(この記事は、現地2016年9月10日のものです)
お待たせいたしました! この企画も、いよいよ佳境です。0xF9CF
(題して、「BMW M4 Coupe アウトバーン初心者仕様」)
今回の旅の愛機、BMW M4 Coupeの準備もしっかり整い、いよいよ彼の地、「ニュルブルクリンク」(Nürburgring)へ向かいます。
そう、夢にまで見た、「スポーツカー開発の聖地」、またの名を、「走り屋の聖地」。0xF9CB
これから彼の地に行かれようとされる方の参考に、また行かれない方でも、行った気持ちになっていただければ幸甚です。
#画像枚数、60有余の、“超大作”です。
こちらが、シュトゥットガルト~ニュルブルクリンク間の全行程です。
A81号線、A6号線、A61号線を経由し、走行距離は約320km、渋滞なしで約3時間の行程です。
約320kmというと、けっこ~な距離に思えますが、そこはそれ、「速度無制限区間」もあるアウトバーンですから、よゆ~で3時間ぐらいで(ごにょゴニョごにょ)。0xF9C7
#日本でいうと、東京~名古屋ぐらいの距離でしょうか。
ドイツの道路は、路線番号の前に、「A」と「B」が付きます。(あと、「L」もありますが)
「A」は、言わずもがな、「アウトバーン」(Autobahn)のことで、「B」は、「ドイツ連邦道路」(Bundestraßen)のことです。
と、いうことで、ここからのBGMは、こちらで。0xF9F8
(1974年リリース)
ここが、スタート地点。
シュトゥットガルトのSiXTレンタカーの営業所付近です。
まずは、「ボルツ通り」(Bolzstraße)を右折して、「テオドール・ホイス・ファー通り」(Theodor-Heuss-Straße)に入ります。
この先を、右折。
#初めての右側通行・左ハンドル車なので、ぎこちない曲がり方に。0xF9C7
そのまま、「フリードリッヒ通り/B27号線」(Friedrichstraße/B27)に入ります。
「フリードリッヒ通り/B27号線」を進みます。
途中、右手に見えるのが、昨日到着した、「シュトゥットガルト中央駅」(Stuttgart Hbf)。
(画像は、ルート上ではない、ぜんぜん別の場所です)
ここで、いきなり余談ですが・・・、
彼の国の信号は、赤から青に変わる一寸前に、黄色が点灯する瞬間があります。
F1の「スタートシグナル」っぽくて、面白いですね。皆さん、これでタイミングを合わせて、一斉にスタートします。
#んな、訳ないっ!!0xF9F8
そのまま、「ハイルブロンナー通り/B27号線」(Heilbronner Str./B27)を直進。
「ハイルブロンナー通り/B27号線」を進みます。
この先、B27号線を右に折れて、「A81号線/アッレ・リヒトゥングゲン」(A81/Alle Richtungen)方面の、B10/B27号線のランプに進みます。
この先を、右に折れます。
アウトバーン(A81号線)の標識が見えてきました。0xF9F8
ループを、ぐる~んと回ります。
そのまま、B10/B27号線を進みます。
B10/B27号線に入りました。
分岐を右方向へ進み、「A81号線/ファイヒンゲン/エンツ/コーンタル」(A81/Vaihingen/Enz/Korntal)の標識に従います。
この先の分岐を、右方向です。
分岐を右方向へ進み、「A81号線/ハイルブロン」(A81/Heilbronn)方面に入ります。
この先の分岐を、右方向です。
「A81号線/ハイルブロン」方面です。
ランプを右に回って、
いよいよ、アウトバーン(A81号線)に合流します。
ワクワク。0xF995
なお、ドイツで高速道路の本線に合流する場合には、加速車線を目一杯使って十分に加速し、速度を乗せてから合流します。
#日本のように、すぐに本線に合流すると、違反キップを切られることがあるようです。
(♪ふなっしー風に)「ヒャッハー!」。0xF9CF
アウトバーンに入りました。
入りましたが、まだスピードに慣れないので、しばらくは第1通行帯で。(弱気)0xF9C7
このまま、約38km、ひたすらA81号線を走ります。
で、ですね。
いつまでも第1通行帯では、M4 Coupeに申し訳ないので、だんだんと周りのスピードに慣れてきたところで、第2通行帯へ。0xF995
第1通行帯は、だいたい80~90km/hぐらいで流れていて、トレーラートラックやバス、キャンピングハウスを牽引した乗用車(これがけっこう多い)などが走っています。
第2通行帯は、そうですね、だいたい110~130km/hぐらいで流れているでしょうか。
#このblogをご覧の皆さんなら、よゆ~で走れると思います。0xF9CE
そして、いよいよ、第3通行帯へ・・・、
って、これが甘かった。0xF9FC
迂闊に入り込むと、あっと言う間に追い付かれます。(しかも、商用のバンみたいなのに)
#日本でも、いますよね。気ぃ狂ったように走ってる、ハ○エースやA○バンのオッサンとか。(頭脳筋肉系の)0xF9D1
速度無制限区間だと、最低でも150~180km/hぐらいで走らないと、場を乱してしまう感じです。
#どっ、どんな速度感覚しとんじゃ、コヤツらっ!!0xF9C7
それにしても、これまで“噂に聞きし”でしたが、彼の国の交通マナーは、「素晴らしい」の一言です。
#どこぞの国のように、追い越し車線に、いつまでも頑強に居座るオバチャンなどは、いません。(「何が悪いのよ!」、みたいな)0xF9D1
皆さん、おのおの前後の流れを上手く“察して”、自分のペースと合わなければ追い抜きますが、すぐまた走行車線に戻って、巡航モードに入ります。
また、「をいをい、そのタイミングで入ってくるかぁ?」というような無理な割り込みや、前のクルマにピッタリ張り付いて「オラオラ~ッ!」というような煽り運転などは、(ほぼ)ありません。
心に余裕があるというか、交通文化が発達しているというか、さまざまな速度のクルマが混在して走行している高速道路においても、安心して運転することができます。0xF9C6
途中、「ALPINA B6 Cabrio」(E64)に、「シュパーーーン!」と綺麗に、かつ優雅に抜かれるなどして、初のアウトバーン巡航を、楽しんだのでした。
#しばらく、抜きつ抜かれつ。0xF9F7
「クロイツ・ヴァインスベルク」(Kreuz Weinsberg)インターチェンジです。
分岐を左方向へ進み、「A6号線/マンハイム/ハイルブロン/ネッカースウルム」(A6/Mannheim/Heilbronn/Neckarsulm)の標識に従います。
この分岐を、左方向です。
ちなみに、右側の標識に見えるのは、「ニュルンベルク」(Nürnberg)であって、「ニュルブルクリンク」(Nürburgring)ではありません。
間違って右方向に行ってしまうと、とんでもないところに着いてしまいますので、注意しましょう。
#「二俣川」(ふたまたがわ)と「二子玉川」(ふたこたまがわ)ほどの、大きな違いです。(その昔、「免許を取りに行く」といって、フタコに行ったDQNがいるとかいないとか)0xF9D1
A6号線に入りました。
このまま、約61km、ひたすらA6号線を走ります。
「ドライエック・ホッケンハイム」(Dreieck Hockenheim)インターチェンジです。
#ぬぬっ、ホッケンハイム?0xF9CF
分岐を右方向へ進み、「A61号線/コブレンツ/ザールブリュッケン/ルートウィヒスハーフェン/シュパイアー」(A61/Koblenz/Saarbrucken/Ludwigshafen/Speyer)の標識に従います。
この分岐を、右方向です。
ちなみに、右手奥に見えている銀色の建物は、ニュルブルクリンクと並んで、F1ドイツGPが開催されている、「ホッケンハイムリンク」の南スタンドです。
#明後日、行きますけどね。0xF9F8
そのまま、A61号線に進みます。
A61号線に入りました。
このまま、約180km、ひたすらA61号線を走ります。
さて、ここからが、今回のルートの最大の鬼門でした。0xF9AB
Google先生は、「このインターで降りなさい」と言っていますが、iDriveのナビは、「このまま直進しなさい」と言っています。
はたして、どちらが正しいのか。0xF9C8
正解は、Google先生でした。0xF9A0
「メンディヒ」(Mendig)の出口を降り、「メンディヒ/マイエン/マリア・ラーハ」(Mendig/Mayen/Maria-Laach)方面に向かって進みます。
実は、通常のルートでは、この先の「ヴェーア」(Wehr)という出口でA61号線を降り、B412号線に入るのですが、ちょうどこの時期、道路補修の工事をやっていて、「ヴェーア」の出口が使えなくなっていました。
Google先生は、それを知っていて、迂回路を示してくれたのですが、iDriveのナビは、それを知らずに、ふつーにナビゲートしてくれたのでした。
職人は、悲しいかな、Google先生よりもiDriveのナビを信じてしまい、「ヴェーア」で降りるに降りられず、さらにその先の出口で降りて、再度、正しいルートに戻ってきたのでした。0xF999
#このクルマに、「BMW コネクテッド・ドライブ」が付いていれば、別の結果になっていたかも知れません。残念。
ここが、工事区間のため、降りるに降りられなくなっている、「ヴェーア」の出口です。
#「Nürburgring」の文字が、虚しく、通り過ぎていきます。0xF999
仕方がないので、この先の出口でUターンし、さらに「メンディヒ」の先の出口で再びUターンし、ミスった地点まで戻ってきました。
と、いうことで、気を取り直して、「メンディヒ」の出口で降ります。
高速道路の出口は、「アウスファート」(Ausfahrt)と書かれています。
なお、ドイツの出口ランプは、接続する道路との位置関係で、かなりの急カーブになっていることがあります。
特に、アウトバーンから降りる場合は、オーバースピード気味に突っ込むことがないよう、事前に十分に減速しておきましょう。
#それを知らず、M4 Coupeでタイヤを鳴らした経験者より。(キィーーーッ!)0xF9C7
(以下、迂回路である下道を走りますが、途中経過は省略します)
下道(L82号線)を左折し、「ニュルブルクリンク/アーデナウ/ケンペニヒ」(Nürburgring/Adenau/Kempenich)方面の、B412号線に入ります。
#通常のルートでは、前述のとおり、「ヴェーア」(Wehr)の出口で降り、B412号線に入ります。
この先を、左折します。
左折したところです。
「Nürburgring」の文字が見えてきました。0xF9CF
B412号線に入りました。
このまま、約22km、B412号線を走ります。
で、ですね。
アウトバーンを降りて、B412号線を、“法定速度”で走っているとですね。
なにか、こう、違うのですよ、雰囲気が。0xF9C8
ここまで、ドイツのドライバーさんたちは、律儀に法定速度を守って走っていたのですが、
(BMW M4 Coupeが、Audi A4 Cabrioletにオーバーテイクされる)
なにか、こう、「ペースが上がった」って言うんですか、0xF9C7
行き交うクルマたちの属性も、ちょっと変わってきましたし、
しかも、この、のどかな田舎道を、
みょ~に「ファンファン」いわせて走ってるんですよ、けっこ~なスピードで。0xF8BF0xF9AD
ちょうど、あれですかね。
東名・御殿場ICを降りて、“246号線から富士スピードウェイに向かう、途中の道”っていったら、雰囲気が伝わるでしょうか。
#いずこも、同じか。0xF9C7
途中、道の両側に、やたらと路上駐車が多いポイントを発見。0xF8F2
後から分かったのですが、ここが、ニュルブルクリンクの「北コース」(Nordschleife、ノルトシュライフェ)の中でも、最も有名なコーナーの一つ、「ブリュンヒェン」(Brünnchen)の観戦ポイントに行ける場所でした。
#この後、行きますけどね。0xF9F8
B412号線を右折して、B258号線に入ります。
ここを、右折します。
800mほど、走ります。
B258号線を、「ヘルシュブロイヒ/アーデナウ」(Herschbroich/Adenau)方面に右折して、L92号線に入ります。
ここを、右折します。
270mほど、走ります。
ちなみに、右手奥に見えているアーチは、「北コース」の一部です。
#明日、走りますけどね。0xF9F8
つづいて、L92号線を左折して、L93号線に入ります。
ここを、左折します。
1.3kmほど、走ります。
で、ですね。
もうね、行き交うクルマたちは、
“それらしき”クルマたちばっかりですし、
しかも、皆さん、
無駄に、「ファンファン」、「フォンフォン」いわせて走ってます。0xF8BF0xF9AD
#うんうん、分かった分かった。0xF9C7
さて、到着直前に、最後の関門です。
日本でも導入の始まった、「ラウンドアバウト」(環状交差点)、いわゆる「ロータリー」です。
標識には、3つめの出口に、「Zufahrt/Nordschleife」(ドライブウェイ/北コース)とあります。
#運転人生初のラウンドアバウトが、ドイツかぁ。0xF9D0
と、突然。
「Audi R8 V10」、キターーーッ!0xF9CB
目的地は、ラウンドアバウトの3つめの出口を出て、右折した先にあります。
緊張の一瞬、ラウンドアバウトの入口です。
ここで、おちおちしていると、出るタイミングが掴めず、永久にロータリーを回り続けることになります。
#んな、訳ないっ!!0xF9F8
このラウンドアバウトのルールは、いたって簡単です。
ラウンドアバウトを先に回っているクルマがいれば、そちらが優先です。クルマが途切れれば、ラウンドアバウトに進入します。自分が出たい出口が来たら、そこで出るだけです。
これで、信号がなくても、スムースにクルマが行き交えます。また、道を間違えたりしても、簡単にUターンができちゃいます。
#なお、周囲にやたらとヒトとクルマが多いのは、この後、すぐに分かることになります。
と、いうことで、3つめの出口を右折して、目的地、「北コース入口」に到着です。
#ふ~ぅ、長かった~! お疲れさまでした~!0xF9CF
(つづく)
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