(この記事は、現地2016年9月10日のものです)
前回まで、「ポルシェ・ミュージアム」、「メルセデス-ベンツ・ミュージアム」と巡りました。
いよいよ今回は、この旅の主目的のひとつである、アウトバーンに乗り出します。
まずは、シュトゥットガルト中央駅(Stuttgart Hbf)から、「SiXTレンタカー」の営業所に向かいます。
奥に見えているのが、シュトゥットガルト中央駅(のサブエントランス)です。SiXTレンタカーの営業所は、この逆向かいにあります。
こちらが、「Stuttgart Center 24h」。その名のとおり、24時間営業となっています。
シュトゥットガルト中央駅からは、大通りを渡って2ブロック。シュトゥットガルトで宿泊したホテルからも、1ブロックという、非常に便利な位置にあります。
店内です。まだ8:30過ぎということもあり、お客さんも店員さんも、まばらです。
店員さんは、いかにもゲルマン人な、金髪碧眼のお姉サマが対応してくれました。0xF9CB
SiXTのサイトでレンタカーを予約した際、「Express Check-In」といって、住所やパスポート番号などの必要情報をあらかた登録しておいたことから、チェックイン自体は、ほどなく完了しました。
#レンタカーの予約については、こちらを参照ください。
用意していったものは、予約票をプリントアウトしたもの、予約後に送られてきたSiXTレンタカーの「Express Card」、国際運転免許証、パスポートです。
ちなみに、これはSiXTのサイトでレンタカーを選んでいる時に分かったのですが、「BMW M4 Coupe」や「BMW M6 Coupe」、「BMW i8」などの“プレミアムクラス”のクルマは、「空港で借りて、空港で返す」ということができず、24時間営業などの、割と大きな営業所でないと借りられないようです。
実際、借り受け前と引き渡し後に、クルマの状態をチェックされましたので、専門のスタッフが配置されている営業所でないと、起点・終点に選べないようです。
(細かくは、借り受け前には、すでに専門のスタッフによりチェック済みのため、クルマはすぐに借りられましたが)
#今回、フランクフルト空港から直接ニュルブルクリンクではなく、シュトゥットガルト経由になったのも、この事由に因ります。
(画像はイメージです。実際のお姉サマとは異なります)
金髪碧眼のお姉サマからは、車両保険の内容と、万が一、何かあった時の連絡先と、ガソリンは満タンにして返してくださいね、という説明がありました。
#心の中で、「フロレンティーナ・シュナイダー」さんと、勝手に命名。0xF992
お姉サマ: 「このクルマは、私どもがご用意しているプレミアムなおクルマの一台です」
職人: 「はっ、はい!」0xF9CB
お姉サマ: 「操作方法などのご説明は、よろしいでしょうか」
職人: 「はっ、はい!」0xF9CB
職人: 「日本でM4 Coupeに乗っていたので、大丈夫だと思います!」0xF9CB
お姉サマ: 「オォ~ォ、そうでしたか。それでは、楽しいご旅行を」
職人: 「はっ、はい!」0xF9CB
正確には、E92 M3 Coupeには乗っていましたが、現行のF82 M4 Coupeには乗っていません。ただ、その違いを、いまここで金髪碧眼のお姉サマに説明すると嫌われそうなので、止めておきました。0xF9C7
#ちなみに、同じようなくだりは、ミュンヘンのBMWのディーラーでもありましたが・・・。0xF9AB
ということで、引受書にサインしたところ、あっさり、10万ユーロのクルマのキーを渡してくれました。
大きな荷物をコロコロしながら、SiXTレンタカーの入っているビルの地下3階に。
そのクルマは、SiXTレンタカーの専用ゾーンに、静かに佇んでいました。
#やはり、“プレミアムカー”といっても、「BMW M4 Coupe」とかを借りようなどとという“奇特なヒト”は居ないようで、ほとんどがMercedesのようです。0xF9C7
こちらが、今回の旅の愛機、BMW M4 Coupe(F82)であります。
#残念ながら、Mモデル専用色のスケベ椅子色オースチン・イエローではなく、同じくMモデル専用色のミネラル・グレーでした。0xF9F8
左ハンドル車での、初めてのロングドライブということで、スタータースイッチを押し、恐る恐る走り出します。
文字どおり、最初の関門です。左ハンドル車の、慣れないパーキングゲート。0xF9FC
車幅感覚も、すっかり忘れてしまっていますので、本当に、おそるオソル・・・。
地下駐車場からは、ここに出てきます。
とりあえず、なんとか無事に地上まで持ってきました。
さて、さすがにこの状態のままアウトバーンを爆走疾走するのは、少し不安なため、安全にドライブするための準備を整えることにします。
まさに、「Make It Yours!」です。0xF9F8
(背景とは、たまたま一致しただけです)
じゃじゃ~ん!
これが、今回、東雲の「超自動車裏方」にて購入し、わざわざ日本から持ってきたアイテムです。0xF9CF
(♪ドラえもん風に)「初心者マーク」。0xF9EB
右側通行・左ハンドル車は初めてなので、付けてみました。ドイツのドライバーさんたち、分かってくれるかなぁ。
#んな、訳ないっ!!0xF9F8
ちなみに、BMW M4 Coupeは、カーボン素材が多用されており、通常の「マグネットタイプ」ではくっ付かないことから、「貼って剥がせるタイプ」のものを選びました。
(実際、このリヤトランクリッドも、軽量化のため、カーボン素材となっています)
冗談はさておき、つぎは真面目なアイテムを取り付けます。
「ワイドルームミラー」。0xF8F2
純正ルームミラーでは、さすがに死角が多いので、大事を見て、取り付けることにしました。
BMW 530i M-Sportの時や、BMW M3 Coupeの時は、割と苦労して取り付けたのですが、最近のBMWは、純正ルームミラーの形状がスリムになっているので、無加工で取り付けることができました。
つづいては、こちら。
ドライブレコーダー代わりに、先日購入しておいた、Sonyのアクションカム、「HDR-AS300R」を取り付けました。
道中の記録用と、万が一の時のエビデンス用です。
Sonyのスマートフォン用アプリ、「PlayMemories Mobile」を使って、アクションカムと接続し、画角などを調整しておきます。
つづいて、iDriveのナビゲーションシステムの言語設定を、「ドイツ語」から「英語」に変更します。
「Einstellungen」が、英語で「Settings」、すなわち「設定」です。
「Sprache / Einheiten」が、英語で「Language / Units」で、「言語と単位」の設定です。
「Sprache」(Language)が、「Deutsch」になっていますので、
「English UK」に変更します。
ちなみに、iDriveの設定変更、簡単そうに書いていますが、ここまで来るのに、かなり四苦八苦してしまいました。0xF9C7
(操作方法を、事前に日本で調べてはありましたが)
職人が乗っていた530i M-Sport(E60)やM3 Coupe(E92)は、「第一世代」、このM4 Coupe(F82)は、「第三世代」のため、インターフェースが微妙に変わっています。
ただ、慣れてくると、直感的につぎの操作が予測できるところが、このiDriveの凄いところです。
2001年当時、BMW 7 Series(E65/E66)に、iDriveが初めて搭載された際は、それこそ“酷評の嵐”でした。(その未来的なデザインも含めて)
しかし、気が付くと、世界中のクルマたちが、いつの間にか同じようなインターフェースを採用するに至っていることは、皆さんご存じのとおりです。0xF9C5
このような感じで、Xperia Z3 Tablet Compactに「Google Maps」を立ち上げ、“ダブルナビ体制”を樹立しました。(これでカンペキ!)0xF9F8
#途中、iDriveのナビが英語で喋り掛けてきたので、すぐミュート。
なお、Xperiaには、ドライブ中に、万が一、電波が拾えなくなった時に備えて、シュトゥットガルト~ニュルブルクリンク周辺の地図を、「オフラインエリア」としてダウンロードしてあります。(念には念を)
ロングドライブに備えて、アクションカムとXperiaには、USBで給電しておきます。
画像は、BuffaloのシガーソケットタイプのUSB充電器(BSMPS2401P2BK)です。
と、いうことで、やっとこさ、「男の仕事場」、完成!
#ここまで仕上げるのに、30~40分、ロスってます。(ドイツに来てまで、クルマいぢりをするという・・・)0xF9C7
題して、「BMW M4 Coupe アウトバーン初心者仕様」。0xF9F8
いよいよ、M4 Coupe、エンジン始動。
「ブォ~~~ン!」
う~ん。なかなかに、勇ましい音がします。0xF9CF
2014年モデルで、走行は約16,000km。ちょうどエンジンやサスペンションの角もすっかり取れて、美味しい頃合いです。
このM4 Coupeには、「ヘッドアップ・ディスプレイ」が標準装備されています。
#530i M-Sportに取り付けた時には、23万円のオプションでしたが。
虚像の位置が遠方に設定されているため、走行中でも眼の焦点を変えることなく、各種情報を得ることができます。
このように、ナビゲーションシステムとも連動し、つぎのポイントまでの距離、転舵方向などを図示してくれます。
と、いうことで、準備万端整ったところで、いよいよ彼の地、ニュルブルクリンクへ向けて、スタートします。0xF995
(つづく)
〔おまけ〕
ラゲッジスペースは、このような感じ。
一人旅には、十分な大きさです。
#「ゴルフバッグがどうたらこうたら」とかいう、日本車至上主義の“田舎のオッサン”みたいなことは、言いません。0xF9D1
惜しむらくは、このシートベルトのアンカー。
(画像は、BMW AGさんから拝借)
以前にも書きましたが、M3 Coupe(E92)の場合には、「オートシートベルト」(正式名称は、「電動シートベルト・ハンドオーバー」)といって、着座した際、電動でアームがスルス~ルっと伸びてきて、シートベルトを楽に装着することができました。
しかし、M4 Coupe(F82)には、その機能がありません。(オプションでも)
過去にM4 Coupeの購入を“一瞬”考えた際0xF9C7、「要らないかな」とも思ったのですが、やはり2ドアクーペはドアが長く、かつ純正スポーツシートのショルダーがかなり出っ張っていることもあり、あると便利な機能に思いました。(走りには、まったく関係ありませんが・・・)
ちなみに、ホテルに到着してから気付いたのですが、この「///M」マークのところが、暗がりでは、青白く、ほのかに光ることが分かりました。(同じく、走りには、まったく関係ありませんが・・・)0xF9C7
〔地図情報〕
Post Comment