前回の続きです。
ホイールスペーサーに続き、ブレーキローターのハブの部分も塗装します。
#基本的には、以前の記事(約7年半前)と同じです。(詳しくはこちら)
まずは、「ポルシェ専用シザーズジャッキ」を使って、ジャッキアップします。
つづいて、ケミカル類を総動員して、ブレーキダストを洗浄します。
ローター関係が乾くのを待つ時間を使って、ホイールの裏側も洗浄しました。
以前にも書いたとおり、純正オプションのホイールもBBS製です。
#BBS製といっても、ドイツのBBSですので、おそらく鋳造ホイールだと思われます。
さらに、有機溶剤を総動員して、塗装する部分を脱脂します。
ローター面に塗料が付かないよう、マスキングシートを作ります。
適度な厚さの紙(カレンダーの裏紙など)を用意し、サークルカッターを使ってドーナツ状に切り出します。大きさは、ローターの外径(および内径)に対し、数mm程度小さく(大きく)なるようにすることがポイントです。
その後、住友3Mさんの「スプレーのり55」を、裏面に塗布します。これは非常に便利なアイテムで、塗布することより、あらゆるモノを「Post-It」のように、弱粘着性を持ったシートに変えることができます。
(おそらく、同じ住友3Mさんの製品なので、粘着成分は同じものなのではないかと思います)
ブレーキローターのハブの部分を塗装する際、少しずつ角度を変えながら(ブレーキローターを回転させながら)塗装します。
以前までは角度を変える毎にいちいちマスキングテープで養生していたのですが、この“なんでもPost-It化できるスプレーのり”を使うことにより、「剥がしては貼り、剥がしては貼り」できるので、作業時間を大幅に短縮することができます。
(ちょっと高い(1缶、2,376円)のが玉に瑕ですが)
その他の部分を、丁寧にマスキングします。
(特に、ブレーキキャリパーの部分は、二重にマスキングしてあります)
ホイールスペーサーの塗装の時と同様、「メタル用下塗りスプレー」で下地を作り、しっかり乾燥させた後、「プライマー」を下塗りします。
Porsche伝統の「ガーズレッド」(「近衛兵の赤」、カラーコード:「80K」)に最も近いとされる、TOYOTAの「スーパーレッドII」(カラーコード:「3E5」)を上塗りします
一日おいて、有機成分を飛ばします。
Carrera Sの純正ブレーキキャリパー(brembo製)とのカラーマッチングも、バッチリです。0xF9CF
ちなみに、ローター面に塗料が微妙にはみ出していますが、これぐらいは気にしなくて大丈夫です。走り出せば、パッドで削られて自動的に綺麗になります。
ローターのベンチレーションフィンの部分も、
バックプレートの部分も、抜かりなく。
いよいよ、ホイールを取り付けます。
取り付けは、前回ご紹介した「ホイールセッティングボルト」を使います。このツールを使うことにより、キャリパーにホイールを当ててしまうというような事故を防ぐことができます。
ホイールは、トルクレンチを使って、確実に取り付けます。
Porscheの締め付けトルクは、BMWより若干高く、130N・mです。(BMWは、120N・m)
#ちなみに、レンチ経は、Porscheが19mm、BMWが17mmです。(このために、19mmのロングソケットを新たに買い足しました)
いや~、イイです、これ。
いつまで見ていても、見飽きません。0xF9CF
遠目ではホイールに隠れて見えませんが、近付いてみると、純正ブレーキキャリパーと同じ、燃えるような赤。
しかも、ベンチレーションフィンやバックプレートのところまで。
これぞ、究極の「ちらりズム」。
く~っ!!0xF9CB
でですね、肝心の、前回塗装したホイールスペーサーですが、この段階では、まだ装着していません。
実は、某社の超超軽量ホイールを発注してあるのですが、Porsche用は「オー特注~ル」ということで、1ヶ月半以上経っていますが、まだ来ません。
しかし、待たされれば待たされるほど、すべてが揃った時の感動は、深くなるというものです。
楽しみ、楽しみ。0xF995
(つづく)
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