフに表すと、
上図のように、切断面の角度αによって振幅を変える、正弦波となります。(太線は、角度αが45°の時)
よって、答えは、(b)となります。
ということで、サイドグリルの切断面の角度に合わせて、型紙を作ります。
型紙を元に、形状を罫書きます。
「ハンドソ-」や「ハンドサンダー」を使って、罫書き線に沿って、正確に切削していきます。
仕上げは、厚めのベニア合板の上にサンドペーパーを敷き、塩ビパイプを押し付けながら削り、平面を出していきます。
番手を、80 → 120 → 240 → 400 → 600と、徐々に上げていきます。
出来上がりは、まるで「太めの門松」のような感じになりました。0xF995
(つづく)
Post Comment