まだPSEも完成していないというのに、
またもや、ドイツから大きな荷物が届きました。0xF9C7
ご覧のとおり、フロント左右のサイドグリルです。正式名称は、「Retaining Frame」(リテイニングフレーム)。
納車からしばらく経ってしまいましたが、定番の(?)メッシュ加工をしてみようと思います。
しかし、ただメッシュ加工をしただけでは面白くないので、いつものとおり、少し工夫してみることにします。0xF9C6
なお、Type 997 Phase 2(後期)のCarrera/Carrera S用のサイドグリルの色は、「サテンブラック」(色コード:01C)ですが、購入したものは、Carrera 4/Carrera 4S用の「チタニウムメタリック」(色コード:9B1)です。(色に関わらず、値段は同じです)
品番は、左用が「997.505.563.05.9B1」、右用が「997.505.564.05.9B1」で、価格は、左右それぞれ32.59ユーロ(約4,430円、輸送費除く)です。
ちなみに、PCで購入すると、左右それぞれ7,190円となります。
このサイドグリルに、Toyota ARISTO(JZS161) → BMW 530i(E60) → BMW M3 Coupe(E92)とキャリーオーバーしてきた、「HIDフォグランプ」を埋め込もうという構想です。0xF9CE
取り付けイメージとしては、ちょうど弟分のCayman(Type 987 Phase 1)のような感じになろうかと。
サイドグリルの「横フィン」がHIDフォグランプと干渉することから、「横フィン」の一部を切削する準備をします。
直線定規、三角定規、分度器を駆使し、「縦フィン」などの位置を目安としながら、切削位置を割り出し、罫書きます。
切削位置が決まったら、適度な厚さの紙を切り出し、「型紙」とします。
型紙を裏返すことにより、逆側のサイドグリルにも、左右シンメトリーな位置に罫書きすることができます。
#左右完全にシンメトリーでないと、気が済まない性格なもので・・・。0xF9C7
サイドグリルを切削する際にあると便利なツール、「ハンドサンダー」です。
切削する部分の面積に合わせて、3種類あります。また、それぞれに、「荒目」、「中目」、「細目」の替刃があります。
(今回の作業では、真ん中のサイズのハンドサンダーがあれば、じゅうぶん事足りますが)
プラスチック用の「ハンドソ-」を使って、罫書き線に対して1mm程度のマージンを残し、横フィンを切断します。
ハンドサンダー(粗目)を使って、罫書き線ギリギリまで切削し、「中目」→「細目」を使って、面を出していきます。
(その後は、通常のペイントリペアと同じで、サンドペーパーを使って、面や角を整えていきます)
フロントバンパーなどに多用されている「ポリプロピレン系複合樹脂」(PP-T20)は、非常に粘りがある(柔軟性が高い)素材で、切削加工した後の表面処理がたいへんですが、根気強く仕上げていきます。
(切断面は、最終的には、メッシュグリルと合わせて塗装処理します)
切削加工したサイドグリルに、HIDフォグランプを合わせてみたところです。
φ100mmのHIDフォグランプに対し、横フィンの切削サイズは、必要最小限となるようカットしています。
(画像では、撮影用に仮置きした位置の関係で、HIDフォグランプの角度が微妙に異なって見えますが)
ということで、第一段階、完了。0xF9C5
〔おまけ〕
ちなみに、硬派な(?)Porsche乗りからは、
「フォグが邪魔して、ラジエーターに当たる風量が減るじゃん。大丈夫なのかよ!」
とかいうツッコミがありそうですが・・・、い~んです。(川平慈英風)0xF9F8
たしかに、前車、BMW M3 Coupe(E92)の場合には、「1分間に四畳半一間分の空気が必要」らしいですが、これは最高回転数(8,400rpm)でのハナシであって、街中をトロ~っと大人しく走っている分には、こんなに要りません。
(もっとも、Type 997の場合の正確な必要量は、知りませんが)
(しかも、冷却用(ラジエーター)と吸気用(エアクリーナー)とでは、必要量違うし)
(つづく)
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